KAHR Medicalが私募ラウンドで1800万ドルを調達

KAHR Medical

KAHR Medicalが私募ラウンドで1800万ドルを調達

AsiaNet 83019(0291)

【エルサレム2020年2月26日PR Newswire=共同通信JBN】

*資金は、主力である固形腫瘍治療用の抗CD47製品をはじめとする同社の次世代免疫腫瘍薬候補の第I/II相試験を通じた開発促進や、前臨床パイプラインの開発促進に使われる

二重シグナル伝達タンパク質(「DSP」)として知られる二機能性の免疫療法融合タンパク質をベースとする新規医薬品プラットフォームを開発しているバイオ医薬品企業、KAHR Medical(https://kahr-medical.com/ )Ltd.は26日、有力投資家のグローバルシンジケートから1800万米ドルを調達したと発表した。資金調達ラウンドの完了は通常の完了条件次第だが、来月初旬になる予定である。

同ラウンドは、Flerie Invest AB、Oriella Limited、Hadasit Bio-Holdings(HBL)、Pavilion Capital、Mirae Asset Venture Investmentが主導した。調達資金は、同社の主力製品である固形腫瘍治療用抗CD47治療薬、DSP107の第I/II相試験を通じた臨床開発など、同社の次世代免疫腫瘍薬候補の開発促進や追加的パイプラインプロジェクトの前臨床試験の推進に使われる。

KAHR Medicalは2019年9月、既存の免疫チェックポイント阻害剤が効かない進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者に対する、KAHR Medicalの主力プログラムのSIRPa-41BBL DSP、DSP107とロシュのPD-L1ブロッキング・チェックポイント阻害薬、アテゾリズマブ(Tecentriq(R))併用療法を評価するため、ロシュとの臨床協力を発表した。KAHR Medicalは、米食品医薬品局(FDA)への治験薬(IND)の申請に続き、DSP107を単独療法として、さらにアテゾリズマブと併用した際の評価を行うため、米国内の主要施設で2020年後半に第I/II相試験を開始する予定である。

KAHR Medical最高経営責任者(CEO)のヤロン・ペレグ博士は「既存の投資家の変わらぬ支援に感謝するとともに、ライフサイエンスにまで注目範囲を広げてくれた、イスラエルの著名なプライベートエクイティ・テクノロジー投資家、Oriellaを歓迎したい。Pavilion Capitalが当社の投資家ベースに加わってくれたことも誇りに思っている。Pavilion Capitalにはバイオ医薬品分野での成功実績と専門知識がある。この資金を使い、既存の免疫療法に反応しない、あるいは難治性の患者のためになる、次世代免疫腫瘍パイプラインの開発を前進させていくのが楽しみだ」と語った。

Flerie Invest ABのトーマス・エルダード会長は「著名な投資家の方々と共にKAHR Medicalの資金調達ラウンドを主導できることを非常に喜んでいる。がん治療は進歩してはいるが、がんを免疫療法で治療しようと考える患者集団を拡大するには、さらなる治療法が必要なことは依然として明らかだ。KAHR Medicalが、がん患者に効果的な治療法を開発するのを支援できるのは楽しみだ」と語った。

Oriellaのオーナーで同信託の受益者でもある英起業家、ビンセント・チェンギス氏は「われわれは、KAHR Medicalの独自プラットフォームの強みを認識しており、同社の製品にはがんに苦しむ患者にユニークな価値を提供する潜在力があると考えている。われわれは、成熟した同社との協力を強く望んでおり、がん患者に新たな治療法をもたらすという使命を果たす手助けができるよう期待している」と語った。

Pavilion Capitalのティモシー・ロー・ヘルスケア投資責任者は「KAHR Medicalの投資家シンジケートに参加できることをうれしく思っており、同社には免疫腫瘍学の分野に新たな標的療法をもたらす大きなチャンスがあると信じている」とコメントした。

HBLのミシェル・ハビブCEOは「HBLはKAHR Medicalを創業以来サポートしており、同社の目覚ましい発展にとても満足している。他の既存および新規のグローバル投資家と共に同社を引き続きサポートできることは誇りであり、臨床試験の開始を期待しつつ待ち望んでいる」と語った。

▽DSP107と第I/II相試験について

DSP107は、CD47過剰発現腫瘍を標的とし、マクロファージ阻害シグナルのブロックと、腫瘍抗原特異的活性化T細胞への免疫共刺激シグナルの伝達を同時に行う。CD47は多くのがん細胞で過剰発現し、免疫食細胞のSIRPaと結合して「私を食べないで」シグナルを出す。DSP107はがん細胞上のCD47と結合し、SIRPaとの相互作用をブロックし、「私を食べないで」シグナルをブロックする。同時に、DSP107はT細胞上の41BBと結合してその活性化を刺激する。こうした活動が、マクロファージとT細胞を介した腫瘍破壊の両方を通じた標的免疫活性化につながる。DSP107には、アテゾリズマブと併用することで、抗腫瘍免疫反応を高められる可能性がある。

計画されている第I/II相試験では、進行性固形腫瘍に対するDSP107の安全性、薬物動態(PK)、薬理学(PD)を評価する。DSP107単剤療法とアテゾリズマブとの併用療法の両方の安全性と初期有効性は、PD-1/PD-L1阻害剤が効かない進行NSCLC患者で評価される。KAHR Medicalが試験のスポンサーとなり、ロシュはアテゾリズマブの臨床供給を行う。

▽KAHR Medicalについて

KAHR Medicalは、複数の種類のがんの治療用の次世代免疫腫瘍薬候補を開発している。その独自技術により、TNF-SFリガンドの活性細胞外ドメインとI型膜タンパク質の融合により生成される、二機能性バイオ標的薬づくりが可能になる。DSPには2つの機能があり、2つの強化された生物学的信号を同時にブロックして活性化、あるいはブロックと活性化のいずれかをして、相乗効果をもたらす。独自のDSP組成により、TNF受容体ファミリーの活性化に不可欠な多量体タンパク質構造を構築することで、標的の活性化と効力の増加が保証される。詳細については、https://kahr-medical.com/ を参照。

▽問い合わせ先

Tsipi Haitovsky

Global Media Liaison

KAHR Medical

+972-52-5989-892

Tsipihai5@gmail.com

ソース:KAHR Medical

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