細胞内へ物質を早く安全に届ける金属製ナノ加工穿刺スタンプを開発
2019.05.07
早稲田大学
細胞内へ物質を早く安全に届ける金属製ナノ加工穿刺スタンプを開発
◆発表のポイント
●大きさ・形状・電荷などの異なる物質を簡便かつ効率良く安全に生体膜で覆われた
細胞内へ届ける技術の開発が望まれてきた。
●一度押印するだけで低分子から高分子などの物質を細胞内に導入可能なスタンプの
開発に成功。
●細胞に関する基礎研究から、再生医療や創薬、培養促進など応用研究への展開が
期待される。
◆概要
早稲田大学大学院情報生産システム研究科の三宅丈雄(みやけたけお)准教授と
北九州市立大学大学院環境生命工学科の中澤浩二(なかざわこうじ)教授の
研究グループは、微細加工技術(無電解メッキとエッチング技術の融合)を用いて
金属製ナノ加工穿刺薄膜を開発し、これを細胞に挿入することでナノ管を通して
細胞内に物質(カルセイン色素やオリゴDNA)を効率良く導入することに成功しました。
本手法は、細胞へナノ管を直接挿入できるため、エンドサイトーシスを介さない
細胞内アクセスを実現します。また、一度のスタンプで多くの細胞に多種の物質を
導入できる簡便さと高い導入効率を達成しました。さらに、導入したいタイミングを
調節することも可能です。物質の導入により未知なる機能を探る、あるいは細胞内機能を
制御する新たなツールが生まれました。
本研究成果はNature Publishing Groupの電子版科学誌「Scientific Reports」に
2019年5月2日(イギリス時間)にオンライン掲載されました。
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。
プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。
このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 早稲田大学
- 所在地 東京都
- 業種 大学
- URL https://www.waseda.jp/top/
過去に配信したプレスリリース
宇宙最遠方の「死にゆく巨大銀河」で輝く巨大ブラックホール
本日 14:00
ケルト伝承が日本で変貌-妖精「デュラハン」蘇る死者へ
9/17 14:00
早稲田大学政治経済学部、2027年度から新カリキュラム導入
9/17 10:00
自分の身体を触ることが言葉探しを助ける
9/16 14:00
メタボ健診制度で国保加入現役世代の健康改善
9/12 11:00
寝室の換気量、現行の2倍が望ましい可能性
9/9 14:00
表情でうつリスクを早期発見
9/8 11:00
制約を圧縮して表現する量子技術を開発
8/29 11:00
バイオ模倣非接触汗センサーを開発
8/28 14:00
早稲田大学に「ソニーグループ寄附講座 クリエイティブエンタテイメント学」を設置
8/21 15:00