オープン勘定系システム「BankVision on Azure」を中核とした新基幹系システムが西京銀行で稼働開始

~ 共同利用型メインフレームシステムから、開発自営型クラウドシステムへ移行 ~

BIPROGY

2024年5月7日

パブリッククラウドを活用したオープン勘定系システム
BankVision on Azure」を中核とした新基幹系システムが西京銀行で稼働開始
共同利用型メインフレームシステムから、開発自営型クラウドシステムへ移行

 

BIPROGYと西京銀行は、BIPROGYが提供するオープン勘定系システム 「BankVision on Azure」を中核とした、基幹系システムの採用について合意し、新基幹系システムを当初の計画通り5月6 日から稼働しました。

BIPROGYは、長年にわたり地域金融機関向けのパッケージを提供してきており、蓄えられてきたノウハウに基づき数多くの採用実績を有しています。 Windows ベースのフルバンキングシステム「BankVision」は、地方銀行をはじめとした多くの金融機関にて採用されており、稼働実績は今回の西京銀行で 11 金融機関となります。

【背景】

西京銀行は、「地域に根差した中小・小規模事業者さまと個人のお客さまのための銀行」の長期ビジョンのもと、地域の活性化に向けて、お客さまとのコミュニケーションを大切にし、時代のニーズを先取りし創造しつづけることで、お客さまの期待に確実に応える銀行を目指しています。

そのような中で、西京銀行は、お客さまの利便性の向上や営業店を中心とした事務業務の生産性向上に加え、今後の金融商品・サービス開発の生産性向上の実現に向けて、メインフレーム上で稼働する共同利用型勘定系システムから、パブリッククラウド上を稼働基盤とし、独自性、スピードの維持ができる開発自営型のオープン勘定系システムである「BankVision」への移行へと至りました。

また、「BankVision」と合わせて、次世代営業店システム「BANK_FIT-NE(バンクフィットエヌイー)」、オープンAPI公開基盤「Resonatex(レゾナテックス)」も稼働開始しています。これにより、営業店におけるお客さまの手続きの負荷軽減や、事務業務削減による生産性の向上、多彩なサービスとのシームレスな接続を実現し、未来のプラットフォームとして金融サービスの高度化・多様化を目指します。

 

オープン勘定系システム「BankVision」について

1.パブリッククラウドであるAzureを稼働基盤として採用

2021年に国内初のパブリッククラウド稼働を開始し、セキュリティー・拡張性の向上に加え、基盤更改のコスト抑制を実現。ミッションクリティカルな領域において安定稼働をし続けながら、最新テクノロジーをキャッチアップし、着実に進化し続けています。

 

2.安定したシステム運営を支援する多彩なサービスの提供

お客さまのIT ガバナンスを保ちつつ長期的に利用していくために、システムの機能だけではなく、確実に導入や移行するためのプロジェクト運営や、内製化に向けた要員教育、運用フェーズでの安定したサービス、さらに制度改正に対するエンハンスサービスを提供します。

 

3. 多様化するニーズに対応できる、独自性とスピードを維持した開発自営型システム
営業店改革や関連業務を含めたシステム全体の開発スピードおよび生産性の向上や、経営資源の最適化に向けた、「BankVision」の高度化(モダナイズ)に継続的に取り組み、サービスを拡充しています。

 

4. 多彩なサービスとのシームレスな接続を実現

オープンAPI公開基盤「Resonatex」を活用することで、外部サービスとの容易かつ迅速な接続を
実現します。新たなサービスの創出を図ることで、顧客エンゲージメントを強化します。

 

【今後の取り組み】
BIPROGYは、国内初となるパブリッククラウドでのフルバンキングシステム「「BankVision on Azure」に係るこれまでの取り組みに加えて、「BankVision」利用金融機関の「攻め」と「守り」のIT戦略を実現するためのシステム機能拡張や高度化を実現していきます。

今後、以下の取り組みを進めていきます。

 

・「BankVision」と多様なチャネルの接続に向けたAPIのラインアップ拡充

・「BankVision」に係るサイバーセキュリティー対策の高度化

・事業継続計画(BCP)に係る「BankVision」の高度化

・法改正(経済安全保障推進法など)に係る「BankVision」の安定的な提供に向けた対応など

   あわせて、「BankVision」利用金融機関が保有しているデータと、自治体や事業者などが蓄積している

   データの活用による「地域エコシステム」を構想しており、現在、「BankVision」利用金融機関と

   取り組んでいる「地域DXコミュニティ」「データ活用チャレンジ」などの活動を推進します。

 

以 上

 

BankVision」の稼働実績

「BankVision」は、2007年以降、他ベンダーの勘定系システムからの更改も含めて11金融機関で安定稼働し、銀行基幹システムとして高い安全性、堅牢性を確保しています。

1. 2007 年5月稼働 株式会社百五銀行(本店:三重県津市)

2. 2010 年1月稼働 株式会社筑邦銀行(本店:福岡県久留米市)

3. 2010 年5月稼働 株式会社紀陽銀行(本店:和歌山県和歌山市)

4. 2010 年5月稼働 株式会社佐賀銀行(本店:佐賀県佐賀市)

5. 2011 年1月稼働 株式会社山梨中央銀行(本店:山梨県甲府市)

6. 2011 年5月稼働 株式会社鹿児島銀行(本店:鹿児島県鹿児島市)

7. 2014 年1月稼働 スルガ銀行株式会社(本店:静岡県沼津市)

8. 2015 年1月稼働 株式会社北國銀行(本店:石川県金沢市)

9. 2017 年5月稼働 株式会社大垣共立銀行(本店:岐阜県大垣市)

10. 2020年9月稼働 農林中央金庫(本店:東京都千代田区)

11. 2024年5月稼働 株式会社西京銀行(本店:山口県周南市)

 

関連リンク:

・勘定系システム「BankVision」
https://www.biprogy.com/solution/service/bankvision.html

・営業店システム「BANK_FIT-NE」
https://www.biprogy.com/solution/service/bankfit.html

・オープンAPI更改基盤「Resonatex」
https://www.biprogy.com/solution/service/resonatex.html

 

※BankVision、BANK_FIT-NE、Resonatexは、BIPROGY株式会社の登録商標です。

※その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。

※掲載の情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

 

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