IQMが初めて拡大に動く:ドイツに子会社設立、量子ハードウエア・ソフトウエア共同設計を推進

IQM Finland Oy

AsiaNet 83223 (0384)

 

 

【エスポー(フィンランド)2020年3月11日PR Newswire=共同通信JBN】

*最高の量子専門家を新施設のトップに任命

 

IQM Finland Oy(IQM)(http://www.meetiqm.com/ )は11日、初の子会社であるIQM Germany(本社ミュンヘン)の創設による拡大を発表した。同社はまた、IQM Germanyの最高経営責任者(CEO)として量子コンピューティングと量子技術の著名な専門家であるエンリケ・ソラノ(Enrique Solano)教授を任命したことを発表した。IQMは、スケーラブルな高速超電導量子プロセッサーに基づく量子コンピューターの開発に注力する新興のハードウエアのリーダーである。同社は6日、フィンランドの金融誌Talouselama (https://www.meetiqm.com/2020/03/06/iqm-receives-a-prestigious-startup-prize/ )により、フィンランドで最も有望なスタートアップ10社の1つに選ばれた。

 

今回の拡大の動きは、現地の量子専門知識を活用し、量子ハードウエアと量子ソフトウエアの開発の間の相互作用を強化する共同設計ハブを創設することを意図している。このアイデアは、最も初期の開発段階で量子チップを最適化し、スケーラブルな量子コンピューティング向けのゲート設計、コネクティビティー、ゲートフィデリティー、その他の技術的必須事項に対応するためのものである。この新しい共同設計モデルにより、IQMは欧州全域の現在および将来のソフトウエアパートナーと緊密に連携し、専門的用途に有益な量子ソリューションの開発を加速できる。

 

エンリケ・ソラノ教授はIQM GermanyのCEOとしてミュンヘンでの事業を主導する。ペルー/スペインの物理学者である同氏は、量子コンピューティング、量子シミュレーション、量子人工知能、量子技術の分野での著名な国際的専門家である。同氏は、スペインのビルバオと中国の上海にある2つの量子センターの指導的立場からIQMに加わる。

 

IQMのCEOであるヤン・グーツ博士は「ミュンヘンは新しい施設として最適の場所だった。ドイツ、中でもバイエルン州にとって、量子コンピューターの構築は戦略的な国家的優先事項である。そのコミットメントによって量子イノベーションのエコシステムが生みだされ、業界、学界、投資家コミュニティーの利害関係者が共同で欧州の量子リーダーシップの推進に注力している」と語った。

 

この新施設は、フィンランド以外でのIQMの初の拡大をしるすものである。昨年7月のデビュー以来、同社は急速に成長し、スケーラブルな量子デバイスを効率的に生産するためのインフラストラクチャーを構築してきた。エスポーにあるオペレーションラボでは、既に量子ビットサンプルが毎週、ウエハースケールで生産されている。このデバイスは、現実世界の用途向けに均一性、精度、品質などの必須事項について現場でベンチマークされている。高スループット/高速フィードバックモデルにより、IQMの技術者は製造プロセスの品質を常に監視できるため、高品質の量子プロセッサーを保証することができる。現在、IQMの専門家チームは、製造、スケーラブルな電子機器、ソフトウエア、システム統合の4つのコア分野で事業を推進している。ミュンヘンの新チームはIP開発にも注力しながら、これらの取り組みを拡大し、短期アルゴリズム用の専用プロセッサーを設計する。同社の従業員約36人のうち、25人が博士号を取得しており、そのほとんどは物理学、特に量子コンピューティングの分野である。

 

ソラノ教授は、学術および起業家のエコシステムにおけるリーダーシップの実績により、多国籍IQMチームに新たな重要性を加えている。同氏のこれまでの職務には、中国の上海大学のQuArtist(Quantum Artificial Intelligence for Science and Technology)の名誉教授兼所長、およびスペインのビルバオにあるバスク大学のInternational Center of Quantum Computing and Quantum Technologiesでの同様のポジションが含まれている。同氏はブラジルのリオデジャネイロ連邦大学で物理学の博士号を取得した。

 

ソラノ教授は「ハードウエアとソフトウエアの共同設計モデルは異なっており、エキサイティングで、設計思考の考え方を量子コンピューティングにもたらしている。それによりわれわれは、特定用途向けに次世代のチップアーキテクチャーを開発、最適化し、ドイツおよび欧州全域で展開している業界向けに量子コンピューティングアルゴリズムを実装することができる。例えば、自動車メーカー向けの財務モデルと予測、ならびに薬物設計、材料設計、空気力学、核反応、生物系、インテリジェントデバイス、スマートシティー向けのユースケースなどのモデルである。この会社に加われてうれしく思う」と語った。

 

IQM創設者兼主任研究員のミッコ・メッテネン教授は「私は、エンリケ(ソラノ氏)の実用化に役立つ非常に困難な理論的問題を解決できる能力に長い間、敬服してきた。彼は既にIQMの専門家チームを編成し、量子アルゴリズムの理解を深め、数えきれない用途向けの金融モデルを開発している。これによりわれわれは、ソフトウエアパートナーが作成した新しいアルゴリズムの発明に対してハードウエアを迅速に最適化することが可能となる。彼はチームへの夢のような補強である」と付け加えた。

 

IQMに関する情報はwww.meetiqm.com を参照。

 

▽IQM問い合わせ先

Jan Goetz, CEO IQM

email: jan@meetiqm.com

+358 505 666 483 (English & German)

 

Mikko Mottonen, Chief Scientist, IQM

email: mikko@meetiqm.com

+358 505 940 950 (English & Finnish)

 

Enrique Solano, CEO IQM Germany

email: enrique.solano@meetiqm.com

+49 151 7217 3120 (English & Spanish)

 

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ソース:IQM Finland Oy

 

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