「ビジネスマネジャー検定試験」の創設について

東京商工会議所

東京商工会議所は、管理職育成のサポートを目的とした新検定「ビジネスマネジャー検定試験」を創設しました。管理職にフォーカスし、幅広いマネジメント知識の習得を目指す全国規模の検定となります。

2014年12月11日

東京商工会議所

「ビジネスマネジャー検定試験」の創設について

管理職育成をサポートする新検定 <全国主要都市で開催> 

-管理職に必要な知識を幅広く習得できる検定-

 東京商工会議所(三村明夫会頭)は、管理職育成のサポートを目的とした新検定「ビジネスマネジャー検定試験」を以下のとおり創設し、第1回試験を平成27年7月19日(日)に実施することになりましたのでお知らせいたします。

 管理職にフォーカスし、幅広いマネジメント知識の習得を目指す全国規模の検定となります。各地商工会議所と連携し、全国主要都市で年2回実施する予定で、初年度は1万人の受験者を見込み、5年後には年間10万人の受験者を目標としています。

 経済のグローバル化や人口減少社会が進展する中、企業では「労働生産性の向上」が課題となっており、企業の中核を担う管理職が人材・業務管理を徹底し、現場の生産性向上を主導することがますます重要になってきています。しかし企業の現場では、特に中小企業においては、管理職の育成が十分に行われているとは言えない面が指摘されています。そこで、管理職が最低限知っているべき知識を体系的に学べるようにするため、新しく検定を実施することになりました。

※当所としては平成18年創設の環境社会検定(eco検定)以来の新検定です。

1.企業の要となるマネジャーの土台づくり

 管理職(マネジャー)は、経営者と社員の結節点として、事業分野や企業規模を問わず“経営ビションの伝達・浸透”や“事業戦略の策定・遂行”、“チームのモチベーションの向上”、“人材育成”などの多様かつ重要な役割を担っています。まさに企業の浮沈の鍵を握る要の存在です。それだけに、マネジャーの任を果たすことは容易ではなく、高い能力が要求されます。また、企業にとっても、優秀なマネジャーを育成することは最重要課題のひとつです。一方、時代の変革のスピードはますます速くなり、ダイバーシティ(人材の多様性)も深化する中、これまでの業務経験だけに頼るマネジメントでは対応が困難な時代が到来しています。

 そこで、当所では全国の商工会議所と連携して、マネジャーとしての活躍が期待されるビジネスパーソンに対し、マネジャーの土台づくりのサポートを目的に、「あらゆるマネジャーが共通して身に付けておくべき重要な基礎知識」を網羅的に習得する機会を提供します。

2.チームとして『成果を出すマネジメント』に必要な知識を体系的に習得

 本検定では、マネジャーのミッションを「チームとして成果を出すこと」とし、そのために必要な知識を大きく3つのカテゴリーに分類し、多岐にわたる知識を体系立てて学習できるよう、分かりやすく整理しています。ビジネスの実践の場で必要不可欠な知識や情報を網羅しています。

●「人と組織のマネジメント」

コミュニケーションや人材育成、チームビルディングなどを学ぶ

●「業務のマネジメント」

事業管理や、課題に応じた戦略の立案などを学ぶ

●「リスクのマネジメント」

リスク管理やコンプライアンス、メンタルヘルスや労務管理などを学ぶ

3.企業とともに練り上げたカリキュラム

地域総合経済団体である商工会議所が、企業の経営者・人事担当者とともに、「企業や職種に関係なく、あらゆる管理職の土台となる知識」を厳選しました。

≪カリキュラム概要≫

<マネジャーの役割と心構え>

◇マネジャーが直面するビジネス環境  ◇マネジャーに求められる役割

◇マネジャーの資質  ◇マネジャーの心得 

<人と組織のマネジメント>

◇マネジャー自身のマネジメント  ◇コミュニケーションの重要性

◇部下のマネジメント  ◇上司や外部とのコミュニケーションと折衝

◇人材の育成と人事考課  ◇チームのマネジメントと企業組織論

<業務のマネジメント>

◇業務のマネジメントの基本 ~PDCAサイクルの基本的な考え方~

◇業績目標の設定  ◇業務計画の作成と実施

◇経営にかかわる基礎知識

 ①経営戦略の基礎 ②マーケティングの基礎 ③イノベーション ④財務諸表を読み解く

<リスクのマネジメント>

◇リスクマネジメントの基本的な考え方とプロセス

◇職場におけるリスクマネジメント

 ①労働法規  ②ハラスメント  ③メンタルヘルス  ④残業時間や休暇等の管理 他

◇取引におけるリスクマネジメント ◇情報に関するリスクマネジメント

◇クレーム対応についての注意点  ◇内部統制の基礎知識 他

4.受験のメリット

<企業>

管理職人材の育成にかかる費用・時間・労力の軽減に寄与します。

本検定試験は受験料+テキスト代でも約1万円と安価で、しかも検定は社員の日常業務を阻害しない教育ツールです。

管理職共通の基礎知識の教育を本検定試験にて済ませられることで、企業はそれぞれが重視する事項について実践的な研修・セミナーに注力できるようになります。

<ビジネスパーソン>

マネジメントに必要な総合的な知識を効率的に学習できます。

管理職に必要な基礎知識が1冊の公式テキストに網羅されているため、マネジャーとしてステップアップを図るビジネスパーソンにとって、その第一歩を踏み出すにあたり最適な教材です。

また、業種や職種を問わないことも特徴のひとつです。

※合格後は、検定で得た知識を“活用できる”レベルまで押し上げるため、各地商工会議所で実施している

管理職セミナーを活用されるとより効果的になります。

5.公式テキスト

本検定は公式テキストの掲載内容と、それを理解したうえでの応用力を問うものとなります。従って、公式テキストを読み込むことがオーソドックスな学習方法となります。学習期間は2~3ヶ月を目安にしています。

 公式テキストは、株式会社中央経済社より出版し、全国の書店やインターネットにて販売いたします。書店には12月19日(金)頃から店頭に並ぶ予定です。

『ビジネスマネジャー検定試験公式テキスト ~管理職のための基礎知識~』

<編>東京商工会議所 <発行>株式会社中央経済社

◆定価:2,800円+税 ◆仕様:A5判/360頁 ◆ ISBN:978-4-502-13261-2

6.試験要項

主催:東京商工会議所及び各地商工会議所

※主催する各地の商工会議所は年によって異なる場合もございます。詳しくはホームページなどでご確認ください。

受験資格:国籍・性別・年齢・学歴を問わず、どなたでも受験できます。

試験内容:公式テキストの掲載内容と、それを理解したうえでの応用力を問います。出題範囲は、基本的に公式テキストに準じますが、最近の時事問題などからも出題する場合があります。

出題形式:マークシート方式による選択問題です。

試験時間:2時間

合格基準:100点満点とし、70点以上をもって合格とします。※級やレベルの設定はありません。

受験料:6,480円(税込)

試験会場:全国の主要都市で実施します。

※年によって開催地域が異なる場合もございます。詳しくはホームページなどでご確認ください。

試験日:年に2回実施します。

※平成27年度日程:【第1回試験】7月19日(日) / 【第2回試験】12月20日(日)

お申込み・お問合せ:東京商工会議所 検定センター

TEL:03-3989-0777(平日10:00~18:00)

ホームページ:http://www.kentei.org/

【問い合わせ先】東京商工会議所 人材・能力開発部検定センター TEL:03-3283-7666

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