G20がより良いパンデミック対応の資金提供に取り組む

Ministry of Communication and Informatics of Republic of Indonesia

 

インドネシアのブディ・グナディ・サディキン保健相(左)とスリ・ムルヤニ財務相、ジョグジャカルタで21日に開催されたG20の第1回財務・保健相合同会合で

 

AsiaNet 96640 (1452)

 

【ジャカルタ(インドネシア)2022年6月22日アンタラ通信=共同通信JBN】20カ国・地域(G20)諸国と複数の関係国際機関は、将来のパンデミックに立ち向かう必要になった国々を支援する金融仲介基金(FIF)の創設に協力することで合意した。

 

ジョグジャカルタで21日に開催されたG20の第1回財務・保健相合同会合で、インドネシアのスリ・ムルヤニ(Sri Mulyani)財務相は、COVID-19が最後ではないことを考慮し、将来のパンデミックに備えるために保健・金融部門間の共同作業の緊急性を強調した。

 

ムルヤニ氏は「世界は間違いなく、G20がパンデミックへの備えと対応についてどのような具体的な行動で対応するのかと、われわれを見守っている。世界はわれわれを待っている」と述べた。

 

さらに、先進国と発展途上国の双方の関与を求める世界保健機関(WHO)と世界銀行が共同で主導するFIFの活動で、包摂性の重要性を主張した。

 

ムルヤニ氏は「そうして初めて、われわれは次の世界的疫病大流行に一緒に効果的に取り組む準備ができる」と述べた。

 

同氏は「パンデミックとの闘いでのWHOの中心的な役割と、パンデミックへの備えと対応に向けた最も有効なシステム構築への制度的取り決めに発展途上国の声を含めることの重要性を認めたい」と付け加えた。

 

WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイエス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長によると、WHOと世界銀行は、世界の保健安全保障の強化に毎年310億米ドルが必要と推計している。

 

その資金の約3分の2は既存の財源から得られそうだが、それでも毎年100億米ドルの不足が生じる。このため、テドロス氏は、FIFが不足の穴埋めに役立つと期待している。

 

WHOと世界銀行はFIFの創設に協力しており、FIFは技術諮問委員会の支援を受けて資金配分を決定する理事会によって監督される。

 

理事会と技術諮問委員会はどちらも、ワシントンの世銀本部を本拠とするWHO・世銀合同事務局がWHOの補助スタッフと共に支援する。

 

計画によると、世銀は事務局で財政的・行政的指導力を発揮し、FIFの代表として活動し、救済基金を維持、移転し、行政サービスを提供する。

 

一方、WHOは技術的な指導力を提供する。技術諮問委員会への情報提供を調整し、評議会への関連する技術的な文書、勧告、報告を準備する。

 

世界銀行とWHOの双方は、グローバルファンド、Gaviワクチンアライアンス、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)など、関連する専門知識を持つ他の世界的保健パートナーと共に実施機関として機能する。

 

テドロス氏は「われわれはパンデミックからこの世界をより安全にするために、包括的、公平、効果的なFIFの構築と資金調達に、みんなの積極的な参加を期待している」と述べた。

 

G20はこれまで、FIFの役割を動員するために、5構成国と1国際社会組織からの約11億米ドルの緊急資金調達の獲得に努めている。

 

拠出の申し出は、米国、欧州連合(EU)、ドイツ、インドネシア、シンガポールとWellcome Trust(英国を本拠とする公益信託団体)からのものだった。

 

さらに、インドネシアのブディ・グナディ・サディキン(Budi Gunadi Sadikin)保健相は、会議が将来のパンデミックに取り組む資金源としてFIFに焦点を合わせているだけでなく、世界も資金の使用に関しても考えなければならないと述べた。

 

ブディ氏は合同閣僚会合後の記者会見で「資金は保健危機の解決策の半分に過ぎない。この資金をワクチン、医薬品、診断ツールへのアクセスに変換する必要がある」と述べた。

 

そのようなアクセスを生み出すために、ワクチン、治療法、診断の提供者としての民間部門との関わりが重要であると説明した。

 

同氏は「われわれは彼らと話し合い、彼らを関与させる必要がある。彼らはいかに一定量のコミットメントを維持できるのか。そして、次のパンデミックが発生した場合、どうすれば均等かつ非常に迅速に配布できるのか」と述べた。

 

FIFの設立は、現在も協議が進行中であり、今年インドネシアが主催する次回G20会合でも継続される。

 

インドネシアはG20議長国として、パンデミックへの備えと対応の資金調達面に貢献できるように、より多くの国々や慈善家も含む国際組織から可能な限り多くの支援を集め続ける。

 

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画像説明:インドネシアのブディ・グナディ・サディキン保健相(左)とスリ・ムルヤニ財務相、ジョグジャカルタで21日に開催されたG20の第1回財務・保健相合同会合で

 

ソース:Ministry of Communication and Informatics of Republic of Indonesia

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