時計遺伝子を欠く変異体での概日減衰振動を発見
2020.05.08
早稲田大学
九州大学
立命館大学
本発表の詳細は、早稲田大学のホームページをご覧ください。
https://www.waseda.jp/top/news/69175
■発表のポイント
・シアノバクテリアの概日時計は時計遺伝子3種類の1つの欠如でも弱い減衰振動を示すことを発見
・時計遺伝子の1つを破壊したシアノバクテリアでも、24時間周期の外力を与える共鳴実験により、振れ幅の大きな概日周期性を持つことを解明
・今まで認識されていなかった隠れたリズム現象が、今後哺乳類や高等植物でも見つかる可能性
■概要
早稲田大学理工学術院の岩崎秀雄(いわさきひでお)教授および河本尚大(かわもとなおひろ)助手、九州大学大学院芸術工学研究院の伊藤浩史(いとうひろし)准教授、立命館大学理工学部機械工学科の徳田功(とくだいさお)教授の研究グループは、シアノバクテリアの「概日時計(生物時計)」に関して、従来必須とされてきた3種類の時計遺伝子の1つがなくても、弱い振動(減衰振動)を生じることを発見しました。また、この時計遺伝子の1つを破壊したシアノバクテリアでも、24時間周期の外力を与える共鳴実験により、振れ幅の大きな概日周期性を持つことを明らかにしました。今後、今まで認識されていなかった隠れたリズム現象が、哺乳類や高等植物でも見つかる可能性があります。
本研究成果は、2020年5月7日午前10時(英国時間)に英国科学誌(オープンアクセス誌)『Nature Communications』のオンライン版で公開されました。
【論文情報】
論文名:Damped circadian oscillation in the absence of KaiA in Synechococcus
(KaiAを欠くSynechococcusの示す概日的な減衰振動)
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。
プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。
このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 早稲田大学
- 所在地 東京都
- 業種 大学
- URL https://www.waseda.jp/top/
過去に配信したプレスリリース
白金超え次世代合金のメソポーラス単結晶化で高性能触媒
6/10 14:00
歌の先生を選ぶために働く脳の仕組みの解明にむけて手がかり
6/9 14:00
キラル物質が示す光による電流生成機能を予言
6/6 14:00
南海トラフ地震による災害廃棄物量は7~28万トン、 処理には1.6年以上必要
6/5 14:00
リトアニア・日本科学フォーラム開催のお知らせ
6/4 11:00
早稲田大学と東京女子大学が連携し、データ科学教育プログラムを運営
5/29 14:00
株主満足か社会的貢献か?取締役会内におけるサブグループ間の勢力バランスの影響
5/29 11:00
寝具が睡眠中の暖かさに与える影響を定量化
5/27 14:00
企業が加齢するとイノベーションが生まれなくなる理由
5/20 11:00
日本と英国のASDにおけるコミュニケーション解釈の文化差
5/15 11:30
長期化するコロナ禍で高齢者による受診控えは起こったのか?
5/14 11:00