新型コロナウイルスがもたらした健康への気になる影響   不要不急ではない⁉ 必要な通院の自粛が2割も


『血糖トレンド委員会』(代表世話人:東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 主任教授 西村理明 以下、当委員会)は、新型コロナウイルス感染拡大が、感染者のみならず、全国的な外出自粛などに伴い多くの人に影響を及ぼしたことを踏まえ、日常的に医療を必要としている、日本に1,500万人いるともいわれる、生活習慣病患者さんにどのような影響を与えたのかを分析するため、調査を実施しました。 

 

本調査は、生活習慣病患者309名(内訳:高血圧103名、2型糖尿病103名、高脂血症103名)を対象に、2020年6月8日~9日にかけてオンラインにて実施したものです。    

 


1:定期通院が必要な生活習慣病患者さん、必要な通院もコロナ予防で自粛

 

生活習慣病患者さんは定期的に通院し医師の診察を受ける必要があります。しかし、新型コロナウイルスの感染流行後には、生活習慣病患者さんの2割が通院を自粛していたことが分かりました。8割が新型コロナの感染予防を、3割が自主的な外出自粛を理由と回答し、通院に対する患者さんの不安が伺えます。



また約5割の患者さんが今後の通院についても不安を感じており、その理由の9割は病院や薬局での新型コロナウイルスへの感染でした。新型コロナウイルス感染の重症化リスクとして糖尿病などが指摘されていることもあり、流行が収まりつつある現在でも、患者さんの不安が続いている現状が明らかになりました。

 


また今年大きく規制が緩和された「オンライン診療」については、7割の患者さんが関心があると回答したものの、実際に受けてみたいと思うと回答したのは3割であり、関心がある層においても受診に関する見解は二分しました。オンライン診療でクリニックと同程度の診察が受けられるのかが不安要因になっているようです。

 


2:外出自粛で変わった生活習慣。6割で体調管理について意識向上

 

生活習慣病を抱える患者さんは日ごろから、食事や運動などの体調管理を求められていますが、今回の新型コロナ感染によって、その意識は高まっていたようです。調査では、約6割の患者さんが普段よりも自分の体調管理を意識したと回答していました。

 


3:5割の患者さんが自己管理ツールに関心。60代でもツールを利用

 

また自己管理をサポートするツールについても、5割が興味があると回答し、自己管理への意識の高まりが伺えます。これらのツールで最も注目を集めていたのは、スマートウォッチや、スマートフォンのアプリでした。また従来、こういったツールは若年層向けと考えられてきましたが、60才以上であっても、同様に5割がツールの利用に関心を持ち、また約1割が既にツールを利用していると回答しました。60代におけるスマートフォンの利用率が向上したこともあり、今後は年代を問わずこのようなツールが活用されていく可能性があります。

 

 

*体調管理が出来るスマートフォンのアプリ、身に着けて血圧や心拍数などの情報がわかる機器など

 

今回の調査では、糖尿病をはじめとする生活習慣病の患者さんたちがコロナ感染への不安を抱えながらも、コロナ禍において前向きに体調管理に取り組んでいたことが明らかとなりました。血糖トレンド委員会では、これからも、糖尿病患者さんに寄り添い、より良い血糖コントロールを支援すべく、情報発信を行っていきます。

 

<調査概要>

・調査名:新型コロナ流行による生活習慣病患者への影響に関する調査

・調査期間:2020年06月08日(月)~2020年06月09日(火)           

・調査方法:インターネット調査

・調査対象:生活習慣病患者 309名(内訳:高血圧 103名、2型糖尿病103名、高脂血症 103名)

・実施期間:株式会社マクロミル

 

血糖トレンド委員会とは

血糖トレンド委員会は、血糖コントロールの重要性、および「血糖トレンド」の概念とその活用方法について、医学的、学術的および患者さん視点で分かりやすく正確な情報発信を行うこと目的とした委員会です。医師と患者さんが構成メンバーとなり、血糖トレンドや血糖コントロールに関する正しい情報を、糖尿病患者さん及び糖尿病予備群の方などに向けて、患者さん視点で分かりやすく発信していきます。

 

血糖トレンド委員会ホームページ:https://kettotrend.com/

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