Jeddah Historic District Program: 初期イスラム時代に遡る2万5000点の遺物断片を発見

Jeddah Historic District Program

ジッダ(サウジアラビア), 2024年2月6日 /PRNewswire/ -- サウジアラビアのHeritage Commission(遺産委員会)と協力したJeddah Historic District Program(ジッダ歴史地区プログラム)は歴史的遺物の断片2万5000点を発見したと発表しました。最も古いのはイスラム暦1–2世紀(西暦7–8世紀)のものです。現地調査はJeddah Historic District Programが管理する考古学プロジェクトの枠組みで、Othman bin Affan Mosque (may Allah be pleased with him)(オスマン・ビン・アファン・モスク)、Al-Shona(アルショナ)、東堀、北壁の一部の計4カ所で実施されました。

 

7th-8th century AD ebony pillar during conservation in the laboratory of JHD's General Department of Archaeology.

 

 

 

考古学的発見の発表はHistoric Jeddah Revival Project(歴史的ジッダ復興プロジェクト)の取り組みの一環で、ムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジズ(Mohammed bin Salman bin Abdulaziz)皇太子が始めました。考古学プロジェクトは、サウジビジョン(2030年)をさらに達成するために、国の古代遺物や遺跡を保存し、王国の土地に埋め込まれた歴史を明らかにし、文化・観光の中心地としての歴史的ジッダの存続維持を目的としています。

 

2020年11月に実施された考古学調査と発掘の結果、重さ293キロの陶器片1万1405個、107キロの動物の骨1万1360個、32キロの貝殻1730個が発見されました。重さ87キロの685個の建築資材に加えて、重さ5キロのガラス工芸品187個と7キロの金属工芸品71個も含まれています。発見された考古学的資料の総重量は531キロで、これはサウジの考古学的発見への貴重な追加となります。

 

Othman bin Affan Mosque—may Allah be pleased with him—の考古学的調査により、考古学的発見が明らかになりました。最も古いものはイスラム暦1–2世紀(西暦7–8世紀)にさかのぼり、初期イスラム時代、ウマイヤ朝時代、アッバス朝時代、マムルク朝時代を経て現代(すなわち、イスラム暦15世紀/ 西暦21世紀の初頭)に至ります。さらに、ミフラブの側面で見つかった黒檀の柱は、分析によりイスラム暦1–2世紀(西暦7–8世紀)のものらしいことが明らかになりました。この木材の原産地はインド洋のセイロン島と特定されており、歴史的なジッダの広範囲にわたる貿易関係を目立たせています。

 

Othman bin Affan Mosqueで発見された遺物の断片には、さまざまな陶磁器や高品質の磁器の破片が含まれ、その中には中国江西省で作られたイスラム暦10–13世紀(西暦16–19世紀)にさかのぼりそうな複数の破片が含まれ、アッバス朝時代の古い陶器の破片もあります。

 

Al-Shonaでは、遺跡の年代は少なくともイスラム暦13世紀(西暦19世紀)で、考古学的遺物の痕跡はイスラム暦10世紀(西暦16世紀)のものである可能性もあります。この遺跡では、欧州、日本、中国の磁器や他の陶磁器の多くの破片が発見されており、その起源はイスラム暦13–14世紀(西暦19–20世紀) にさかのぼります。

 

また、Al-Kidwah("Bab Makkah" -メッカの門)での発掘により、おそらくイスラム暦12世紀後半(西暦18世紀後半)の東堀の一部が明らかになりました。

 

さらに、Mangabi stone(マンガビ石)、大理石、花崗岩の複数の墓石も、歴史的ジッダのさまざまな場所で発見されました。墓石には名前、墓碑銘、コーランの聖句が刻まれており、おそらくイスラム暦2、3世紀(西暦8、9世紀)のもので、現在も専門家による徹底的な研究が続いています。

 

4つの史跡の考古学研究には、発掘、放射性炭素分析、土壌分析、地球物理学的調査、発見された遺物の科学的研究が含まれていました。さらに、52の建物から250点を超える木材標本が採取され、識別と年代測定のために専門の国際的研究所に移送されました。さらに、国際的な古文書調査の結果、ジッダ城壁、Al-Shona、歴史的ジッダの他地区の歴史的な地図や図面など、歴史的ジッダに関する984件を超える歴史文書が収集され、徹底的かつ注意深く研究されています。

 

Jeddah Historic District Programは遺産委員会と協力して、歴史的ジッダで発見された考古学的遺物の文書化、登録、保存を監督し、発見物を国家考古学登録簿に記載しました。発見された遺物に関する情報を保護し保存するために、科学的データベースも作成されました。記録用の考古学的文書化と写真撮影が、考古学的な断片の保全と登録を専門とする国家資格のある集団によって実施されたことは注目されるべきです。

 

歴史的ジッダ・プロジェクトの作業は2020年1月、Jumada Al-Awwal(ジュマダアルアワル、イスラム暦の5番目の月)に、Othman bin Affan Mosque、Al-Shona、北壁の一部、Al-Kidwahの4カ所に埋め込まれた歴史を明らかにするための予備的研究と地球物理学的調査の準備で始まりました。

 

画像添付リンク:

 

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Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2333785/JHD_Ebony_pillar.jpg?p=medium600
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2333786/Historic_Jeddah.jpg?p=medium600
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2333787/JHD_Chinese_ceramic.jpg?p=medium600
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2333789/JHD_Iron.jpg?p=medium600
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2333790/JHD_Incense_burner.jpg?p=medium600
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2333791/al_Shona.jpg?p=medium600

 

Aerial view of the excavated segment of the north fortification wall of historic Jeddah.

 

 

 

Examples of imported Chinese ceramic sherds found during archaeological excavations in historic Jeddah.

 

 

 

Iron round shot (cannonball) during conservation in the laboratory of JHD's General Department of Archaeology.

 

 

 

Painted incense burner after the completion of restoration carried out in the laboratory of JHD's General Department of Archaeology.

 

 

 

View of the interior of al Shona showing archaeological remains belonging to various historic phases.

 

 

 

(日本語リリース:クライアント提供)

PR Newswire Asia Ltd.

 

 

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