アジア太平洋地域の専門家が心房細動の診断、治療、管理における 性差を明らかに
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アジア太平洋地域の専門家が心房細動の診断、治療、管理における 性差を明らかに
「心房細動の診断は女性患者の方が難しく、患者に合わせた管理手法が必要」
世界各国の専門家の知見を集約した報告書を発表
本プレスリリースは、2022年11月18日(シンガポール時間)に、米国Johnson & Johnson MedTechの一部門であるBiosense Webster, Inc.が発表したプレスリリースを翻訳・編集し、皆さまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。本資料(英文)についてはこちらをご参照ください。
【シンガポール2022年12月5日PR Newswire】Johnson & Johnson MedTech※1の一部門であるBiosense Webster, Inc.は11月18日、「Atrial Fibrillation Exacts Toll on Women: Addressing the Gender Disparity in the Treatment and Management of Atrial Fibrillation in the Asia-Pacific Region(心房細動が女性に与える影響:アジア太平洋地域での心房細動の治療と管理における性差への提言)」と題する報告書(https://www.jnjmedtech.com/sites/default/files/2022-11/Atrial%20Fibrillation%20in%20Women_White%20Paper_FINAL.pdf )を発表しました。
本報告書は、オーストラリア、中国、日本、シンガポールなど各地の専門家が、女性の心房細動ならではの特徴について問題提起し、同地域全体でその管理向上に向けた提言を行うもので、アジア太平洋不整脈学会(APHRS)でも支持されました。
心房細動は最も一般的な不整脈で、世界中で4,000万人近くが罹患しています※2。進行性の疾患で、治療せずに放置すると時間の経過とともに悪化したり、心臓病や脳卒中など他の深刻な合併症を引き起こしたりする可能性があります※3 ※4。心房細動の罹患率はこの数十年間、アジア太平洋地域全域で上昇しており、心房細動関連の入院も増加の一途をたどっています。2050年までに同地域の男性4,900万人、女性2,300万人が心房細動と診断されるようになると推定されています※5。同地域における高齢者人口の急増を背景に、心房細動を有する女性は急速に増加し、大きな社会的・経済的負担となることが予想されます。
【報告書からの主な知見】
■報告書に参加した専門家の100%が、心房細動の疫学、診断、管理手法において性差を認めた
- 女性は男性に比べ心房細動の発症年齢が高く、併存疾患が多くみられるほか、しばしば非定型的となる重度の症状を有することが多い。また女性は心房細動による脳卒中や死亡のリスクも高く、ペースメーカーを埋め込むことになる可能性も男性より高い。
- 非定型症状、心房細動の認知度の低さ、心房細動スクリーニングツールへのアクセスのしにくさといった要因が複合的に影響しあうことで、女性の心房細動患者の正確な診断に難しさをもたらしている。
- 女性は男性に比べ、抗不整脈薬、電気的除細動(electric cardioversion)、カテーテルアブレーションなどの洞調律維持療法を勧められる可能性が低い。
■専門家の71% が、心房細動の正確な診断や管理は女性患者の方がより困難であると実感
- 女性は動悸よりも脱力感などの非定型的症状を示すことが多いため、正確な診断が困難であり、追加の臨床検査で初めて心房細動と診断されることもある。
- デジタルテクノロジーを使って高度なスクリーニングを行う際も困難さを感じることがある(例えば女性患者がローションなどを使用していると電極の適切な装着の妨げになるケースなど)。
■専門家の43%が、患者の性別に応じて心房細動の管理手法を調整している
- 心房壁が薄い、体格が小さい、といった女性患者特有の病理や生物学的な差異が合併症のリスクを高める可能性があり、こうした患者の管理の難しさや、アプローチを調整する必要性についても強調された。
本報告書の参加者であるシンガポール国立心臓センター(National Heart Canter Singapore)循環器科シニアコンサルタントDr. Kelvin Chuaは、「議論の中で、多くの女性患者の非定型症状や、侵襲的な治療を避けたり熟考したりする傾向、また自らの治療の優先順位を下げてしまう傾向について着目しました。こうした経験に基づくエビデンスを踏まえた上で、心房細動を有する女性のQOL向上に向けて、性差への理解をさらに深められるようより詳細に検討していく必要があります」と述べています。
また、心房細動を有する女性の臨床アウトカムを改善するために、患者・医療従事者の視点や医療システムを連携させた総合的なアプローチが必要であるという点でも専門家の意見が一致し、性差への対応に向けて以下のような提言もされました。
- 心房細動の危険因子と早期診断・治療の重要性に対する意識の向上
- 高齢女性に対するモバイルヘルス(mHealth)技術の利用、継続のサポート
- 性別に関連した差異を評価するため、主要な臨床試験で男女を公正に入れるよう推奨
- 心房細動の疫学、症状、臨床経過における性差への理解を深め、女性患者の状況に応じた個別戦略を立てることを推進
Johnson & Johnson MedTech アジア太平地域 カーディオバスキュラー スペシャルティ ソリューションズ バイスプレジデント 山本英右は、「心房細動を有する女性の患者さんが経験する一連の医療プロセスを向上させるには、全関係者が協力的なアプローチをとる必要があります。不整脈の診断と治療を支える科学とテクノロジーのグローバルマーケットリーダーとして、当社はイノベーション、パートナーシップ、そして啓発活動を通じた患者さんのアウトカム向上に取り組んでいます。この目標に向かって、本報告書が、性別を問わず全ての心房細動の患者さんに公正性をもたらす一助となるよう願っています」と述べています。
※1:外科、整形外科、眼科、およびカテーテル治療向けのソリューションを展開するJohnson & JohnsonのMedTech(医療機器)部門
※2:Lippi G, Sanchis-Gomar F, Cervellin G. Global epidemiology of atrial fibrillation: An increasing epidemic and public health challenge. Int J Stroke. 2021 Feb;16(2):217-221. doi: 10.1177/1747493019897870. Epub 2020 Jan 19. Erratum in: Int J Stroke. 2020 Jan 28;:1747493020905964. PMID: 31955707.
