カラス対策機器「音撃カラススナイパー」を開発

―AIを用いたヒトとカラスの共生のためのまったく新しい撃退法―

JA全農

令和4年10月27日

全国農業協同組合連合会(JA全農)

カラス対策機器「音撃カラススナイパー」を開発

―AIを用いたヒトとカラスの共生のためのまったく新しい撃退法―

 

JA全農は、ヒトとカラスの共生のためのまったく新しい撃退法を利用したカラス対策商品「音撃カラススナイパー」を開発しました。

 

【音撃カラススナイパー公式WEBサイト】

URL:https://karasu-sniper.jp/

 

1. カラス被害

 カラスは人になつくほど知能が高いことが知られている、私たち人に身近な動物です。しかし、残念ながらごみ置き場を荒らしたり、農作物を荒らしたり、まれに人を襲うこともあります。このようなカラス被害は多く報告されており、例えば、国内の農作物被害額は鳥獣害被害額約161億円のうち、約14億円がカラスによる被害と言われています。(農林水産省HP 全国の野生鳥獣による農作物被害状況(令和2年度)による)鳥類では最大の被害額です。これらの被害は、カラスから見ればエサがそこにあるから起こるのであり、エサが潤沢にあることで個体数が増え、カラス被害が増えていく循環を作ってしまっています。

 

 

2. 開発のきっかけ

農業や食品の分野ではカラス被害が深刻であったことを受け、対策を考えることになりました。従来のカラス対策商品はネットやテグスなどの物理的な資材や忌避音を発する装置がほとんどで、前者は隙間なく設置することで高い効果を得られますが、現実は人の作業の妨げになることが多く、少しの隙間からカラスの侵入を許してしまいます。後者は物理的な遮断を徹底する必要がなく、多くの場所で簡便に設置が可能ですが、装置のほとんどが赤外線センサーやタイマーで制御されています。センサーはカラス以外の人や葉っぱにも発音し、知能の高いカラスは脅威を感じなくなってしまいます。タイマーでは音のならない時間帯には役に立ちませんでした。

簡便に設置できて、カラスが来た時にだけ、忌避効果の高い忌避音を発する装置を開発したい!そんな思いでスタートし、技術力のある画像AI開発スタートアップ会社と出会い、「音撃カラススナイパー」の開発が始まりました。一般的に難しいと言われているカラスのような黒色の物体をAIで認識する技術の開発が進み、また実証試験を繰り返す中でより効果的な追払いノウハウを得て、長期にわたり効果が続く商品を生み出すことに成功しました。

 

 

3. 音撃カラススナイパーの特徴と概要

AIカメラで効率的にピンポイント撃退!

カラスのいない時は発音せず、飛来のタイミングで発音するため、無駄のないカラス防除を実現!自分が威嚇されていることをカラスに認識させます。

効果が持続!

狙い撃ちするので、賢いカラスはそれを理解して脅威に感じ、効果が長期間続きます。

効果を検証できる!

カラスの飛来数の記録、飛来動画を自動取得し、データの見える化が可能です。

※マイクロSDカードに保存されます。

 

【カラスをAIがロックオンしている様子】

 

 

4. 実証試験の結果

【実証試験の事例】

・食品工場

・飼料倉庫

・市街地ビル屋上

など

 

【導入パッケージ・基本セット】

・AIボックス

・カメラ

・スピーカー

 

 

5. 今後の展望

テスト販売を通じて、主に自治体(市街地)、食品製造分野、物流分野などに提供を開始いたします。

本格販売は令和5年4月以降を予定

試験販売で30セットの販売を予定

想定販売価格:1セット150万円前後(カメラ、スピーカー台数により変動。設置作業費別途)

 

 

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