サミットの一場面

AsiaNet 200354 （1163）

【青島（中国）2024年9月3日新華社＝共同通信JBN】中国の山東省と商務省が共催する第5回青島多国籍企業サミット（The Fifth Qingdao Multinationals Summit）が8月28日、山東省青島で開幕しました。多国籍企業の多くのリーダーは、サミットは中国の漸進的でハイレベルな開放拡大の重要な表明であり、長期的に中国市場への関与を深める自信と、中国と協力してより良い未来を共に築くという期待を強めるものだと述べました。

今年のサミットは規模が大きく、ハイレベルで、新たな重点分野を掲げていることが特徴で、450社を超える多国籍企業から500人を超えるゲストが参加しました。次世代情報技術、バイオ医療、再生可能エネルギー、高性能機器など、さまざまな業界を代表する世界のCEOの出席者数は過去最高を記録しました。

中国商務省のLi Yongsha国際貿易担当副代表は、サミットは外国投資をより強力に誘致し活用するための具体的な取り組みであると述べました。サミットの目的は、事業の協力と知識交換を促進するサミットの役割をさらに強化し、国際交流と協力のための重要でハイレベルなプラットフォームとしての機能を最大限化し、多国籍企業が開放的な対話を通じてより多くの機会を見出し、実践的な協力を通じて双方に利益のある結果を達成できるようにすることです。

多国籍企業の多くのリーダーは、このサミットが引き続きハイレベルな開放拡大に向けた重要な架け橋として機能し、多国籍企業が中国を理解し、中国に投資し、中国市場への関与を深める重要なプラットフォームとなっていると指摘しました。

インタビューを受けた多国籍企業のリーダーたちは、中国経済の強靭さを強調し、中国の質の高い発展が新たな市場空間と投資機会を提供していると強調しました。多国籍企業は中国市場を信頼しており、協力的な取り組みを強化するために中国と共に歩むことを望んでいます。

このサミットで公表された中国商務省国際貿易経済合作研究院（Chinese Academy of International Trade and Economic Cooperation）の「Multinationals in China: Share New Opportunities for Chinese-Style Modernization（中国における多国籍企業：中国式近代化の新たな機会を共有）」と題する報告書は、中国での多国籍企業の投資収益が、その全体的な業績に大きく貢献していることを示しています。在中国米国商工会議所（American Chamber of Commerce in China）の「2024 China Business Environment Survey Report（2024年中国ビジネス環境調査報告書）」と題する報告書によると、中国で事業を展開する米国企業にとって中国市場は非常に重要であり、会員企業の半数が中国を世界の上位3投資先の一つとしており、2022年と比較して5パーセントポイント増加しました。

商務省のデータによると、2023年に中国で新たに設立された外資系企業は合計5万3766社で、前年比39.7%増でした。今年1月から7月までに、全国で前年比11.4%増の3万1654社の外資系企業が新たに設立されました。

ソース： The Fifth Qingdao Multinationals Summit