タンザニアでWASSHAと新たなビジネスモデルの実証実験を開始

ダイキン

2019年11月25日

ダイキン工業株式会社

タンザニアでWASSHAと新たなビジネスモデルの実証実験を開始

空調未成熟市場における高効率エアコンのサブスクリプション事業化をめざす

ダイキン工業株式会社は、このたびアフリカの未電化地域でIoT技術を活用した電力サービス事業を展開するWASSHA株式会社(ワッシャ・以下WASSHA)と、タンザニア連合共和国における新たなビジネスモデルの実証実験を開始しました。

実証実験では、WASSHAのタンザニアにおける事業ノウハウと人材・販売店網を活用して、当社の高効率エアコンをタンザニアの小規模店舗や一般家庭にサブスクリプション方式で導入し、事業性を検証します。実証期間は2019年11月から2020年2月までの3か月間で、エアコンのサブスクリプション事業を企画するとともに、モバイルマネーを使った決済システムを構築し、2020年度に本格事業の開始をめざします。

本協業は、2018年12月に締結した東京大学との産学協創協定のテーマである「ベンチャー企業との協業を通じた新たな価値の社会実装」に取り組む中で実現したものです。

東京大学関連ベンチャーであるWASSHAは、タンザニアを中心としたサブサハラ・アフリカの未電化地域でLEDランタンのレンタルによる電力サービス事業を展開しています。タンザニアの都市部近郊から電気が通っていない村落部に至るまで、生活品などを扱う小型店舗のキオスク網を全土に張り巡らし、使う分だけ先に支払う「Pay As You Go」の仕組みでLEDランタンを提供しています。

一方、当社は現在、長期的な人口の伸びが見込まれるアフリカ地域での空調事業の展開をめざしています。電力供給が不安定な環境でも安定した運転能力が求められるインドで開発・生産した製品を輸出し、印僑と呼ばれるインド系移民のネットワークを活用して、インドから東アフリカへの事業展開を進めています。2019年9月にはケニア共和国にナイロビ事務所を設立し、現地の市場調査、販売網の開拓を開始しました。

タンザニアにおけるエアコンの普及率は低く、価格が安く環境負荷の高い機器が市場の大半を占めています。本協業では、当社が培ってきたインバータ技術を搭載し、温暖化係数の低い冷媒を使用した、高効率で低環境負荷の機器をサブスクリプション方式で提供します。これにより、ユーザーの初期費用を抑え、未成熟な小規模市場でも収益を上げることができるビジネスモデルの構築をめざします。将来的には他の未成熟市場への展開も視野に入れながら、空調導入期から環境負荷の低い空調文化の創造に挑戦していきます。

なお、当社は、世界のスタートアップ企業を対象に2024年までの5年間で110億円の出資枠を設定しており、第1号案件として、WASSHAに3億円を出資しています。

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