クインタイルズIMS トップライン市場データ:2016会計年度の日本医療用医薬品市場を発表(10兆4,300億円)

2017年5月16日

クインタイルズIMS

『クインタイルズIMS トップライン市場データ』

2016会計年度(16年4月-17年3月)医療用医薬品市場を発表(10兆4,300億円)

-昨年度に続き10兆円台を維持-

- 2016会計年度(16年4月-17年3月)、2017年第1四半期(1月-3月)共に上位薬効*では、L01抗腫瘍剤がトップ。一方J05全身性抗ウイルス剤はそれぞれ前年会計年度2位、前年第1四半期トップから4位へ。

- 2016会計年度(16年4月-17年3月)の販促会社レベル**上位20社では、前年に続きファイザーがトップ。小野薬品工業が大幅な売上増により15位にランクインする一方、ギリアド・サイエンシズは前年5位から16位へ。

- 2016会計年度(16年4月-17年3月)の上位10製品では、前年に続きトップがハーボニー ハイゴウ、2位にオプジーボがランクインし、共に1,000億円超。前年2位だったソバルティは8位。

2017年5月16日、クインタイルズIMSは日本法人アイ・エム・エス・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:宇賀神史彦)から、2016会計年度(2016年4月-2017年3月)と、2017年第1四半期(1月-3月)の日本医療用医薬品市場(薬価ベース)を、「クインタイルズIMS トップライン市場データ」として発表しました。

このトップラインデータは、日本のヘルスケア産業の発展と透明性の創造、および社会の皆様に日本のヘルスケア市場についての理解を深めていただくため、市場規模や薬効、製薬企業および医薬品の売上、処方、疾病に関するトップラインデータをメディアや医療・医学の研究に携わっている学術研究機関に提供しているものです。本データを開示することで、弊社は皆様と情報の共有化を図り、日本のヘルスケアの発展への貢献を目指しています。

【2016会計年度(16年4月-17年3月)】日本医療用医薬品市場トピックは以下の通りです。

- 当該期間の日本医療用医薬品市場は10兆4,307億49百万円(前年比-3.8%)で、会計年度では前年に続き10兆円を超えた。(2016暦年は10兆6,246億36百万円でこちらも2年連続。)

- 上位10薬効*では、売上トップがL01抗腫瘍剤で9,745億80百万円(前年比14.5%)で2012会計年度から同期比で1位を維持し、10薬効で唯一の二桁成長。

- 販促会社レベル**の上位20社では、昨年に続き1位がファイザー5,753億56百万円(前年比-6.9%)、小野薬品工業が2,438億28百万円(前年比53.7%)で15位にランクイン。ギリアド・サイエンシズは2,360億54百万円(前年比-43.8%)で昨年5位から16位へ。

- 上位10製品では、昨年に続き1位がC型肝炎治療薬ハーボニー ハイゴウ1,647億36百万円(前年比-38.8%)、免疫チェックポイント阻害薬オプジーボが1,189億86百万円(前年比508.1%)で2位にランクイン。上位10製品中、前年比売上増は、オプジーボと9位の抗凝固薬イグザレルト672億52百万円(前年比23.8%)の2製品のみ。

【2017年第1四半期(1月-3月)】日本医療用医薬品市場トピックは以下の通りです。

- 当該期間の日本医療用医薬品市場は、2兆4,953億10百万円(前年比-7.2%)。病院市場(病床100床以上)が1兆478億93百万円(前年比-9.1%)、開業医市場(病床100床未満)が5,177億28百万円(前年比-4.6%)、その他市場(主に調剤薬局)は9,296億89百万円(前年比-6.5%)。病院市場は2015年第2四半期から1兆円台を維持。

- 上位10薬効では、L01抗腫瘍剤が2,329億82百万円(前年比7.6%)で再びトップにつき、前年トップだったJ05全身性抗ウイルス剤は1,074億29百万円(前年比-58.8%)で4位。A10糖尿病治療剤は1,242億05百万円(前年比2.3%)で、前年より順位を2つあげて2位。

- 上位10製品では、前年3位だった分子標的治療薬アバスチンが263億31百万円(前年比-9.1%)でトップ。昨年トップだったハーボニー ハイゴウ203億53百万円(前年比-86.6%)は5位へ。売上10製品中二桁成長は、2位オプジーボ256億80百万円(前年比75.7%)と9位イグザレルト167億95百万円(前年比23.0%)の2製品のみ。

*弊社「日本医薬品市場統計」における「薬効」はATC分類に準拠しています。

「ATC分類(Anatomical Therapeutic Chemical Classification)は、薬の消費量に関する国際的な統計を取るために考案された医薬品の分類法。WHOの医薬品統計法共同研究センター(Collaborating Centre for Drug Statistics Methodology)で統括管理されている。薬効、作用部位・器官および化学的特徴によって5段階レベルで分類され、原則的に一成分の主薬効に対して1つのコードが付与される。」                                             (公益社団法人 日本薬学会 「薬学用語解説」より抜粋)

**弊社「日本医薬品市場統計」における「販売会社レベル」と「販促会社レベル」の定義は以下の通りです。

- 販売会社レベル:卸店に対して製品を販売し、その代金を回収する機能を持つ製薬企業。

- 販促会社レベル:MRによる学術宣伝を通じて販促活動を行なっている製薬企業。

QuintilesIMS について

QuintilesIMS (NYSE:Q)は、情報・テクノロジーにより強化された統合ヘルスケアサービスを世界各地で提供するリーディング企業として、お客様の臨床・サイエンス・営業・マーケティングの各領域のパフォーマンス向上の貢献に邁進しています。QuintilesとIMS Healthの合併により誕生したQuintilesIMSでは、およそ50,000人の社員が100カ国以上で活動しています。治療のイノベーションによる実臨床(リアルワールド)におけるアウトカムの向上や高度な臨床開発のアウトソーシングを探し求めるお客様にとって、QuintilesIMSの保有する多様なヘルスケア情報、テクノロジーおよびサービスソリューションを活用頂くことにより、新たなインサイトや課題解決策を導き出すことができるようになります。QuintilesIMSは、臨床開発から営業・マーケティング活動までの一貫したソリューションをご提供することで、お客様のイノベーションの成果を最大化し、治療のアウトカムの更なる向上に貢献していきます。

また、ヘルスケア情報を利活用し、実診療(リアルワールド)における疾患および治療に関するインサイトを提供するにあたり、膨大なヘルスケア情報を取り扱う上での患者様の個人情報保護の分野における世界的なリーダーとして、多様な匿名加工・暗号化等の先端技術によって、ヘルスケア情報を厳格に保護・管理しています。QuintilesIMSのヘルスケア情報から導き出されるインサイトやサービスは、バイオテクノロジー企業、医療機器企業、製薬企業、医療研究機関、政府機関、保険者およびその他ヘルスケア関連企業における、新たな治療方法の開発・承認、アンメットニーズの特定、医薬品の有効性、安全性およびその価値の理解・周知に役立っています。詳しくは、http://www.QuintilesIMS.comをご覧ください。

※2016年10月3日(米国東部標準時)、Quintiles Transnational Holdings Inc.(米国クインタイルズ社)とIMS Health Holdings, Inc.(米国IMS Health社)は合併してQuintilesIMSとなりました。 日本での事業につきましては、現時点ではIMS JapanとQuintiles Transnational Japanの両社が継続して行います。

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