最新試験でCOVIDアルファ、ベータ、ガンマ変異株に対するViralezeの高い有効性を確認

Starpharma

2021/6/21 11:14

大きな前進：抗covid点鼻薬Viralezeはベータおよびガンマ変異株に対し99.9%以上の有効性

AsiaNet 90175 （1388）

【メルボルン（オーストラリア）2021年6月18日PR Newswire＝共同通信JBN】18日に発表された新規データによると、オーストラリアの抗COVID点鼻薬Viraleze（TM）は、SARS-CoV-2ウイルスの最も致命的な4つの変異株のうち3つに対して99.9%以上の有効性を示した。

米国の著名なスクリプス研究所の試験結果で、Viraleze（TM）の有効成分SPL7013は、感染速度が速く、死亡リスクの高いSARS-CoV-2のアルファ（英国）、ベータ（南アフリカ）、ガンマ（日本/ブラジル）変異株に対する活性が極めて高いことが確認された。

今回の結果は、待ち望まれていた国境封鎖解除に踏み切る国が出始める中、新たに出現したSARS-CoV-2変異株との戦いにおいて、メルボルンに本社を置くバイオ医薬品企業Starpharma（ASX: SPL）が開発したViraleze（TM）に大きな期待を抱かせるものである。

スクリプス研究所の追加試験で、Viraleze（TM）の有効成分SPL7013は、30秒から1分以内に殺ウイルス効果を発揮し、ベータおよびガンマ変異株の感染性ウイルスを99%以上、5分以内には99.9%以上減少させた。アルファ（英国）変異株では、Viraleze（TM）の有効成分（SPL7013）は、30秒から1分以内に99.9%を超えるウイルス減少を達成した。

試験結果は、SPL7013には、懸念される3つの変異株全てに対して、ウイルスの原株と同等の有効性があることを示した。デルタ（インド/B.1.617.2）およびカッパ（インド/B.1.617.1）変異株についても、ウイルスが入手でき次第、試験が行われる予定。

スクリプス研究所の試験を主導したPhilippe Gallay教授は「SPL7013の迅速かつ強力な殺ウイルス、抗ウイルス活性に感銘を受けた。このレベルの殺ウイルス活性を持つ製品を目にするのは非常にエキサイティングだ。最新データは、SARS-CoV-2の米国株に対するSPL7013の強力な抗ウイルス、殺ウイルス効果が示された従前のデータと整合しており、ウイルスのスパイクタンパク質に影響を与える変異によって、作用機序が影響を受けないことを示している」と語った。

Starpharmaの最高経営責任者（CEO）、Jackie Fairley博士は「こうした変異株は世界中に広がり、公衆衛生当局に挑戦し続けている。その作用機序を考えると、Viralezeは、東京五輪をはじめとする大規模な人々の集まりにおける補完的予防策として、とりわけ有効性が証明されるかもしれない」

「今回の結果は重要だ。新たな変異株が出現するたびに、現在の治療法やワクチンの有効性の低下による伝染性や疾病重症度の上昇が懸念されているからだ」

Fairley博士は、Starpharmaが既に、コロナウイルスのアルファ、ベータ、ガンマ変異株、および米国、欧州、オーストラリアの原株に対するSPL7013の強力な抗ウイルス特性に関するデータを報告済みだとした上で、「今回のデータは、SARS-CoVやMERS-CoVなどパンデミックの原因となる他のコロナウイルスに関する発表済みデータに追加される」と語った。

Viraleze（TM）は、欧州、英国、インドで販売登録されており、英国最大の薬局チェーンの1つLloydsPharmacy、さらにviruseze.coからオンラインで購入できる。

▽変異株の背景

ベータ変異株は南アフリカのSARS-CoV-2感染の90%以上を占めており、疫学者たちは、その急速な感染拡大に基づき、元のSARS-CoV-2ウイルス/株と比較して約50%伝染性が高いと推定している。

少なくとも68カ国で出現しているベータ変異株は、特定のワクチンの有効性に影響を与えることも報告されている。

同様に、ガンマ変異株は少なくとも58カ国で確認されており、入院率が高く、世界的なワクチン接種の取り組みに脅威となる可能性がある。

懸念されるアルファ（英国）変異株は、以前のウイルス株より最大90%感染性が高いと報告されており、その感染拡大が英国でのCOVID-19の症例と死者の急増につながった。英国での最近のSARS-CoV-2感染の98%以上はこの変異株が原因と報告されている。

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ソース：Starpharma

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