CSHOR発足、ウィンウィンの海洋文明研究が始動

Qingdao National Laboratory for Marine Science and Technology (QNLM)

2017/5/29 15:52

CSHOR発足、ウィンウィンの海洋文明研究が始動

AsiaNet 68699 (0789)

【青島(中国)2017年5月27日新華社=共同通信JBN】2017年5月22日オーストラリアで、Qingdao National Laboratory for Marine Science and Technology(QNLM、青島海洋科学・技術国家実験室)とAustralian Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization(CSIRO、オーストラリア連邦科学産業研究機関)が共同で設立したInternational Center for Southern Hemisphere Oceans Research(CSHOR、南半球海洋研究国際センター)の発足式が行われた。QNLMディレクターの呉立新博士とタスマニア州ホバートにあるCSIROの最高経営責任者(CEO)のラリー・マーシャル博士が共同で発足式を行った。オーストラリアのアーサー・シノディノス産業・技術革新・科学相からビデオ祝辞が寄せられた。在シドニー中国総領事館のルー・ピン科学技術担当参事官がスピーチを行った。QNLM理事会を代表しQNLMプレジデント補佐のジー・ペイウェン氏も祝辞を述べた。このほか、QNLM Academic Committeeのパン・ケホウ秘書長、ニューサウスウェールズ大学およびタスマニア大学の代表団も式典に参加した。この発足式は、グローバルな共同イノベーション・ネットワークを構築するというQNLMの国際化戦略の大幅な進展を示している。

一方、「Role of The Southern Hemisphere Oceans in Global and Regional Climate(世界的・地域的気候における南半球海洋の役割)」に関する国際的ワークショップが南半球海洋と地球規模の気候変動に関する観測と研究の最新の成果と将来の動向を踏まえて開催され、CSHORの5カ年計画(2017-2021)を作成するためのアイデアや提案を募った。

▽国際的な最前線のための共同建設の下で

地球の71%をカバーする海洋は世界気候システムの不可欠な部分として、熱の大部分を大気に供給し、気候変動の原因と考えられる温室効果ガスの1つである大気中のCO2の40%を吸収する。科学者たちは海洋が気候変動にどのように影響するかを調べるため熱心に取り組んできた。南半球海洋は陸地全体を取り囲み、他の海洋とつながる唯一の海洋である。世界熱塩循環の2つの極のうちの1つである南半球海洋は、地球の熱循環、炭素循環、生化学循環を推進・規制することにより、地球の海洋と気候変動に大きな影響を与える。国際社会は近年、現在入手可能な海洋データのほとんどの海洋研究機関が集中している北半球からのものであることを踏まえ、南半球海洋の研究能力を強化するために大きな努力を払ってきた。

QNLMは迅速に、かつ責任を持ってオーストラリア・タスマニア州の州都ホバートにCSHORを共同設立し、CSIROとの提携を開始した。CSHORは南半球海洋(南極海と南極大陸)の観測と調査、ならびに情報とデータの教育、訓練、管理のため、2017-2021年の5年間に1000万オーストラリアドルを投資することを約束した。CSHORは国際的に運営され、重要事項は、米ウッズホール海洋学研究所名誉ディレクターのスーザン・エイブリー博士が委員長を務め、QNLMおよびCSIROから2名ずつ合計5人で構成される運営委員会により決定される。日常活動に責任を持つCSHORディレクターのポストは、世界的に募集中だ。

CSHORは当初、水塊、海面上昇に関連した海氷海洋相互作用、熱帯気温変動、海洋盆地交流に関連したIndonesian Throughflow(インドネシア貫流)、生物地球化学に関する南極海の海洋生物、南極海のデータ同化の観察と調査に焦点を当てる。現在、ニューサウスウェールズ大学とタスマニア大学がCSHORに加わっている。

▽気候変動へのより良い対応を目指す合意と協力の増大

全世界が気候変動にさらされているため、1国だけでは世界の気候がどのように変化するかを探るという使命を果たすことはできない。関係するすべての国が課題に直面して手を携え、関連する海洋研究機関の国際交流と協力に貢献することは不可欠である。これはClimate Olympics(気候五輪)として知られるCLIVAR 2016 Open Science Conferenceを開催するQNLMの取り組みからもわかる。世界気象機関(WMO)や国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO) / 国際オリンピック委員会(IOC)などの関連国際機関の代表者だけでなく、米国、英国、フランス、ドイツなど50カ以上の国・地域の250超の研究機関から600人以上の海洋大気科学者が参加した。

