バングラデシュ ICT人材教育プログラムの開始について~ICT人材育成に関するコラボレーション~
2019年10月24日
株式会社富士通総研
バングラデシュ ICT人材教育プログラムの開始について~ICT人材育成に関するコラボレーション~
株式会社富士通総研(本社:東京都港区、代表取締役社長:木脇秀己、以下富士通総研)(注1)は、バングラデシュ ハイテクパーク庁(以下BHTPA))(注2)内の組織であるIT/ Hi-Tech Park at district (12 districts)(以下12IT)より、バングラデッシュのICT人材50名を対象に、ICT人材教育プログラムを提供する案件を受託しました。
プログラムでは、80倍もの難関を突破して派遣された、新卒や30歳以下の若手バングラデシュ人エンジニア研修生を対象に、富士通総研の保有するデータサイエンスのノウハウを中心とした教育を実施しています。
□背景
昨年来、富士通総研はバングラデシュのICT市場の発展に着目し情報収集を行うとともに、バングラデシュのICT市場をテーマに、日本国内で「バングラデシュセミナー」「日本・バングラデシュIT B2Bミーティング」を在日バングラデシュ大使館、バングラデシュハイテクパーク庁、バングラデシュ・ソフトウェア情報サービス協会(BASIS)と共催してきました。
これらのセミナーには多くの日系企業の皆様に参加いただいており、バングラデシュ人エンジニアの採用や、バングラデシュにおけるオフショア開発をはじめ、1.6億人を擁するバングラデシュ市場への進出等について関心が高まっています。
上記を踏まえ、富士通総研はBHTPAと“Possible Collaboration on Human Resource
Development,Training and Attracting Investment for Creation of Infrastructure Development Hub”と題する覚書を
6月17日に締結しました。(注3)
覚書の締結により、両者はバングラデシュ人の高度ICT人材の育成や、バングラデシュに進出する日系企業
の支援活動を中心に相互に協力しております。
□概要
富士通総研と12ITは“12IT/Hi-Tech Park Project-FRI ICT Human Resources Development
Program 2019”と題する契約を9月11日に締結しました。
12ITはバングラデシュ国内でソフトウェア工学、情報工学、コンピューター科学、電子工学関連学部の卒業生
を対象に本プログラム参加を公募し、4010人の応募がありました。BHTPAの選抜試験を通過した上位50名の優秀な人材が来日し、本プログラムに参加しています。
本プログラムの目的は、デジタル・バングラデシュの実現するバングラデシュ人ICT人材を育成することです。さらに、本プログラムの参加者が、バングラデシュのIT専門家の日本企業への就職やバングラデシュIT企業との取引を通じて、日本のIT人材不足を補うことも期待されています。
契約の締結により、富士通総研は9月17日から12月14日までバングラデシュICT人材教育プログラムを提供します。プログラムでは、データサイエンス,AI,機械学習に焦点を当て、IoT、ロボット工学(RPA)、ブロックチェーン、サイバーセキュリティなどを、実ビジネスで活躍するコンサルタントやエンジニアを講師として受講するカリキュラムを設定しました。その他、日本文化を理解し、または日本企業理解のために国内への見学旅行や、日本の先進的な工場見学等を実施します。ICT研修と同時に日本語も学びながら、日本でのビジネスマナーを身につけていきます。
本プログラムでは富士通グループをはじめ、外部のパートナー企業・専門家からも講師を招聘し、研修生に日本企業とのビジネスで活用できる多様な知識とスキルを身につけるよう構成されています。
日本国内で需要が高まっているRPAについての講義・演習は、RPAテクノロジーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:大角 暢之、以下RPAテクノロジーズ)の協力により提供されます。
また、日本語研修については30年以上にわたり日本の大学や大学院、専門学校といった高等教育機関への進学を目指す留学生を支援し、これまで数千名の卒業生を輩出している株式会社ヒューマンアカデミー株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:川上 輝之、以下ヒューマンアカデミー)が日本語研修を実施しています。本プログラム修了時にはN5レベル(日常生活および就職面接で必要となる日本語が使える)を目標としています。
□今後の展開
今後、富士通総研では人材開発に関するコラボレーションとして、バングラデシュ人エンジニアを対象とした高度ICT人材育成に引き続き協力します。また日本企業向けにバングラデシュの若手のエンジニアとの交流会イベントの開催(11月15日開催予定)や研修生の帰国後、日本での就職活動をできるようサポートを推進します。
富士通川崎工場を見学するバングラデシュの若手エンジニア
□関連リンク
※バングラデシュICTエンジニアとの交流会
本イベントでは、バングラデシュの高度ICT人材育成プログラムを通じて得られた知見を踏まえ、外国人ICTエンジニアの活用にフォーカスしてご紹介します。また、外国人エンジニア採用を希望される日本企業向けに、プログラムに参加するバングラデシュ人エンジニアとの交流の場をご提供します。
開催日時 2019年11月15日(金) 11:00~17:30(10:30受付開始)
バングラデシュICTエンジニアとの交流会申し込み
https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/resources/events/other/bangladesh-humanresource-201911.html
※富士通総研バングラデシュ関連記事
バングラデシュ市場の魅力 第1回 バングラデシュとはどのような国か
https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/knowledge/opinion/consul/2018/2018-11-2.html
バングラデシュ市場の魅力 第2回 バングラデシュのIT市場とビジネス機会
