中国初の水素燃料船が初航海
長江を航行する「Three Gorges Hydrogen Boat No. 1」
AsiaNet 100398(1289)
【宜昌(中国)2023年10月12日新華社=共同通信JBN】中国初の水素燃料船「Three Gorges Hydrogen Boat No. 1(三峡水素船1号)」が11日朝、中国中部の湖北省宜昌市で初航海を行い、同国の内陸水路船舶への水素燃料電池技術の応用における画期的な進展をもたらしました。
この船はスチールとアルミニウムの複合構造で、全長49.9メートル、幅10.4メートル、喫水3.2メートルです。船は、500 kWの水素燃料電池を搭載し、最大航続距離は200キロメートルです。
納入後は、三峡貯水池地域および三峡・葛州はダム間の輸送、パトロール、緊急対応に使用されます。
この船は、China State Shipbuilding Corporation,(中国船舶集団有限公司)、China Yangtze Power Corporation(中国長江電力)、Jianglong Shipbuildingなどの企業と、Wuhan Changjiang Ship Design Institute(武漢長江船舶設計院)やThree Gorges Navigation Authorityなどの機関が共同開発しています。また、これはChina Classification Society(中国船級協会)によって認定された最初の水素燃料船でもあります。
近年、新エネルギー動力推進技術の応用は、グリーン船の開発における重要な目標になっています。水素エネルギーは無公害、再生可能、高効率であり、水素燃料電池はエネルギー効率を高め、ゼロエミッションを達成し、クルーズの快適性を向上させることができるため、グリーン船にとって理想的な動力推進装置になります。
従来の燃料船と比較して、水素燃料船は燃料油を103.16トン代替し、343.67トンの二酸化炭素排出を毎年削減すると見込まれています。
同船は、峡谷の下流部のYangjia Bayにある三峡のグリーン電力・グリーン水素実証基地からエネルギーの供給を受けることができます。
中国初の内陸ドック型水素製造・給油ステーションとして、三峡発電所で発電されたクリーンな電気エネルギーを利用して水を電気分解し水素を製造し、圧縮・貯蔵・充填した後、水素燃料船に直接供給します。このステーションは、1時間あたり240キログラムの水素を供給できます。
一方、Yichang Three Gorges International Communication Studioによると、2023 China(Yichang) Green Energy Development Conference(2023年中国(宜昌)グリーンエネルギー開発会議)は10月10日から12日まで宜昌市で開催されました。同市は、中国の大規模な三峡水力発電プロジェクトの本拠地であり、グリーンエネルギー資源が豊富で、この分野で大きな発展の可能性と強い成長機運を秘めています。
クリーンエネルギー協力をさらに促進し、政府、企業、専門家間で共有される交流プラットフォームを構築するために、この会議は風力エネルギー、太陽エネルギー、水力発電、エネルギー貯蔵、水素発電に加え、エネルギーの供給・移動・消費・貯蔵の統合開発を促進することが期待されています。
この会議は、湖北省および長江経済ベルト沿いの他の省の地域、それ以外の地域におけるグリーンエネルギー産業の質の高い発展を強力に支援し、環境的に美しい中国の建設に寄与します。
ソース:Yichang Three Gorges International Communication Studio
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(画像説明:長江を航行する「Three Gorges Hydrogen Boat No. 1」)
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