※3:Hugh Calkins, Gerhard Hindricks, Ricardo Cappato, et al. 2017 HRS/EHRA/ECAS/APHRS/SOLAECE expert consensus statement on catheter ablation and surgical ablation of atrial fibrillation. 2017.
※4:Odutayo A, Wong CX, Hsiao AJ, Hopewell S, Altman DG et al. (2016) Atrial fibrillation and risks of cardiovascular disease, renal disease, and death: systematic review and meta-analysis. Bmj 354 i4482.
※5:Wong CX, Brown A, Tse HF, et al. Epidemiology of Atrial Fibrillation: The Australian and Asia-Pacific
【ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニーについて】
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニーは、メドテックのリーディング企業として、医療・ヘルスケア領域における多様な専門性、価値あるテクノロジー、人への情熱を最大限活かして、医療の将来を変革し、人々がその人にとって最もよい人生を送れるよう取り組んでいます。1世紀以上にわたり、私たちはサイエンスに基づく革新的なイノベーションの力で、アンメットニーズに応え、ヘルスケアを再構想してきました。私たちは、これからも、外科手術一般、整形外科、循環器科の領域において、人々の命を救うために、よりスマートで、低侵襲で、個別化されたヘルスケアソリューションの未来をリードしていきます。
<バイオセンス ウェブスターについて>
Biosense Webster Inc.は、不整脈の診断と治療を支える、科学およびテクノロジーのグローバルリーディングカンパニーです。専門性の高い医療テクノロジー企業である当社は、ジョンソン・エンド・ジョンソンの一員であり、カリフォルニア州アーバインに本社を置き、不整脈の診断や治療を支援する先進的な医療機器やソリューションを提供しています。詳細はwww.biosensewebster.com をご参照ください。(LinkedIn/Twitter)
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This press release contains "forward-looking statements" as defined in the Private Securities Litigation Reform Act of 1995. The reader is cautioned not to rely on these forward-looking statements. These statements are based on current expectations of future events. If underlying assumptions prove inaccurate or known or unknown risks or uncertainties materialize, actual results could vary materially from the expectations and projections of Biosense Webster, Inc. any of the other Johnson & Johnson MedTech Companies and/or Johnson & Johnson. Risks and uncertainties include, but are not limited to: uncertainty of regulatory approvals; uncertainty of commercial success; challenges to patents; competition, including technological advances, new products and patents attained by competitors; manufacturing difficulties and delays; product efficacy or safety concerns resulting in product recalls or regulatory action; changes to applicable laws and regulations, including global health care reforms; changes in behavior and spending patterns of purchasers of health care products and services; and trends toward health care cost containment. A further list and descriptions of these risks, uncertainties and other factors can be found in Johnson & Johnson's Annual Report on Form 10-K for the fiscal year ended January 2, 2022, including in the sections captioned “Cautionary Note Regarding Forward-Looking Statements” and “Item 1A. Risk Factors,” and in the company’s most recently filed Quarterly Report on Form 10-Q, and the company’s subsequent filings with the Securities and Exchange Commission. Copies of these filings are available online at www.sec.gov, www.jnj.com or on request from Johnson & Johnson. Neither the Johnson & Johnson MedTech nor Johnson & Johnson undertakes to update any forward-looking statement as a result of new information or future events or developments.
ソース:Biosense Webster
(日本語リリース:クライアント提供)
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