呉立新QNLMディレクターは、最近北京で開催された「一帯一路」に関する国際会議で習近平国家主席が述べたことと同じ見解を語った。このように世界的な課題が相互依存している時代には、影響を受けずにいる国はなく、単独で世界の諸問題を解決することはできない。呉立新氏は、科学の共通の進歩と発展のために、特に人類に関わる気候研究のような主要問題に取り組むには、革新的なシナジーのために手を取り合うほかに選択肢はないと語った。

CSIROのラリー・マーシャルCEOは「これは気候科学のアプローチにおける重要な転換点であり、地球規模の取り組みを必要とするグローバルな課題であることを認識するものだ。将来に備えるためでなく、すべてわれわれを既に取り巻く厳しい現実なるものにいま対応するために、われわれのネットワークを深化させ、能力を強化する必要がある」と語った。

文明は自由・開放の下で進歩し、科学はその見返りとして進展する。QNLMがグローバル・イノベーション・ネットワークを世界に展開し、研究機関をグローバルなガバナンスの新しい形態に導くのは、人類が直面する諸問題を解決するとの観点からである。

▽相互利益のための相互学習とは

ラリー・マーシャル氏は「CSIROは数十年にわたりこのタスマニアで世界クラスの気象科学を実践してきたが、われわれはそれを単独では成し得ない」と語った。この包括的かつ協調的な新しいイニシアチブは、CSIROにとって重要な新しいサポートとなり、気象変動に対して何らかのアクションを取る世界的努力に真の価値と差別化をもたらす。同博士は「われわれはこの新しいコラボレーションに対して、オーストラリアの国立科学機関の全面的なリソースとともに、世界的な気象観測で果たすわれわれの決定的役割を持ち込むことに喜んでいる」と語った。南半球の海洋は、世界の気象に決定的な役割を持っており、CSHORは、科学研究によって世界的な気象変動に有効に取り組む。それは両国だけでなく全世界にとって有益である」と語った。

QNLM Councilプレジデント補佐のジー・ペイウェン氏は、報道関係者に対して、「QNLMは国際化戦略の下で、CSHORが主役を務める協調的イノベーションのための世界ネットワークを構築することによって、世界クラスの海洋研究機関になる途上にある。CSIROはオーストラリアにおける海洋科学の代表的な研究・開発機関であり、オーストラリアの社会と経済に役立つため、同国政府に新しいアプローチを提供する。CSHORは互いに補完し、ウィンウィンの成果を求めて資源共有と革新的能力を進める」と語った。チー氏はまた「QNLMは将来さらに多くの共同研究センターを創設する計画である」ことを明らかにした。

▽世界の至る所で革新的コラボレーションを考慮する

環境科学など数多くの分野において、中国とオーストラリアは、両国の外交関係設立45周年となる2017年までに、研究センター共同建設声明(Statement on Jointly Building Research Centers)に同意し、発表した。海洋科学およびエンジニアリングは、2016年に中国・オーストラリア科学・研究基金によってカバーすべき4つの重要な分野の1つであるとして、より優先する課題とされた。中国の習近平国家主席は一帯一路フォーラムで指摘したように、中国は人的交流、共同研究所、ハイテクパーク、技術移転のための一帯一路アクションプランの科学・技術革新を開始することによって,すべての国と革新的な協力を開始する意志がある。

世界的な海洋研究上の協力とアップグレードのために、共同センターは中国の長期的なパートナーであるオーストラリアで設立される。それは共同センターに関する中国・オーストラリアのこれまでの協定をさらに結実し、一路一体イニシアチブに十分呼応するものとなる。

習近平主席によると、それは一路一帯建設を計画し、その結果を共有するのはすべての参加国次第である。青島に本拠を持ちグローバルプランを持つQNLMは開放性、モビリティー、協力、共有の原則を堅持し、国際化戦略において共有する。それは海洋科学・技術を発展させ、研究結果を共有するためで、大きな科学プラットフォームに支えられ、国家的な戦略タスクに合致するものである。

ルー・ピン参事官は、QNLMは中国で試験的運用された初の国家ラボラトリーであるとともに、国家レベルの唯一の海洋科学研究所である。CSIROは、オーストラリアの最大かつ最も重要な研究組織で類似性がある。両大国間のアライアンスとして、中国・オーストラリアの革新的協力関係のモデルを考慮すると、CSHORは,南太平洋の海洋、気象と環境に関する研究に大きな貢献をすることになる。

