8月31日は「野菜の日」 2024年度「野菜と家庭菜園に関する調査」

野菜を選ぶとき重視するのは「鮮度」より「価格」   トマトが好きな野菜No.1に返り咲き!

タキイ種苗

2024.08.22

タキイ種苗株式会社

 タキイ種苗株式会社(所在地:京都市)は、8月31日の「野菜の日」を前に全国の20歳〜69歳の男女600人(農業関連従事者、食料/飲料(酒類除く)の卸売・小売業従事者除く)を対象に、今年で16回目(2009年から毎年実施)となる「2024年度 野菜と家庭菜園に関する調査」を行い、「野菜」にまつわるイメージ評価や、野菜作り(家庭菜園/ベランダ菜園)の関心度や実践状況、また、値上げラッシュにおける野菜の消費に対する意識などを調査しました。(インターネット調査・期間:2024.7.5~7.9)

※本リリース上のスコアの構成比(%)は小数第2 位以下を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならない場合もあります。 

 

◾️野菜不足の理由として「野菜の値段が高いから」が急増

野菜を十分に取れていないと感じている人は2年連続増加しました。その理由の2位に「野菜の値段が高いから」(30.8%)がランクインし、昨今の物価高騰が影響していると推察されます。

 

◾️野菜を選ぶ際に重視する点で「価格の安さ」が「新鮮であること」を抜いて首位に!

物価高騰は野菜を選ぶ時に重視する点にも影響を与えており、「価格の安さ」が「新鮮であること」を抜いて首位となリました。

 

◾️野菜の価格上昇と食品ロス対策の共通点は、無駄を無くすこと

健康に不可欠な野菜については、価格上昇を気にしながら、消費できるだけの量を購入する人が増えており、結果として食品ロスと同じ「無駄をなくす」対策が取られています。

 

◾️トマトが好きな野菜No.1に返り咲き。さらに育てたことがある野菜でも首位をキープ

好きな野菜では2023年8位に沈んだトマトが復活。食べるだけでなく育てたことがある野菜でも不動の首位となっています。

 

◾️機能性野菜の摂取意向は85.4%と高く、ポジティブに捉えている人が多数

機能性成分が豊富な食品についてのイメージは「体(健康)に良い」が半数超え。機能性野菜に対する期待も高く、摂取してみたい機能は 「疲労感を軽減する機能」(53.7%) がトップとなっています。

 

◾️家庭菜園の経験者は減少傾向だが、継続意向は9割を超えている

家庭菜園の未経験者は、「家庭菜園は大変そう」というイメージが先行し実行できないが、家庭菜園経験者は、「大変だった」と答える一方、継続意向が高く、やりがいを感じていることが伺えます。

 

野菜の摂取について

①野菜摂取を「重視している」(81.2%)が2023年(84.2%)より減少

 野菜摂取を「重視している」(「かなり重視している」(27.0%)「ある程度重視している」(54.2%)の合計)

は減少傾向にあり、2023年(84.2%)より減少しました。また、2022年(86.4%)との比較では5%減少しましたが、依然として8割を超えています。

 

②野菜摂取が不足していると感じている人は3割以上

 「十分に食べている」のは12.8%に留まり、野菜不足を自覚している人が32.5%(「かなり不足」(7.7%)

「やや不足」(24.8%)の合計)で、2023年(32.1%)と変わらず3割を超えています。


 

③野菜を十分に取れていないと感じている理由の2位に「野菜の値段が高いから」(30.8%)がランクイン

 野菜を十分に摂れない理由の首位は「野菜は量をたくさん食べられないから」(35.9%)と2023年(36.3%)

と変わらず。一方、2位には「野菜の値段が高いから」(30.8%)が2023年4位(21.7%)より増加しており、

昨今の野菜価格の高騰が野菜摂取に影響を与えていることがわかります。


④野菜を選ぶ際に重視しているのは、「価格の安さ」(65.0%)が「新鮮であること」(61.0%)を抑えて首位に

 野菜を食べる際や購入する際に重視している点においても、「価格の安さ」(65.0%)が「新鮮であること」

(61.0%)を抑えて首位となり、物価高騰による影響が大きくなっていることが伺えます。

次いで、「新鮮であること」(61.0%)、「味のおいしさ」(54.8%)、「安全性・信頼性の高さ」(31.0%)と

続いており、品質に対しても重要視する傾向は継続しています。

 「価格の安さ」を重視している層は、60代の男性と、40代と2023年は低かった60代の女性となっており、子育て世代と高齢者において、野菜を含めた昨今の物価高騰の影響が大きくなっていると推察されます一方、「新鮮であること」を重視する層は、2023年同様に50代、60代の女性となり、「料理のしやすさ」

とともに、家庭で料理をする機会が多い層にとって重要な項目であることがわかります。


⑤野菜を積極的に食べていそうなタレントのトップは、男性が「なかやまきんに君」、 女性は「田中みな実」が2年連続!

