電通グループ、マラリア撲滅への新たなキャンペーン「ゼロ・マラリア:チェンジ・ザ・ストーリー」を支援
電通グループ(ブランド:「dentsu」、本社:株式会社電通グループ、拠点:東京都港区、代表者:代表執行役 社長 CEO 五十嵐 博)は、世界的慈善団体「Malaria No More UK(マラリア・ノーモアUK)」※1が推進するマラリア撲滅へ向けた新たなキャンペーン「Zero Malaria: Change the Story(ゼロ・マラリア:チェンジ・ザ・ストーリー)」の立ち上げを支援します。本キャンペーンの目的は、気候変動と異常気象の影響でマラリア撲滅がさらに困難になっている事実について認識を広めるために、それに直面する子どもたちの声を世界へ届け、また、世界の指導者層に対して、将来的に何百万人もの子どもたちの命を救うために今すぐアクションを取るよう提唱することです。
具体的には、最も被害を受けている子どもたちの声を届けるために、特に大きな影響を受けているモザンビークやパキスタンといった地域の子どもたちが実際に直面しているストーリーを土台としてコミュニケーションを展開すると同時に、国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)に出席している世界の指導者層に対しても、早急な保健システムやマラリア感染予防に関するプログラムを強化するための十分な資金の確保を求めています。
キャンペーンの一環として、グラミー賞の受賞者であるMeji Alabi(メジ・アラビ)監督による新しい映像作品では、ゼロ・マラリアのアンバサダーを長年にわたり務めるDavid Beckham(デビッド・ベッカム)氏と、新たに同アンバサダーに就任した、13歳にして気候変動に関する資金と保健分野の活動家であるEllyanne Wanjiku-Chlystun(エリャンヌ・ワンジク・チュリスタン)氏が出演し、気候変動が如何にマラリアの発生予測と蔓延防止を困難なものにし、救命へ向けた関連プログラムの推進を妨げているかについて語っています。
「Change the Story」映像作品 URL:https://www.youtube.com/watch?v=kMb7uAj07Wc(英語のみ)
多くのパートナーが賛同している※2同キャンペーンへのdentsuからの支援は、2017年以来継続しているマラリア・ノーモアUKとの無償協力でのパートナーシップ、2022年のキガリ・サミットで発表された500万ドルの新たなコミットメント※3、および国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)、その中でも特に開発目標3(すべての人に健康と福祉を)を推進するためのメディアや広告の活用に向けた広範なコミットメントに基づいています。
また、同キャンペーンにおけるクリエイティブ戦略立案とメディア・プランニングは、dentsu Sub Saharan Africa(dentsu サブサハラアフリカ)が主導しました。世界中のdentsuの力を結集させ、ケニア、ブラジル、モザンビーク、ナイジェリア、ルワンダ、南アフリカ、コンゴ民主共和国およびザンビアなどのマラリア蔓延地域や、アラブ首長国連邦、日本、フランス等のドナー地域でメディア・プランニングを推進し、これまでに約50万ドル相当のメディア広告枠を無償で確保・提供しました。
当社は、マラリア撲滅への取り組みの一環として、マラリア・ノーモアUKと連携し、継続的に「Malaria No More」キャンペーンに取り組んでいます。今回の新たなキャンペーンへの支援を通じて、当社グループならではのマーケティング知見やクリエイティビティーを生かしながら、引き続きマラリア撲滅へ向けた取り組みの推進に尽力してまいります。
「Malaria No Moreキャンペーン」URL:https://www.malarianomore.org/(英語のみ)
【dentsu Sub Saharan Africa チーフ・エグゼクティブ・オフィサー Dawn Rowlands(ドーン・ローランズ)のコメント】
マラリアによる死亡の90%以上がサブサハラアフリカで発生しており、その影響は子どもたちに集中しています。取り組みには良い進展が見られる一方で、もっと多くのアクションが必要です。dentsuが、サブサハラアフリカ全域を通じて、気候変動とマラリアとの関連性を明確化し、最も影響を受けている子どもたちの経験と声を広めることで、マラリア撲滅のストーリーを変える本キャンペーンを支援することを誇りに思います。サブサハラアフリカおよびドナー地域から組成されたメディア・チームは、生活者や政策立案者からの支援を結集するためのメディアを確保する上で、多くの成果をあげました。
