クラリベイトがTop100 グローバル・イノベーター2022を発表
世界のイノベーションが東アジア諸国へシフト、日本企業は35社選出
2022年2月24日
世界のイノベーション・エコシステムにおけるアジアの優位性の拡大
イノベーションの新時代へ
クラリベイトがTop100 グローバル・イノベーター2022を発表
世界のイノベーションが東アジア諸国へシフト、日本企業は35社選出
2022年2月23日 ロンドン (英)- イノベーションを加速させる信頼性の高い情報や知見を提供する世界的リーディングカンパニーであるクラリベイトplc (NYSE:CLVT) は本日、第11回 「Clarivate Top 100 Global Innovators™ 2022」を発表しました。クラリベイト™のデータに基づき、一定の基準を超える卓越した革新性を一貫して実現している、世界のイノベーション・エコシステムの頂点に立つ組織を年に1度選出しています。
世界の発明パターンが変化し、その測定方法が進化するにつれて、Top100グローバル・イノベーターも変化しました。本年度のTop100グローバル・イノベーター2022に選出された組織の半数以上(54社)がアジアを拠点としており、世界のイノベーションにおけるアジアの優位性が高まっていることが明らかになりました。本年度の選出においては、過半数をアジアの組織が占めていますが、その中で日本企業は35社選出されました。台湾は9社、中国と韓国はそれぞれ5社です。
本年度のトップ100の中で最も多くの組織が選出された電子機器・コンピューティング分野でアジアの優位性は際立っており、同分野でTop100入りを果たした28社のうち26社がアジアを拠点としています。また、技術開発が加速するモビリティ分野においては、電子機器・コンピューティング分野に次いで12社の自動車関連企業など多くのイノベーターが輩出されました。化学薬品・材料の分野も昨年の7社から10社へと選出企業が増加しています。
Top100グローバル・イノベーター2022の概要
Top100グローバル・イノベーター2022の主な結果は以下のとおりです。
・ 今回 の Top100グローバル・イノベーターには12の国と地域が選出されており、最多選出国は、日本(35社)、次いで米国(18社)、台湾とドイツ(各9社)、フランス(8社)、中国と韓国(各5社)となっています。
・ 2020年 および 2021年のInnovators to Watchレポートで予測されていた企業であるGeneral MotorsやHyundaiを含む自動車関連企業の数が2021年の6社から本年度は12社と、2倍に増加しました。 Ford、Volkswagen、Kia Motorsのほか、11回目の受賞となる本田技研工業とトヨタ自動車も選出されています。
・ 航空宇宙 ・ 防衛関連企業数 も 2倍に増加し、Rolls-Royceがこの分野に新たに加わり、更にはSafranやAirbusなどの欧州企業が返り咲きました。
・ AU Optronics、Delta Electronics、WistronなどのInnovators to Watch選出企業、そして再びリストに戻ったTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)とMediaTek、更に初選出となったRealtek Semiconductorsなど台湾を拠点とする電子機器メーカーや半導体メーカーが注目を集めています。
・ 中国 では 、 2021年のInnovators to Watch選出企業であるeコマース大手のAlibabaと、アフィリエイトやデジタル決済の大手であるAnt Groupが初選出されました。
・ 今回 のリストには 、 台湾 の Industrial Technology Research institute(ITRI)、フランスのAlternative Energies and Atomic Energy Commission(CEA)とNational Centre for Scientific Research (CNRS)の3つの国立研究機関も選出されています。
クラリベイトのチーフプロダクトオフィサー(CPO)、Gordon Samsonは次のように述べています。「今日の世界の発明活動は、初めてTop100グローバル・イノベーターを発表した10年前に比べると、はるかに高いレベルで、多様かつ複雑になっています。Top100グローバル・イノベーター2022を受賞した組織は、卓越したイノベーションを実証しています。世界に新たな価値と創意をもたらす能力や一貫性、創造性を備えていることで選出された企業・組織の皆様に、心よりお祝い申しあげます。」
今後のイノベーションの方向性