https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/knowledge/opinion/consul/2018/2018-12-2.html
バングラデシュ市場の魅力 第3回 ICT業界を中心としたバングラデシュセミナー開催報告
https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/knowledge/opinion/consul/2019/2019-2-2.html
□注釈
(注1)株式会社富士通総研
富士通総研は、富士通グループで唯一のシンクタンク・コンサルティング会社として、海図なき時代に、お客様に寄り添い、灯台のような道標を示すパートナーになりたいと考えています。
コンサルティングでは、お客様や社会の変革のために、多様な分野の知見を統合しクロスインダストリーに考える力とビジネスモデルをデザインする力で、デジタルビジネスを実践し、それに基づいた競争力のあるコンサルティングサービスを提供します。例えば、異業種を結び新しいビジネスを創出したり、今までにない組み合わせにより新しい製品、サービスを創出したりすることで、従来では想定されなかった新しいモノやコトが生まれ、変革の時代を先取りします。
研究開発では、社会の課題や変化の予兆を捉え、新しい事業価値創造のため、最新のテクノロジー、法規制を見据え自ら事業を創造する研究開発に組織的に取り組みます。例えば、人工知能(AI)やブロックチェーンなどを活用し、今までには出来なかったようなビジネスプラットフォームを提供していきます。
経済研究では、グローバルな人類・社会課題の解決と望ましい未来社会の実現を目指し、産業セクターのシンクタンク機能としてデジタル技術の経済社会へのインパクトを踏まえて、思い切った課題提起とあるべき姿に向けた提言を行います。また、継続して世界の賢者と語り合う場を拡幅しながら、多様な知性のプラットフォームとして、持続可能な社会像とイノベーションのあり方、それらを支えるリーダーシップについて、世界に発信していきます。
※富士通総研のコンテンツ
<知創の杜>
富士通総研のエコノミストやコンサルタントによる、トレンド予測、提言、コンサルティング事例など情報を紹介する情報誌です。
https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/knowledge/magazine/
知創の杜 2019 Vol.2 (最新号 2019年10月21日公開)
未来洞察起点のイノベーション
―変化の予兆を捉え、機会を見出す組織への進化と深化―
https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/knowledge/magazine/chisou2019no02/
<知創の杜メールニュース>
トレンドや顧客事例など、お客様のビジネスに役立つ情報を毎月お届けします。(無料メールマカジン)
https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/resources/news/FRImailnews.html
<今、話題のコンサルティング>
お客さまからお問い合わせが多い経営課題に対する富士通総研の取り組みをご紹介します。
https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/businesstopics/
<イベント・セミナー>
経営革新に向けた提案・提言をイベントやセミナー、コンファレンス、フォーラムを通じてお届けします。
https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/resources/events/
(注2)バングラデシュ ハイテクパーク庁(BHTPA)について
BHTPAは、バングラデシュ国内のさまざまな場所にハイテクパークを設立するために、「バングラデシュハイテクパーク局法、2010」を通じてバングラデシュ政府 郵政・電気通信・情報技術省 ICTディビジョン内に設立されました。同国のICT部門は急速に成長しており、市民の生活と生活の向上に貢献しているだけでなく、国内外の投資家を引き付けています。BHTPAは、ハイテクパーク、ソフトウェア技術パーク、IT研修、インキュベーションセンター等の国際標準インフラストラクチャーを確立し、先進的かつ持続可能なビジネス環境を創造しています。 IT / ITES(Information Technology Enabled Services)ベースの産業エコシステムを開発し、ワンストッププラットフォームを通じてIT / ITESのビジネスおよび産業のためのすべてのサービスを支援します。また、BHTPAは、バングラデシュのハイテクパークにおいて、IT・ソフトウェア、ハードウェア、バイオ・再生・グリーンエネルギー、ITES等の投資を促進しています。
バングラデシュハイテクパーク庁(BHTPA)ホームページ、報道資料
(注3)バングラデシュ ハイテクパーク庁(BHTPA)との覚書締結について
プレスリリース
「バングラデシュ ハイテクパーク庁(BHTPA)との覚書締結について」(2019年6月19日)
https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/resources/news/press-releases/2019/0619info.html
□プレスリリース ダウンロード(PDF版)
https://www.fujitsu.com/downloads/JP/group/fri/pressrelease/20191024.pdf
□お問い合わせ先
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 株式会社富士通総研
- 所在地 東京都
- 業種 その他情報・通信業
- URL https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/
過去に配信したプレスリリース
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バングラデシュ ハイテクパーク庁(BHTPA)との覚書締結
2019/6/19