明治:【6/21リリース】免疫調節作用に着目したヨーグルトの開発と生理効果の応用展開が技術賞を受賞

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株式会社 明治(代表取締役社長:川村 和夫)は、第71回 日本栄養・食糧学会大会(開催期間:5月19日~21日)におきまして、免疫調節作用に着目したヨーグルト(OLL1073R-1株で発酵したヨーグルト)の開発と生理効果の応用展開などの一連の研究が評価され、技術賞を受賞しました。

2017年6月21日14時

株式会社 明治

免疫調節作用に着目したヨーグルト(OLL1073R-1株で発酵したヨーグルト)の開発と生理効果の応用展開

~第71回 日本栄養・食糧学会大会で技術賞を受賞~

 株式会社 明治(代表取締役社長:川村 和夫)は、第71回 日本栄養・食糧学会大会(開催期間:5月19日~21日)におきまして、免疫調節作用に着目したヨーグルト(OLL1073R-1株で発酵したヨーグルト)の開発と生理効果の応用展開などの一連の研究が評価され、技術賞を受賞しました。本賞は、栄養科学または食糧科学の発展に寄与する産業上の技術開発に授与されるもので、公益社団法人 日本栄養・食糧学会が毎年表彰しています。

【内容】

■受賞研究

 「免疫調節作用に着目したヨーグルトの開発と生理効果の応用展開」

■受賞者名

 逸見隼、牧野聖也、狩野宏、浅見幸夫

■概要 

 日本では少子高齢化が進展し、日常生活からの疾病予防・健康管理の重要性が増しています。そこで、免疫力を高めるヨーグルトの開発を目指し、当社が保有する4000種類以上の菌株の中から、ナチュラルキラー(NK)細胞(※1)を活性化させる多糖体(※2)を産生する乳酸菌Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus OLL1073R-1(以下OLL1073R-1株)を見出しました。

 OLL1073R-1株で発酵したヨーグルトの継続摂取により、NK活性(※3)が低い高齢者のNK活性を高め、風邪やインフルエンザにかかるリスクを減少させる(Seiya Makino et al. British Journal of Nutiriton 2010)他、インフルエンザワクチンの接種で作られる抗体を増やす可能性も示されました(食品免疫学会 第10回学術大会)。また、応用展開として「夏バテ」に対する効果を検証し、代表的な症状である全身のだるさや疲労感を軽減することが、図の通り示唆されました。

 この一連の研究より、OLL1073R-1株で発酵したヨーグルトの摂取は体調管理に有用であり、人々の生活の質の向上に寄与する可能性が示されました。

被験者:30歳以上50歳未満の男性で、毎年夏バテの症状を自覚している方50名で試験を実施

摂取期間:2015/7/4~9/25の12週間

主要評価項目:夏バテ症状・体調に関するアンケート。全身のだるさ、疲労感ともに、スコアはVisual Analogue Scale(VAS)(※4)による自覚症状のアンケート調査により集計。

(※1)NK細胞:

 免疫細胞の一種で、ガン細胞やウイルス感染細胞など、異常な細胞を攻撃・破壊することが知られている。

(※2)多糖体:

 糖分子が数多くつながった高分子のことを指す。乳酸菌などの微生物が産生する他、一般的にキノコや海藻、野菜などの食品に含まれる。

(※3)NK活性:

 NK細胞がガン細胞を攻撃・破壊する能力を指す。NK活性は20歳前後をピークに、年齢とともに低下することが知られている。また、精神的ストレス、不規則な生活、激しい運動などによっても低下することが知られている。

(※4)Visual Analogue Scale(VAS):

 100mmの水平な直線上に、症状の程度について被験者に印をつけてもらい、その長さをもって症状の程度を数値化する手法。

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