【dentsu Japan チーフ・サステナビリティ・オフィサー 北風 祐子のコメント】
マラリアは毎分1人の子どもたちの命を奪っており、これを撲滅するために、dentsuは、マラリア・ノーモアとの長年にわたるパートナーシップを継続しています。しかし、気候変動の脅威がマラリアの管理をより難しくしているため、この目標の達成は難しくなっています。dentsuは、今回のキャンペーンを通して、子どもたちの多くの声を発信し、子どもたちの未来がマラリアから解放されるよう支援していきます。
【世界保健機関 事務局長 Tedros Adhanom Ghebreyesus(テドロス・アダノム・ゲブレイェソス)氏のコメント】
マラリアはアフリカの子どもたちの主な死因です。薬剤や殺虫剤への耐性、資源の制約、人道危機や中核的なマラリア対策ツールの不十分な普及といった脅威により、マラリアに対する取り組みは近年停滞しています。気候変動の脅威も加わり、持続可能かつレジリエントなマラリア対策は、地球温暖化のペースを遅らせ、その影響を軽減するための迅速な行動と相まってかつてないほど必要とされています。
【デビッド・ベッカム氏のコメント】
子どもたちの声に光を当てる「マラリア・ゼロ:チェンジ・ザ・ストーリー」キャンペーンを支援できることを誇りに思います。マラリアによって毎分1人の子どもが亡くなっているという悲痛な現実があります。子どもたちは、マラリアのような死に至る病気のない未来を望んでいます。私たちは、より強く、より安全で、よりレジリエントな世界を築くために、子どもたちへの責任を負っているのです。
【エリャンヌ・ワンジク・チュリスタン氏のコメント】
毎分1人の子どもがマラリアで亡くなっています。マラリアは、私たちの生活や教育、機会を破壊することによって、私のような若者の将来に影響を与える恐ろしい病気です。世界中で進行する気候変動によって、マラリアの制圧はさらに難しくなっています。私たちの世代でマラリアを撲滅するためには、世界中の政府が今すぐ行動を起こし、投資する必要があります。
※1:マラリア・ノーモア は、「マラリアのない世界」を目指して、2006年に米国で開催された「ホワイトハウス・サミット」で発足。政策決定者、民間企業、国際機関などと連携し、私たちの世代でマラリアを廃絶することを目指しており、英国のマラリア・ノーモア UKは2009年に発足。現在では、オランダ、カナダ、日本にも活動拠点を持っています。
※2:今回の「ゼロ・マラリア」キャンペーンには、世界保健機関(WHO)、アフリカ指導者・マラリア・アライアンス(ALMA)、アジア太平洋リーダーズ・マラリア・アライアンス事務局(APLMA)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、世界疾病撲滅研究所(GLIDE)、世界エイズ・結核・マラリア対策基金、Goodbye Malaria、Impact Santé Afrique、マラリア・ノーモア(US/UK)、Reaching the Last Mile、国連財団、United to Beat Malariaキャンペーン等のパートナーが賛同しています。URL:https://change.zeromalaria.org/
※3:2022年の「Malaria and Neglected Tropical Diseases」に関するキガリ・サミットにおいて、dentsuは2030年までにマラリアを撲滅するためのコミットメントを新たにし、変革的なコミュニケーション・ツールを用いて世界の若者と一般市民を動員するために500万ドルを拠出することを約束しました。現在までに、dentsuはマラリア撲滅を呼びかけるキャンペーンにおいて10億人以上へリーチし、撲滅への取り組みに対して500万ドル以上を寄付しています。
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株式会社電通グループ グループコーポレートコミュニケーションオフィス 小嶋、松永、沢田
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