柿渋を含有する抗ノロウイルス剤に関する特許を取得

アルタン

アルタン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役:鈴木 賢一)と国立大学法人 広島大学は、柿渋を含有する抗ノロウイルス剤に関する特許(特許第5092145号)を取得いたしました。本特許は2012年9月28日に特許庁により権利の取得が認められました。

2012年10月25日

アルタン株式会社

柿渋を含有する抗ノロウイルス剤に関する特許取得の件

アルタン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役:鈴木 賢一、以下 アルタン)と国立大学法人 広島大学(以下 広島大学)は、柿渋を含有する抗ノロウイルス剤に関する特許(特許第5092145号)を取得いたしましたのでお知らせします。本特許は2008年6月11日に出願しており、2012年9月28日に特許庁により出願及び権利の取得が認められました。

【 開発の経緯と概要 】

開発当時(平成18年)、原因物質別食中毒事故のうち、ノロウイルスによる食中毒は、総患者数の70.8%(27,616人)にのぼり、大きな社会問題となっていました。アルタンと広島大学は、人に安全な抗ノロウイルス製剤を開発することを目的として、数々の殺ウイルス効果があるといわれる成分をエタノール製剤に含有させ、その効果を検証いたしました。その結果、生柿より抽出した柿渋を含有したエタノール製剤が、99%以上のノロウイルス遺伝子を消滅させることを発見し、平成19年9月26日に開催された第28回日本食品微生物学会にて発表いたしました。

【 抗ノロウイルス効果の検証方法 】

広島大学の島本 整教授は、ノロウイルスは「ヒト」の生体小腸上皮細胞のみでしか増殖しないため、リアルタイムPCR法によりノロウイルス検体のゲノム残存数を測定しました。同様の検証方法により、柿渋の濃度は0.1%以上であれば効果を発揮することも検証しました。

【 製剤の安全性 】

柿渋は植物の柿を絞り抽出したもので、製剤においては低濃度の含有で効果を発揮するため安全性が高く、ノロウイルスによる食中毒にかかりやすいとされる高齢者や乳幼児にも安心して使用いただけます。

【 製剤の市場における評価 】

平成19年11月に発売を開始した柿渋入りエタノール製剤は、ホテル・レストラン・介護施設・居酒屋チェーン・食品工場などにおいて幅広く使用され、現在までに累計で約1,000,000本を出荷しています(500ml換算:当社調べ)。製品ラインナップとしましては、エタノール製剤(食品添加物)の「アルタンノロエース」、ハンドソープ(化粧品)の「アルタンNAハンドソープ」、手指消毒剤(化粧品)の「アルタンハンドローションKT」などがございます。

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