ピエールファーブルがVISTAを標的とする革新的なモノクローナル抗体である治験薬W0180の固形腫瘍患者を対象とする臨床試験を開始

ピエールファーブル(Pierre Fabre)

AsiaNet 86483 (2063)

 

 

【トゥールーズ(フランス)2020年11月9日PR Newswire=共同通信JBN】ピエールファーブル(Pierre Fabre)は9日、Pierre Fabre Medical Care R&Dチームによって開発されたVISTAを標的とする革新的なモノクローナル抗体である治験薬W0180の、再発性ないし難治性の固形腫瘍患者を対象とした国際的第1相臨床試験の開始を発表した。 研究は、スペインのUniversity Clinic of Navarraで、免疫学者かつCentro de Investigacion Medica Aplicada(CIMA)の上級研究員であるIgnacio Melero氏の監督の下で始まった。

 

この臨床研究は研究責任者であるGustave Roussy Cancer Institute(フランス・ビルジュイフ)のAurelien Marabelle氏が主導する。Marabelle氏はGustave Roussyのがん免疫療法プログラムの臨床ディレクターで、そのDrug Development Department(DITEP)内の上級腫瘍内科医である。この研究には、Toulouse-Oncopoleキャンパスにあるトゥールーズ大学病院(IUCT)など、フランスとスペインの他のサイトが含まれる。

 

Aurelien Marabelle氏は「VISTAは、腫瘍微小環境で高度に発現する新しい免疫チェックポイント分子である。この新しい標的とその生物学には、医学科学コミュニティー内で大きな期待が寄せられている。今回の臨床試験とその広範な翻訳医学計画により、がん患者の利益のためにVISTAに関する知識の向上に貢献できることをうれしく思う」と語った。

 

Pierre Fabre Medical CareのJean-Luc Lowinski最高経営責任者(CEO)は「ピエールファーブルでは、腫瘍学におけるイノベーションが戦略的優先事項のトップであり、われわれは皆、この新しい分子を臨床評価に是非とも持ち込みたいと思っている。免疫療法はすでに多くの適応症でがん患者にとり革命となっているが、医療のニーズは依然として信じられないほど巨大である。当社の腫瘍学研究開発チームは、現在の治療法に難治性ないし抵抗性のある患者のための革新的治療法を特定し、開発することに全力でコミットしている」と付言した。

 

W0180は、VISTA(T細胞活性化のVドメインIgサプレッサー)を標的とするこの種のものとして初めての抗体である。VISTAは、T細胞反応のネガティブチェックポイントレギュレーターである。VISTAは腫瘍微小環境内で発現し、その阻害により抗腫瘍免疫反応を増強することができる。さらに、VISTA発現の増加は、抗PD1/L1および抗CTLA4による治療後に報告されている。これは、VISTAが現在使用されている免疫療法に対する抵抗性のメカニズムとして重要な役割を果たす可能性があることを裏付けている。単剤として、または抗PD1/L1療法と組み合わせて患者に投与されたW0180は、VISTA経路が発現している骨髄性免疫抑制性浸潤を含む複数のがんに適応する潜在的可能性がある。

 

ピエールファーブルは、W0180に関する3つの情報を米国がん学会(AACR)年次総会(AACR2019およびAACR2020)に提示し、11月9-14日にバーチャルで開催されるがん免疫学会(SITC)35周年年次総会への今後の情報提供を準備している。SITCへの情報は、「W0180新規抗VISTA抗体:標的患者集団の理論的根拠と、単剤療法および抗PD1抗体との併用におけるヒトでの最初の試験設計」と題されている。

 

▽ピエールファーブル(Pierre Fabre)について

ピエールファーブルは、腫瘍学におけるイノベーション、開発、製造、商品化で35年の経験を有するフランスのヘルス&ビューティーケア企業である。同社は最近、標的療法、生物療法、免疫腫瘍学に焦点を当て、研究開発および商業上の主要な優先事項の1つとして腫瘍学を再確認した。その治療分野は、結腸直腸がん、乳がん、肺がん、黒色腫、光線性角化症などの前がん状態を含む、満たされていない高い医療ニーズをカバーしている。

 

ピエールファーブルは2019年、24億ユーロの売上高を計上し、その3分の2は国際事業からのものだった。以前からずっとフランス南西部に本社を置くピエールファーブルは、世界中に約1万400人の従業員を擁し、45カ国に子会社とオフィスを構え、130カ国以上で販売契約を結んでいる。ピエールファーブルは、政府公認の公益財団であるPierre Fabre Foundationが86%株式を保有し、国際的な従業員持株制度を通じて自社の従業員が2番目の株主となっている。

 

2019年、Ecocert Environmentは、持続可能な開発に関するISO 26000基準に従って、同グループの、企業に関する社会的および環境的責任アプローチを評価し、ECOCERT 26000の「エクセレンス」レベルを授与した。

 

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@PierreFabre

 

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▽プレス関係問い合わせ先

Anne KERVEILLANT

anne.kerveillant@pierre-fabre.com

 

ソース:Pierre Fabre

 

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