 男性トップ3は「なかやまきんに君」「速水もこみち」「杉浦太陽」がランクインしました。 スポーツをしているイメージや、料理をよくしている印象が「野菜」に結びついていると思われます。

 女性トップ3は「田中みな実」と同点2位に「綾瀬はるか」「杏」、3位「ギャル曽根」となりました。 健康志向や美意識の高い女性、さらに料理好きなタレントが上位になっており、「野菜」に対する消費者のイメージと合致しています。


食品ロス問題

①「食品ロス」への問題意識度は6割超え!

 食品ロス問題への意識としては、 「強く意識している」(13.7%)、「ある程度意識してる」(52.7%)を合わせて66.4%と2023年(66.1%)と同等の結果でした。2022年(72.8%)との比較では6.4%減少していますが、依然として6割を超えています。


②食品ロス削減に向けた”具体的な行動”は低下傾向

 野菜の食品ロス削減のために実践・意識していることは、2023年と比較すると「特に行なっているこ

とはない」が大幅に減少しているものの、“具体的な行動”では減少傾向が見られました。

 その中で「食品を無駄にしないようにしている」(67.0%)、「傷まないうちに消費する」(57.0%)は依然として、約6割の人が意識して実践している一方、「食べ切れる量だけ購入する」や「残った料理もリメイクなどをして食べる」「冷凍庫保存など、長持ちさせる保存方法を工夫する」などの項目は、2023年より10%以上減少しており、食品ロス削減に向けた”具体的な行動“が減少しているようです。


物価高騰対策について

①衣料品や家具・家電、外食、エンタメ・レジャーの支出を減らした人は、3割程度

一方、支出が増えたのは光熱費・通信費35.5%、食料品23.3%

 光熱費や物価の高騰に伴い、光熱費・通信費、食料品が約3割増えている反面、衣料品や家具・家電・

インテリア、外食費、エンタメ・レジャー費などの贅沢品支出は3割程度が減っていて、家計内でやりくり、工夫していることが伺えます。


②野菜の値上がり対策は「価格上昇の影響が少ない野菜を使う」がトップ

 野菜の値上がりへの対策としては、トップが「価格上昇の影響の少ない野菜を使う」( 46.5%)で、次い

で 「必要なだけ購入し使い切る」( 41.3%)となっており、2023年と比較すると1位、2位が入れ替わってい

ます。世界情勢の影響による物価高騰に加えて、異常気象による野菜価格の変動が影響しているようです。

また、食品ロスへの対策と同じく、必要量だけを購入することで、家計の無駄を省いていることがわかります。


野菜ランキング 《大人編》

①野菜好きの大人は、88.1%

 野菜が好きだと回答した大人は、「大好き」(38.3%)、「どちらかといえば好き」(49.8%)を合わせ88.1%となり、2023年(87.6%)よりわずかに増加しています。


② 好きな野菜ランキング、大人の1位は「トマト」(71.8%)、2023年の8位から大躍進! 次いで2位「じゃがいも」(69.0%) 、3位「たまねぎ」(68.7%) は引き続き人気

 複数回答であげられた好きな野菜1位は「トマト」(71.8%)で、2023年8位より大幅ランクアップとなりました。2位「じゃがいも」(69.0%)、3位「たまねぎ」(68.7%)は比較的価格が安定し、日持ちしやすい野菜として人気が継続しています。

 2023年は猛暑の影響で、過去10年で最も高い価格水準になり順位を落としたトマトですが、価格変動は続いているものの人気が再燃しています。コロナを経て健康や免疫への意識が高まる中、低カロリーで栄養価が高く、そのままでも、様々な料理にも活用できることが消費者の嗜好にマッチしており、需要につながっていると推察されます。


③嫌いな野菜ランキング、大人の首位の「ゴーヤ」は「セロリ」と僅差!

