北九州市 アジア低炭素化センターは日本初のグリーンシティ方法論「北九州モデル」を作成しました

北九州市役所

平成25年9月18日

北九州市役所

北九州市 アジア低炭素化センターは日本初のグリーンシティ方法論

「北九州モデル」を作成しました

 北九州市(http://www.city.kitakyushu.lg.jp/)は「世界の環境首都」及び「アジアの技術首都」を都市ブランドとして構築することを目指しており、環境モデル都市(平成20年7月選定)として2050年には、CO2排出を市内で2005年比50%、アジア地域で150%削減するという目標を掲げています。そのため北九州市はアジア地域の低炭素化を通じて、地域経済の活性化を図るための中核施設として、「アジア低炭素化センター」(http://www.asiangreencamp.net/index.php)を平成22年6月に設立し、海外展開を図る市内民間企業等を積極的に支援しています。支援内容は、企業と連携した、国などの支援制度の活用、企業への助成、相手国政府・関係機関との調整、ビジネス展開の基盤となる制度づくり、人づくりなどです。

 これまでアジア低炭素化センターが行った、国等の資金を活用した調査などは40件・ 約18億円で、北九州市の制度を活用した企業への助成は8件・約3,100万円です。主な対象国はインドネシア、中国、ベトナム、カンボジアなどです。また分野別にみると、廃棄物管理・リサイクル、上下水、エネルギー、温暖化対策、まちづくりなどで、支援活動は多岐にわたります。

 アジア低炭素化センターがプロジェクトを支援している市内企業は約30社、これまでに4社がビジネス展開を果たしています。

 この度、アジア低炭素化センターは、北九州市がこれまで積み上げてきた環境政策に関するノウハウを集約した、日本で初めての、グリーンシティの方法論である「北九州モデル」を作成しました。快適で効率的なグリーンシティ開発へのニーズが高まっているアジアの都市において、「北九州モデル」を活用することで現状とニーズに適応した目標を設定し、各都市の最適なまちづくりを支援します。

●日本初の方法論、「北九州モデル」の作成

 アジアなどの新興国における環境配慮型都市づくりを支援するため、グリーンシティの方法論として、北九州市のノウハウを体系的に整理した「北九州モデル」を作成しました。このような方法論の作成は、日本初となります。日本国政府機関や国際機関などから、都市の発展や低炭素社会づくりに役立つアジア型都市開発モデルとして大きな期待が寄せられています。

■ 「北九州モデル」の概要

(1)「北九州モデル」の目指すもの

 「北九州モデル」を使って、都市の現状とニーズに適応した目標を設定し、具体的な対策や技術を北九州市の事例を参照することで、各都市に最適なマスタープランを策定します。このように計画段階から参画することで、パッケージ型都市環境インフラの海外輸出を促進します。

(2)「北九州モデル」の特徴

 ・北九州市の経験をもとに、まちづくりのノウハウを体系的に整理した方法論(知識の集大成)

 ・廃棄物管理、エネルギー管理、上下水管理、環境保全の4分野を統合

 ・マスタープラン作成に役立つツールキット(チェックリストなど)、豊富でわかりやすい実例を

  紹介するケーススタディ(パンフレット、研修用パワーポイントなど)を整備

 ・都市全体のバランスをとり、相乗効果を生み出すための行動指針を提示

(3)「北九州モデル」の動画配信

 「北九州モデル」を分かりやすく解説した動画を配信しています(日本語、英語、中国語の3カ国語)。また、「北九州モデル」で取り上げた本市の環境サービス・技術、環境インフラなどを紹介する動画については、こちらをクリックしてご覧ください(http://www.asiangreencamp.net/active3.html#movie)。

■ 期待される効果

(1)地元企業に有利なビジネス環境の整備

 マスタープラン策定の上流段階から参入することで、企業が持つ技術力を活かしたまちづくりを提案でき、ビジネス展開しやすい環境の整備が可能となります。

(2)「チーム北九州」による行政力、市民力、技術力の向上

 行政、企業、NPOなどが「チーム北九州」として参画し、マスタープラン策定から事業実施、人材育成まで包括的に支援することで、相手都市の行政力、市民力、技術力が向上します。

(3)北九州市の先進的な事例をショールームとして提供

 エコタウン事業(http://www.kitaq-ecotown.com/)、スマートコミュニティ事業(http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/file_0325.html)、エネルギーパーク(http://www.kitaq-ecotown.com/enepa/)、ウォータープラザ(http://www.city.kitakyushu.lg.jp/suidou/26200000.html)、紫川改修事業(http://www.city.kitakyushu.lg.jp/ken-to/file_0135.html)など、実際の先進的な事例をショールームとして視察や研修に活用できます。

■ 今後の展開

 北九州市新成長戦略(http://www.city.kitakyushu.lg.jp/san-kei/09901017.html)のリーディングプロジェクトの一つである「アジアに貢献する都市インフラビジネスの展開」を推進するため、「北九州モデル」を活用して、環境姉妹都市・スラバヤ市(インドネシア)、友好協力協定を締結しているハイフォン市(ベトナム)などを対象に、パッケージ型都市環境インフラの海外輸出を展開します。

【この件に関するお問い合わせ先】

 北九州市役所環境局アジア低炭素化センター

 電話:093-662-4020

 

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