絵本『のら犬ボン』刊行

KUMON

株式会社くもん出版(代表取締役社長 志村直人)は、一匹の犬の姿を通して、命ある生き物を飼うということの意味を問う、絵本『のら犬ボン』を刊行いたしました。作者は、絵本作家の田島征彦氏。最新刊である本書は、淡路島の野良犬や動物保護に携わる人々への取材をもとに犬と人との関係を鋭く問いかけた渾身の一作です。

2017年9月11日

株式会社 くもん出版

< 9/20~26は「動物愛護週間」です >

絵本『のら犬ボン』刊行

~絵本作家、田島征彦が描く、犬と人との関係とは~

株式会社くもん出版(代表取締役社長 志村直人)は、一匹の犬の姿を通して、命ある生き物を飼うということの意味を問う、絵本『のら犬ボン』を刊行いたしました。

作者は、第6・11回ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌、第1回絵本にっぽん賞など数々の絵本賞を受賞している、絵本作家の田島征彦氏。前作『ふしぎなともだち』(くもん出版刊)では自閉症の少年との友情を、淡路島の自然を舞台に型絵染の手法で描き、第20回日本絵本賞大賞を受賞しました。

最新刊である本書は、淡路島の野良犬や動物保護に携わる人々への取材をもとに、犬と人との関係を鋭く問いかけた渾身の一作です。

■あらすじ

父親の東京への転勤が決まり、飼い犬であるボンと別れなければならなくなった、としお。父親は友達に預けると嘘をつき、ボンを橋の向こうの島へ捨てました。ボンは、なかまに助けられながら、厳しい環境の中何とか生き延びようとしますが、車にひかれ、瀕死の重傷を負い、愛護センターに引き取られます…

■約2年の歳月をかけて完成した力作

田島氏は、淡路島の自宅のそばで3 匹の野良犬と出会いました。前足が不自由な犬を真ん中に、あとの 2 匹が両側から支えるように寄り添っていた姿が気になり続け、犬について調べ始めます。取材を続けるなかで、淡路島では高速道路のサービスエリアなどに捨て犬が多く、「犬は橋を渡れないから戻れない」といった発想で島外からも捨てにきている可能性が高いということを知り、衝撃をうけます。また、犬の屋外飼育が多い淡路島では、犬の野生化や野犬の繁殖がなくならない現実を知ります。こうした現実をもとに、主人公の造形は田島氏の愛犬ボンの姿を借り、約 2 年の歳月をかけ、物語は完成しました。

■もの言えぬ犬たちの感情をこめたタッチ

本書は、人間の身勝手さによって辿る野良犬の悲惨な現状を訴えつつも、犬を飼う側の弱さに切り込みながら、人と犬(動物)との関係を現代に問う内容となっています。著者の持ち味である、大胆で勢いのある筆づかいにも、もの言えぬ犬たちの怒り、悲しみ、憎しみ、喜びがこめられています。

9/20~26の動物愛護週間に向け、動物と人との付き合い方、命との向き合い方を考えるきっかけにしていただきたいと思います。

【書誌情報】

ISBN978-4-7743-2704-4

たじまゆきひこ・作

【対象】 小学校中学年から

【体裁】 B4変型判・48P

【発売】 2017年9月4日

【定価】 本体1,600円+税 

【発行】くもん出版

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プレスリリース添付画像

『のら犬ボン』表紙

田島征彦氏と愛犬ボン

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