 大人の嫌いな野菜では、「特にない」と回答した人が33.3%で最も多く、「ゴーヤ」(24.8%)が「セロリ」

(24.7%)を抜いて僅差で首位になりました。上位を占める「モロヘイヤ」「春菊」「カリフラワー」は例年と変わらず、2023年の「トマト」(10.3%)の代わりに「にんじん」(7.8%)がランクインしました。最も嫌いな野菜は「セロリ」(10.0%)で、嫌いな理由は「味が苦手だから」が最も多くなっています。

 


野菜ランキング 《子ども編》

①「野菜が好き」な子どもは65.1%で、2023年より増加

 野菜が好きだと回答した子どもは、「大好き」(12.0%)、 「どちらかといえば好き」(53.1%)を合わせて 65.1%となり、2023年(61.6%)より3.5%増加しました。


②子どもが好きな野菜1位〜5位は2023年と同じ!1位「じゃがいも」(48.3%)、2位「さつまいも」3位「トマト」、4位「スイカ」、5位「メロン」

 複数回答であげられた好きな野菜としては、1位「じゃがいも」(48.3%)から、2位「さつまいも」、3位「トマト」、4位「スイカ」、5位「メロン」まで全て2023年と同じ結果となりました。


③トップ3「ゴーヤ」「セロリ」「とうがらし」は2023年と変わらず

 複数回答であげられた嫌いな野菜としては、2023年と同じ「ゴーヤ」(37.3%)、「セロリ」(31.8%)、「とうがらし」(27.7%)が上位を独占しています。また、「特にない」(20.5%)は2023年の25.8%より減少しています。

 最も嫌いな野菜は、「ピーマン」(11.3%)が首位となっており、嫌いな理由は「味が苦手だから」(76.3%)

「食感が苦手だから」(23.3%)、「匂いが苦手だから(青臭さなど)」(22.0%)と続きます。味だけでなく食感や匂いに苦手意識があることがわかります。


機能性食品について

①機能性野菜の摂取意向は85.4%と非常に高い

 機能性野菜の摂取意向は、「積極的に摂取したい」(20.2%)と「できれば摂取したい」(65.2%)を合わせて85.4%と高い結果となりました。




②摂取してみたい野菜の機能は、「疲労感を軽減する機能」(53.7%) がトップ

 摂取してみたい野菜の機能は、 「疲労感を軽減する機能」(53.7%) 、 「睡眠の質向上」(49.2%) 、「免疫力を維持する機能」(46.2%)、「精神的ストレスを緩和する機能」(41.5%)と続き 、いずれも高い傾向にあります。

 様々な機能性食品の機能が注目される中、野菜に対しても新しい機能を求めている人が多いことが伺えます。

 

家庭菜園について

①家庭菜園の「経験者」は40.5%と減少傾向

 「現在、庭や畑で作っている」(7.7%)が2022年、2023年の12.8%と比較して減少しており、家庭菜園の経験率全体としても40.5%と2023年よりやや減少しています。


②コロナ収束後の「2023年の春以降に家庭菜園デビュー」は17.6% 

 経験者の割合は微減となったものの、家庭菜園を開始した時期がコロナ期間(2020年春〜2023年2月)が16.3%だったのに対し、収束後の2023年春以降に始めた初心者は17.6%と増加が見られました。それ以前から始めいてる人も65.8%と、コロナ後も続けている人が多いことがわかりました。

 

③「家庭菜園を続けたい」は93.1%

 現在家庭菜園を実施している人に「今後も続けたいか/趣味にしたいか」を尋ねると「 続けたい・趣味にしたい」( 44.1%)、 「ややそう思う」( 49.0 %)と合わせて93.1%と非常に高くなっています。

④家庭菜園をしている理由は「趣味として楽しむ」(50.6%)が首位

 家庭菜園をしている理由は「趣味として楽しむため」(50.6%) が2023年に続いて 1 位となりましたが、2023年は拮抗していた「新鮮な野菜を食べる」が(34.2%)、「家計の節約」(24.7%)とは差が広がる形となりました。

 年代別では、60代で「新鮮な野菜を食べるため」(61.8%)が高くなっています。

 子ども有りの層では、「子どもの教育のため」が男女ともに高くなっています。男女別では、男性で

「手作りの野菜の方が安心・安全だから」(24.4%)が高く、女性で「家計の節約のため」(41.3%)、「子どもに野菜を食べてもらうため」(26.1%)が高くなっています。

 子どもの年齢別では、「子どもの教育のため」において0〜12歳、「子どもに野菜を食べてもらうため」において6〜12歳が高い傾向にあります。

 子育て世代においては、家庭菜園に”子どもの成長”を促す効果があると考え、実践しているようです。


⑤家庭菜園を経験してみて87.7%が「農家・生産者のすごさ」を実感!

