「江蘇文化」シリーズ短編ドキュメンタリーの第11話「東洋泥土の魔法」を公開

江蘇省人民政府新聞弁公室

 

Magic of Orient Mud

 

AsiaNet 100252 (0578)

 

【南京(中国)2023年8月1日新華社=共同通信JBN】「東洋泥土の魔法」とのタイトルで、江蘇省人民政府新聞弁公室(The Information Office of the Jiangsu Provincial People's Government)が共同制作した「Jiangsu Culture(江蘇文化)」シリーズ短編ドキュメンタリーの第11話が公開されました。泥土に「魔法」が吹き込まれ、人間の知恵や美意識、感情と融合する時、泥土は数千年にわたって受け継がれた文化の担い手となります。今回のエピソードは、複数のスレッドで構成される物語の構造を採用し、数人の熟練した宜興(Yixing)紫土職人の日々の物語を記録することにより全体の流れを結び付けています。またこのエピソードは土の準備、練り、造形、焼成など幾つかの工程を含む紫土の茶器製作の背後にある職人芸を余すところなく示しており「魔法」の背後にある人間味あふれる力を明らかにしています。

 

宜興では、一つの技能が世代から世代へと受け継がれてきました。この技能は知恵、創造力、それに東洋の美意識を土に注ぎ込み、素晴らしい器であるZisha teapot(紫砂茶器、紫泥の茶器)を魔法のように生み出します。紫砂茶器の製作には、打つ、たたく、突く、畳むといった幾つかの工程が必要です。紫砂茶器の最大の秘密は、細かい粉末に砕かれた鉱物原料にあります。丁蜀鎮にある黄龍山の丘は、紫砂茶器の原料を誇りにしています。鉱物中の鉄分含有量が紫土の最終的な色合いと質感の決め手となります。選別された後、これに適した鉱物材料は、茶器の紫土になる前に粉砕、ふるい分け、乾燥の3つの工程を経なければなりません。

 

紫砂茶器を完成させるには、焼成という最後の工程が必要です。古代の窯はうずくまって眠っている竜のように、丘の上に下から上へと作られていました。このためにLoong kiln(竜窯)という名前が付けられたのです。しかし、近代化によって窯での焼成の技術は進歩しました。より効率的で精密な電気窯やガス窯が徐々に伝統的なLoong kilnに取って代わってきました。紫砂茶器はセ氏1200度の火の中に置かれます。

 

紫砂茶器はお茶のために生まれ、茶器を糧にしています。この2つは共に土から生まれて親密に結びついています。私たちの足元の土は、職人たちの知恵によって芸術作品になり、世代を超えて受け継がれていきます。

 

ソース:The Information Office of the Jiangsu Provincial People's Government

 

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画像説明:「江蘇文化」の第11話「東洋泥土の魔法」

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