2025年大阪・関西万博:バッターニ大使が和歌山県を訪問
2025年大阪・関西万博:バッターニ大使が和歌山県を訪問
*岸本県知事と面会し、イタリアパビリオンについてラジオで放送へ
【ローマ2024年12月5日ANSA=共同通信JBN】2025年大阪・関西万博のイタリア・コミッショナージェネラルであるマリオ・バッターニ(Mario Vattani)氏は、和歌山放送が近日中にラジオ放送を予定している2025年大阪・関西万博イタリアパビリオン特集の収録にあわせ、和歌山県の岸本周平知事と組織として面会する目的で和歌山県を訪問しました。歴史的・文化的なスポットが豊富な和歌山県へのバッターニ大使の訪問はローカルメディアから大きな注目を集め、多くの記者やテレビ局が取材に訪れました。その熱心さは、2025年大阪・関西万博をひかえる中、イタリアへの注目の高まりが確認できるほどでした。
和歌山放送のインタビューで、バッターニ氏は2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンの特徴を説明し、地元の特産品、農業、農村コミュニティーを結び付けた斬新なプロジェクトの主役として若い大学生が参加することの重要性を強調しました。また、放送収録の中で、観光の鍵として地元産品や地方を宣伝する方法や、食とワインの伝統・文化を組み合わせたルートである「Wine Roads(ワイン街道)」などのテーマ別旅程を作成し、オーバーツーリズムの課題にも対処すること、テイスティングから職人ワークショップまでの没入型体験の提供、村を活性化して地域コミュニティーを積極的に巻き込む「広域観光」のような持続可能なモデルの採用、オフシーズンの観光を奨励するパッケージの推進などの意見が浮かび上がりました。最後に、あまり知られていない地域へ観光客を誘致する戦略の重要性が強調され、ソーシャルメディアや持続可能な観光を専門とするインフルエンサーを通じて本物のストーリーを伝えることで、観光地が多様化することも強調されました。
その後、岸本知事との会談で、バッターニ氏はミラノ万博における有意義だった経験に言及し、地域の発展エンジンとしての万博の価値を強調しました。同氏はまた、2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンの展示コースは毎週順番に替わり、それによって紹介されるイタリアの地方に資するよう立案されていることを強調しました。さらに、同コミッショナージェネラルは、参加するイタリアの地方の詳細な予定表を作成中であり、該当する地方の最も代表的な大学、企業、生産部門も紹介する予定だと述べました。この資料は、関心を持つ日本の都道府県に共有され、特に関西地域に焦点を当てた協力と相乗効果を活気づけるものです。
イタリアと日本の関係を強化するための取り組みとしては、イタリアパビリオン、そして和歌山県を含む関西専用スペースにおける共同イニシアチブによる地元産品の相互プロモーション、企業や大学が関与し、イタリアと日本の企業間の知識や良い習慣を教え合うことを促進するための場、イタリアと日本の地域の素晴らしい部分をプロモーションすることに向けたテイスティング、展示、実演など、地域をテーマにしたイベントなどが話し合われました。続いてバッターニ氏は、イタリアの地方と日本の都道府県が協力することの重要性を強調し、万博開催中の6カ月間、イタリアパビリオンで予定されている音楽イベントを和歌山で開催する提案を行い、コンサートやショーに最適な最新のホールが2つある和歌山城ホールのスペースを利用することに関心を表明しました。
岸本知事は、バッターニ大使の訪問が和歌山県とイタリアの絆を強める上でいかに重要な好機だったかを強調しました。会談の中で、同知事は万博をプラットフォームとして利用し、和歌山の小中学生をイタリアパビリオンに招待することを提案しました。それは小中学生の視野を広げ、文化的・国際的な対話を促すことを目的としたものです。また、梅をベースに使った日本の古くからの酒である和歌山の伝統的な梅酒とイタリアのワインや料理とのコラボレーション、高野山に関連した教育・文化交流プロジェクトなど、斬新なアイデアも話し合われました。岸本知事は、2025年大阪・関西万博が和歌山の地域とイタリアとの新たな協力や友好関係を発展させる、またとない機会になると確信していると述べました。
バッターニ氏は、「岸本周平和歌山県知事の温かい歓迎に感謝を申し上げます。和歌山は日本の歴史と文化の重要な中心地です。それは私たちの地方の多くにも共通する特徴でもあり、イタリアと日本の間に強力な相乗効果を生み出すテコの1つでもあります。今回の訪問は、とりわけ重要な時期に行われました。東京大学先端科学技術研究センターの所長である杉山正和教授のご支援のおかげで、高野山会議の特別セッションをイタリアパビリオンで開催できることを大変誇りに思います」と述べ、「このイベントは、テーマ別のディスカッションに芸術が介在し、若い世代に向けて万博の遺産を残すことを目的としています。2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンでの体験を出発点として、未来の社会である若者のための 「遺産」を確かめることは、私たちにとって必要かつ重要であると思います。高野山会議という権威あるフォーラムは、このプロジェクトを発展させるための理想的な環境です」と続けました。
高野山は仏教の僧・空海が開いた、仏教徒と真言密教の本拠地である聖山で、日本有数の聖地です。高野山会議は、日本文化界で最も重要な人々が一堂に会する文化フォーラムです。高野山会議は空海の教えに触発され、芸術と科学の融合に基づく新しい文化モデルを推進しています。来秋にイタリアパビリオンで予定されている同会議の特別版は、未来を見据えた古代哲学の間の対話として展開され、2025年大阪・関西万博の成果を振り返り、万博の枠を超えた発展の基礎を築く機会になります。
ソース:General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka
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