「想像以上に大変だった」(81.8%)と思う一方、「勉強したい」(66.7%)も高い結果に

 家庭菜園経験者に「家庭菜園で野菜を作ってみて感じたこと」を尋ねると、1 位は「農家・生産者のす

ごさ」(87.7%)で、次いで「想像以上に大変だった」(81.8%)となっています。

 また一方で、「家庭菜園について勉強したい・知識を増やしたいと思った」(66.7%)も2023年と同様に高く、「子どもや身近な人にも家庭菜園の良さを伝えたいと思った」(56.8%)や「家族との会話や交流が増えた」(59.6%)など半数を超える人が、家庭菜園の効果を実感し、さらに高めたいと感じていることが伺えます。

 

⑥「新たに畑を購入した」、「SNSで動画・写真をシェア」など実際に行動している

 家庭菜園の経験者に「行動を起こしたこと」を尋ねると、「あてはまるものはない」が7割を超える中、

「新たに畑を購入する」(6.6%)、「SNSで動画・写真をシェア」(6.6%)など実際に行動を起こしていることがわかりました。また、今後やってみたいことでは、「新たに畑を借りる」(11.5%)、「新たに畑を購入する」(10.7%)が1割を超えており、本格的に広い畑で野菜や花を育てたいと思っている人が一定数いることがわかりました。

 

⑦家庭菜園を行っていない理由は「日々の手入れ・管理が大変そう」「準備が大変そう」。家庭菜園をやめた理由は、「上手く育てることができなかったから」

 家庭菜園未経験者に、その理由を尋ねたところ「日々の手入れ・管理が大変そう」(69.7%)、「準備が大

変そう」(64.6.%)が6割を超え、「家庭菜園=大変」というイメージが先行していることがわかります。

 また、経験者が家庭菜園をやめた理由としては、「上手く育てることができなかったから」(25.5%)が1位となっており、正しい知識を持たずに挫折してしまう人が多いことが推察されます。

 

⑧家庭菜園をやってみたい27.7%

 家庭菜園未経験に関心があり、(条件や機会を問わないと仮定するならば)家庭菜園で野菜を作ってみたいか尋ねたところ、「自宅のベランダやプランターレベルなら作ってみたい」(17.6%)と「自宅の庭や市民農園などを借りて、野菜を作ってみたい」(10.1%)を合わせて27.7%が、家庭菜園をやってみたいと回答しました。

 2023年の30.0%より若干減少する結果となりました。

 

⑨家庭菜園で初めて作った野菜、作ったことがある野菜、今作っている野菜いずれもトップは「トマト」で2位は「きゅうり」。今後作ってみたいのは「オクラ」が1位

 家庭菜園経験者に初めて作った野菜、作ったことがある野菜、今作っている野菜を尋ねたところ、「トマト」「きゅうり」が3年連続ワンツーフィニッシュとなりました。「なす」「朝顔」「ピーマン」も2023年と同じく上位を占めています。ここでも「トマト」が1位となっています。

 また、今後作ってみたい野菜は「オクラ」「なす」「ネギ」があがっており、食卓でよく使われる野菜の人気が高くなっています。


⑩ 家庭菜園をしているさまが似合うタレントのトップは、男性が「所ジョージ」、 女性は「財前直見」が2年連続!

 男性トップ3は「所ジョージ」「工藤阿須加」「杉浦太陽」がランクイン。 実際に農業を行い、多くのメディアに露出しているタレントがあがっています。

 女性トップ3は「財前直見」「辻希美」「杏」となりました。 2023年と同じく、家庭菜園に取り組んでいる人や子育てママタレントなど家庭的で健康的なイメージの方が選ばれました。2023年に続き「杉浦太陽」「辻希美」は夫婦でランクインしています。

 

 

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

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