ラリー・マーシャル氏は報道関係者に対して、CSHORの発足は、現在までの研究が全世界で全く不十分であることから、南太平洋でこの種の初の研究所になるとは極めて重要なことである。同様のセンターが世界で計画中であることも特筆される。

CSHORは、共同研究センターを開発、世界の海洋イノベーション・ネットワークを設立するQNLMの第1歩であり、QNLM初の海外の共同研究センターとして運用されることになった。米国、ドイツ、ロシアなどの諸国により多くの研究センターを設立することによって、QNLMは海洋科学・技術の世界クラスの研究センター、そして世界のコラボレーションによるイノベーションのオープンプラットフォームとなるだろう。その目的を達成するために、今後も真剣な努力が続けられるだろう。

ソース:Qingdao National Laboratory for Marine Science and Technology (QNLM)

Win-win Research for Marine Civilization - CSHOR Put into Operation

PR68699

QINGDAO, China, May 27, 2017 /Xinhua=KYODO JBN/--

May 22, 2017 witnessed the launching ceremony in Australia for the

International Center for Southern Hemisphere Oceans Research (CSHOR),

co-established by Qingdao National Laboratory for Marine Science and Technology

(QNLM) and the Australian Commonwealth Scientific and Industrial Research

Organization (CSIRO). The center was jointly unveiled by Dr. Wu Lixin, Director

of QNLM, and Dr. Larry Marshall, CEO of CSIRO in Hobart, Tasmania. Arthur

Sinodinos, Australian Minister for Industry, Innovation and Science, sent a

congratulatory message by video. Lu Ping, Counselor for Science and Technology

of Consulate General of PRC in Sydney, delivered a speech. A congratulatory

message was also given by the representative of the Governing Council of QNLM,

Ji Peiwen, Assistant to the President of QNLM. Participants also included Pan

Kehou, Secretary-General of QNLM Academic Committee, and the delegates from

University of New South Wales and University of Tasmania. The ceremony shows

the substantial progress of QNLM's internationalization strategy of

constructing the global collaborative innovation network.

Meanwhile, an international workshop on The Role of The Southern Hemisphere

Oceans in Global and Regional Climate was held on the latest results and the

future trend of observation and research on the Southern Hemisphere Oceans and

the global climate change so that ideas and proposals could be solicited for

making the five-year plan (2017-2021) of CSHOR.

Under joint construction for international forefront

Covering 71% of the earth area as an integral part of the global climate

system, oceans supply a majoprity of the heat to the atmosphere and take in 40%

of the CO2 of the atmosphere, one of the greenhouse gases considered to cause

climate change. Scientists have been working hard to find out how oceans affect

climate change. The Southern Hemisphere Ocean is the only one that surrounds

the whole earth and connects the oceans. As one of the two poles of the global

thermohaline circulation, it has a significant impact on the global oceans and

climate change by driving and regulating the thermal, carbon and biogeochemical

circulations of the earth. Given that the marine data currently available is

mostly from the Northern Hemisphere, where most marine research institutions

are concentrated, the international community has been making great effort in

recent years to strengthen the research capacity for the Southern Hemisphere

Oceans.

Responsive and responsible, QNLM initiated the cooperation with CSIRO by

jointly setting up CSHOR in Hobart, capital of Tasmania in Australia. The

Center promised that 10 million AUD will be invested in five years of 2017-2021

for the observation and research of the Southern Hemisphere Oceans (Southern

Ocean and Antarctic), as well as for education, training and management of

information and data. The Center is under international operation, with the key

issues decided by its 5-member Steering Committee, 2 from QNLM and 2 from

CSIRO, under the chairmanship of Dr. Susan Avery, Honorary Director of Woods

Hole Oceanographic Institution in the United States. The Director of the Center

is globally recruited, responsible for its routine operation.

In the beginning, the Center will focus on observations and researches of water

mass, ice-ocean interaction in relation to sea level rise, tropical temperature

variations, Indonesian Throughflow in relation to ocean basin exchange, marine

life of the Southern Ocean in relation to biogeochemical process, and Southern

Ocean data assimilation. At present, the University of New South Wales and

University of Tasmania have joined the Center.

