COP28でサステナブル投資能力開発連盟(CASI)を創設
【ドバイ(アラブ首長国連邦)2023年12月6日PR Newswire=共同通信JBN】北京のInstitute of Finance and Sustainability(IFS)総裁でG20サステナブルファイナンス作業部会(SFWG)元共同議長のMa Jun氏は5日、国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)で、他の創設メンバー6機関代表と共にCapacity-building Alliance of Sustainable Investment(サステナブル投資能力開発連盟、CASI)を創設しました。20機関を超えるCASIメンバーやパートナーがアジアインフラ投資銀行(AIIB)パビリオンで行われた創設式典に加わりました。
現時点で、中国と海外の金融会社、金融協会、NGO、サービスプロバイダー、大学など42機関がメンバーとしてCASIに加入しています。
IFSが主導するCASIは、新興・途上国(EMDEs)に高品質でインパクトのあるサステナブルファイナンス能力開発サービスを提供することを目的とする国際的な協力プラットフォームです。対面トレーニングプログラム、eラ―ニング製品を含むCASIの学習プログラムは、2030年までにオーディエンス10万人以上を引き付けることを目指しています。
Ma氏は「EMDEsではサステナブル投資の需要が大きいものの、大半の国々はグリーン金融システムの基幹要素をまだ導入していません。グローバルサウスの多くでサステナブル金融動員の主要な障壁は、政府、金融機関、サービスプロバイダー、プロジェクト発注者などさまざまな利害関係者との"グリーン"能力の不足です。CASIはEMDEsに対するサステナブル金融知識の世界的なアグリゲーター(収集者)、分配者の役を果たします」と話しました。
国際サステナビリティー基準審査会(ISSB)のFaber Emmanuel議長は「能力開発は、特に新興・途上国で、国際財務報告基準(IFRS)サステナビリティー開示基準の幅広い採用のカギになっています。ISSBは効果的なサステナビリティー開示のための能力開発提供で、サステナブル金融利害関係者のネットワークを通じてCASIと協力することに期待しています」と語りました。
香港金融管理局(HKMA)の余偉文(Eddie Yue)総裁は「EMDEsは持続可能な開発目標の達成に向かう険しい道に直面しています。HKMAの基建融資促進弁公室は、主要なグリーン・持続可能金融ハブである香港を利用し、EMDEsの能力強化を支援して彼らの資金ニーズを満たす上で、CASIとの協力に期待しています」と話しました。
シルクロード基金(Silk Road Fund)のZhu Jun総裁は「CASI設立は、グローバルサウスのサステナブル投資を促進するもう1つの重要な進歩です。創設メンバーとして、シルクロード基金はプロジェクトの実現、技術支援、専門トレーニング、セミナー組織、知識共有の点で貢献したい。手を携えてグリーン開発の共通目標に向けて頑張りましょう」と述べました。
HSBC Asia-Pacific共同最高経営責任者(CEO)兼HSBC Groupグループ役員のSurendra Rosha氏は「ネットゼロへの移行は、最も必要な場所に大規模に送られる資金が必要です。現在のアジア資金調達ギャップの課題は、金融アクセス・スケールアップの技術力欠如で高まっています。われわれは喜んでCASIをサポートし、組織の現場技術スキル構築を助け、世界各地の新興国でサステナブル金融を確保します」と語りました。
スタンダードチャータード銀行のBill Winters CEOは「CASIはサステナブル投資を加速する建設的パートナーシップの価値を見せてくれました。新興国への取り組みと長年にわたるアジア、中東、アフリカにおけるプレゼンスを踏まえると、これは特に関連性があります。能力と援助資金展開を解き放つわれわれの専門知識共有は、将来のサステナブル投資を加速する上で重要です。参加できることをとても誇りに思っています」と話しました。
ニューバーガー・バーマンのGeorge Walker会長兼CEOは「資産運用者であるわれわれは、創設メンバーとしてCASIに加わることを喜んでいます。振興・途上国で技術力を強化することは、世界的なネットゼロの大望に沿った投資機会提供を増やす重要な要素と確信しています」と述べました。
CFA InstituteのMargaret Franklin社長兼CEOは「持続可能な成長の創出は明らかにわれわれの時代で最大の挑戦です。組織レベルでも個人レベルでも、強力な能力を開発することが重要であり、CFA InstituteがCASIを通じてIFSとの長年の協力関係を促進できることは大きな栄誉です。われわれは集合的に能力開発を支援することによって、強力で持続可能な成長に寄与することができます」と話しました。
CASIはメンバーと協力して教育コンテンツを開発・統合し、途上国の状況との関連性を高めるよう調整し、ネットワークを通じてより多くのオーディエンスに提供します。
CASIの学習プログラムは、グリーンタクソノミー、開示、金融製品、政策インセンティブ、カーボン市場、プロジェクト立ち上げなどのトピックをカバーしています。プログラムはオンラインコース、認定プログラム、対面トレーニングイベント、テーラーメイドコースなどさまざまな方法で提供されます。
CASIプログラムの対象オーディエンスは、金融規制当局や政府、金融機関、サービスプロバイダー、さらにグリーンで資金調達可能なプロジェクト起動に必要な企業の上級専門家が含まれます。
CASIは2024年、アジア、アフリカ、中東、中南米で計画される対面イベントで運用を開始します。
2023年11月のCASI創設メンバー
*Institute of Finance and Sustainability
*香港金融管理局基建融資促進弁公室
*シルクロード基金
*HSBC
*スタンダードチャータード銀行
*ニューバーガー・バーマン
*CFA Institute
PR Newswire Asia Ltd.
PR Newswire
1954年に設立された世界初の米国広報通信社です。配信ネットワークで全世界をカバーしています。Cision Ltd.の子会社として、Cisionクラウドベースコミュニケーション製品、世界最大のマルチチャネル、多文化コンテンツ普及ネットワークと包括的なワークフローツールおよびプラットフォームを組み合わせることで、様々な組織のストーリーを支えています。www.prnasia.com
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。
プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。