今後4年間で特許発明のほぼ3分の1が公開され 、世界のイノベーションのペースが大幅に加速する可能性が高いことが、Top100グローバル・イノベーター2022の指標や評価から得られた現在のトレンドから明らかになりました。このような革新的な思考を持つ企業が最も多いのは、通信と産業システム分野、次いで自動車分野となります。
トップ1000の概要
分析範囲を上位1000までの組織に広げた結果、その国・地域・産業別の特徴が見られました。
・ GE、LG、日立、Siemensなどの大手コングロマリットではイノベーション力の強さとその規模の大きさが実証されました。
・ トップ 1000において、平均ランクが最も高いのは欧州のイノベーターでした。
・ 研究分野 に 注 力する学術研究・開発機関が大規模な開発を行う一方、発明の実用化・商業化については産業に頼っています。
Gordon Samson は次のように述べています。「今日のイノベーターは、急速に進化する現代のイノベーションの世界で成功するために、エコシステムとその影響をよりよく理解できる技術とデータを必要としています。クラリベイトでは、規模を問わずあらゆるイノベーターにガイダンスと明確性を提供しています。最先端の知識を取り入れ前進させながら、あらゆる人にとってより良い未来を築くための取り組みを続けているイノベーターに敬意を表します。」
Top100グローバル・イノベーター2022の詳細と受賞企業についてはこちらをご覧ください。
日本企業 35社(英文社名のアルファベット順)は下記をご覧ください。
AGC株式会社 | オリンパス株式会社 |
ブラザー工業株式会社 | オムロン株式会社 |
キヤノン株式会社 | パナソニック株式会社 |
株式会社デンソー | 株式会社リコー |
ファナック株式会社 | 株式会社SCREENホールディングス |
富士フイルム株式会社 | セイコーエプソン株式会社 |
富士通株式会社 | 株式会社シマノ |
株式会社 日立製作所 | 信越化学工業株式会社 |
本田技研工業株式会社 | ソニーグループ株式会社 |
キオクシア株式会社 | 住友化学株式会社 |
株式会社 小松製作所 | 住友電気工業株式会社 |
コニカミノルタ株式会社 | TDK株式会社 |
京セラ株式会社 | 東京エレクトロン株式会社 |
三菱電機株式会社 | 株式会社東芝 |
三菱重工業株式会社 | トヨタ自動車株式会社 |
株式会社村田製作所 | ヤマハ株式会社 |
日本電気株式会社 | 矢崎総業株式会社 |
日東電工株式会社 |
Top100グローバル・イノベーターの選出方法
クラリベイトは、世界のイノベーターを表彰するTop100グローバル・イノベータープログラムを2012年から毎年実施しています。Top100グローバル・イノベーターの卓越性の測定モデルには、比較に焦点を当てた数学的処理を使用しています。この手法は2022年に刷新され、イノベーション測定の新しいモデルによって、革新性における一貫した高いパフォーマンスと規模を重視して、すべてのアイデア(発明)を公平に評価しています。本レポートには、Derwent World Patents Index™(DWPI™)およびDerwent World Citation Index™(DWCI™)のデータが使用されています。Top100グローバル・イノベーター2022の選定にあたって使用された手法の詳細についてはこちらをご覧ください。
クラリベイトについて
クラリベイト™は、イノベーションのライフサイクルを加速するソリューションを提供する世界的リーディングカンパニーです。当社の使命は、サイエンスや知的財産の分野において、新しいアイデアから人生を変えるような発明を生む時間を短縮するための実用的な情報と知見を提供することにより、お客様が抱える難題を解決できるよう支援することです。サイエンスや知的財産の分野において、基盤となる研究やアイデアから保護、そして商業化に至るまで、イノベーションのライフサイクル全体をカバーする深い専門知識を備えたサブスクリプションおよびテクノロジーベースのソリューションを提供しています。当社は、日本をはじめ、中国、韓国、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなど、アジア太平洋地域を含む世界各国で事業を展開しています。詳細については、clarivate.comをご覧ください。
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社
- 所在地 東京都
- 業種 その他情報・通信業
- URL http://www.clarivate.jp
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