More consensus and cooperation to better cope with climate change

With the whole world subjected to climate change, no single country can fulfill

the mission of finding out how the global climate changes. It is inevitable for

all the countries involved to be united in the face of the challenge, and

contribute to the international exchange and cooperation of the related marine

research institutions, as seen from QNLM's effort in hosting CLIVAR 2016 Open

Science Conference, known as the Climate Olympics. Over 600 marine and

atmospheric scientists from more than 250 research institutions in 50 countries

and regions participated in it, including the US, UK, France and Germany, as

well as representatives from the related international organizations like World

Meteorological Organization and UNESCO/IOC.

QNLM Director Wu Lixin shared what President Xi said in the recent Belt and

Road Forum for International Cooperation in Beijing. No country can remain not

affected, nor is able to solve the world's problems by itself in this

interdependent times of global challenges. Director Wu said that for the

purpose of common progress and development of science, there was no choice but

to work hand in hand for innovative synergy to tackle the major issues

especially the climate research that concerns humankind.

CSIRO CEO Larry Marshall also said, "This is an important turning point in our

approach to climate science, recognising that this is a global challenge that

requires a global approach. That we need to deepen our networks and strengthen

our armoury to not only prepare for what lies ahead, but respond today to what

is already a stark reality all around us."

Civilization progresses in opening and science advances in exchange. It is in

the perspective of solving the problems challenging humankind that QNLM deploys

the global innovation network with the world, leading the research institutions

for a new mode of the global governance.

Mutual learning for mutual benefit

Larry Marshall said, "CSIRO has been performing world-class climate science

here in Tasmania for decades - but we can't do this alone." This comprehensive

and collaborative new initiative gives critical new support to CSIRO, and

offers real value and differentiation to the global effort to take action

against climate change. "We are delighted to bring the full resources of

Australia's national science agency, as well as the critical role we play in

global climate measurement, to this new collaboration." The Southern Hemisphere

ocean has a crucial influence on the global climate, CSHOR will effectively

tackle global climate change by scientific research, which will be not only

beneficial to the two countries, but also to the whole world.

Ji Peiwen, Assistant to the President of QNLM Council, said to the media that

"Under the internationalization strategy, QNLM is on the way to be a

world-class marine research institution by building the global network for

collaborative innovation, of which CSHOR is a key component. CSIRO is a leading

research and development organization for marine sciences in Australia,

providing new approaches for Australian Government for the benefit of

Australian society and economy. CSHOR will complement each other and promote

resource sharing and innovative capacity for a win-win outcome." Ji also showed

that "QNLM plans to set up more joint research centers in the future."

Every corner of the world taken into account for innovative cooperation

In a number of fields such as environmental sciences, China and Australia

agreed and issued the Statement on Jointly Building Research Centers before

2017, the 45th anniversary of the founding of China-Australia diplomatic

relations. Marine science and engineering was even more prioritized as one of

the four key areas covered by Sino-Australian science and research fund in

2016. As Chinese President Xi pointed out in the Belt and Road Forum, China is

willing to start innovative cooperation with all the countries by launching the

action plan of Belt and Road science and technology innovation for humanity

exchange, joint laboratories, hi-tech park and technology transfer.

For cooperation and upgrading of the world marine research, the joint center is

set up in Australia, a long-term partner of China. It further materialized the

previous Sino-Australian agreement on joint center and well responded to the

Belt and Road Initiative.

According to President Xi, it is up to all the participants to plan the Belt

and Road construction and share its results. Based in Qingdao and with a global

vision, QNLM upholds the principles of Openness, Mobility, Cooperation and

Sharing in its internationalization strategy to boost the marine science and

technology and share its research results, backed by the big science platform

and in accordance with national strategic tasks.

Counselor Lu Ping said that QNLM is the first national laboratory in pilot

operation in China and also the only one for marine sciences at the national

level. Similarly, CSIRO is the largest and the most important research

organization in Australia. As an alliance between giants and considered a model

of Sino-Australian innovative cooperation, CSHOR will remarkably contribute to

research on ocean, climate and the environment of the Southern Ocean areas."

Larry Marshall said to the media, that the launching of CSHOR is very

significant as it is the first one of its kind on the Southern Ocean, on which

the current research is far from enough in the whole world. It can be referred

to when the similar centers are under planning in the world.

CSHOR has been put into operation as the first overseas joint research center

of QNLM - the first step of QNLM to develop the collaborative research and set

up the global marine innovation network. By setting up more research centers in

countries like the United States, Germany and Russia, QNLM will become a

world-class research center for marine science and technology and an open

platform for global collaborative innovation. Continuous and sincere efforts

will be made to achieve that goal.  

Source: Qingdao National Laboratory for Marine Science and Technology (QNLM)  

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