「世界ラーメンサミット」マニラで開催、栄養と健康、環境保全などへの取り組み強化へ「マニラ宣言」採択

各社の取り組みをまとめた「WINA Challenge Target」を初公表

2025年2月26日

 

マニラサミット:総会の様子

 

世界ラーメン協会 (World Instant Noodles Association 略称:WINA) は2025年2月25日、26日の2日間、フィリピンの首都マニラで「第11回世界ラーメンサミット」 (以下:マニラサミット) を開催しました。

 

最終日の2月26日 (水) には今回のサミットの総括として、WINAの新たな活動方針である「マニラ宣言」を採択しました。「栄養と健康」、「環境保全」、「食品安全」、「その他社会課題の解決」の4つを重点分野と定め、業界をあげて加盟企業が世界各地で積極的に重点分野への取り組みを行う自主目標として「WINA Challenge Target」を設定し、その内容を対外的に初めて公表しました。

 

 

「マニラ宣言」の内容は以下の通りです。

 

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第11回 世界ラーメンサミット

<マニラ宣言>

「World United by Noodles」

 

 

現在インスタントヌードルは世界で年間1,200億食以上が消費される、グローバルフードとなりました。

 

今日、世界は気候変動や、栄養不良といったさまざまな課題を抱えていますが、我々インスタントヌードル業界は、こうした社会課題に対して全力で取り組んでいます。

 

インスタントヌードルは開発当初の①美味しい、②安全・安心、③簡便、④長期保存、⑤安価、の開発5原則に、「栄養・健康」と「環境保全」の2つの要素を加えた7原則を掲げています。前回のバリサミットでは、「栄養と健康」、「環境保全」、「食品安全」、「その他社会課題の解決」の4つを重点分野と定め、インスタントヌードル業界が取り組んでいく自主目標としてWINA Challenge Targetを設定しました。

 

1.「栄養と健康」:減塩・減脂への取り組み、即席めん製品の栄養バランスの改善などを通じ、より健康的な製品の提供を目指します。

2.「環境保全」:資源の有効活用、温暖化ガスの排出抑制、廃棄物の削減、エネルギー消費の削減や再エネの活用などを進めます。

3.「食品安全」:品質管理の徹底や正確な製品情報の提供などを通じて、生産から消費までのすべての段階で製品の安全性向上に努めます。

4.「その他の社会課題の解決」:災害支援や原料生産者による持続可能な農法に対する支援などの取り組みにより、人々のウェルビーイングの構築に貢献します。

 

本マニラサミットでは、このWINA Challenge Target」の取り組みを初めて対外的に公表することとし、インスタントヌードル業界全体が連帯し、政府機関およびその他の団体との連携を行うことで、さまざまな社会課題に取り組むことを目指します。今回のサミットテーマであるWorld United by Noodlesにもある通り、地球規模の課題解決、そして人々のウェルビーイングに貢献するためには、国境や文化の違いを越えて、業界全体で「連帯」していくことが何よりも重要です。

 

この「WINA Challenge Target」をもとに、インスタントヌードル業界が連帯し、一つひとつの具体的なアクションを通じて世界にポジティブな変化を生み出す努力を続けることで、世界が抱えるさまざまな社会課題の解決に向けた取り組みをリードしていくことをマニラで宣言します。

 

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今回のマニラサミットには、世界各国・地域からWINA会員である即席めんメーカーや食材サプライヤーなど250名超が参加し、世界の栄養課題や食糧危機への対策にどう取り組むか、気候変動などの環境問題の解決に向けてどのような貢献ができるかなど、業界として取り組むべき内容について協議を深めました。

 

本サミットでは「World United by Noodles」をテーマに、「栄養と健康」、「環境保全」、「食品安全」、「社会課題の解決」の各フォーラムで有識者による講演や、即席めんメーカーを交えた共同セッションなどが行われました。「社会課題の解決」のセッションでは、安藤WINA会長から会員企業がそれぞれの地域において、社会貢献活動を推進する「WINA Day」の実施が提案されるなど、世界が抱える様々な課題に対し、国境や文化の違いを越えた取り組みのアイデアや、連携の重要性について活発に議論がされました。

 

WINAは、今後も即席めんが世界の人々に必要とされ、選ばれ続ける食品であるよう、製品の安全性・品質向上につながる有益な情報の会員企業への提供をはじめ、業界のトレンドおよび先進的な事例を知ることができる機会づくりを行います。そのうえで、WINA Challenge Targetを通じた業界各社の社会課題解決への具体的かつ前向きな取り組みを後押しすることで、サステナブルな社会と人々のウェルビーイングの実現に貢献していきます。

 

各国・地域からWINA理事会社が参加

 

WINA Challenge Targetについて>

インスタントヌードルは、1958年に誕生以来60年以上にわたり各地域の食文化や人々のライフスタイルに合わせた進化を重ねながら、おいしく便利で、安心安全な食品として、世界中の人々に親しまれてきました。私たちは、こうした基本的な価値を今後とも引き続き追求し続けます。

 

さらに私たちは、世界中の共通課題である人々の栄養と健康状態の改善、地球環境と生態系の保全、そして持続可能な食料システムの構築に取り組むことで、インスタントヌードルが永遠に愛され続ける食品であるように更なる進化を目指します。

 

以下4つの分野を業界の重点取組分野と捉え、各社にて具体的な目標を掲げて取り組んでまいります。

 

 

※詳細は、WINA公式ウェブサイト (「WINA Challenge Target:持続可能な社会の実現に貢献する即席めん業界の取り組み」 https://instantnoodles.org/sustainability/wct/) をご覧ください。

 

 

<第11回世界ラーメンサミット 開催要項>

<日時>2025年2月25日 (火) 、26日 (水)

<会場> Shangri-La The Fort, Manila

   (30th Street corner 5th Avenue, Bonifacio Global City, Taguig City, Philippines)

<ホスト企業>Monde Nissin Corporation

<参加者>WINA会員企業 (理事会員、正会員、特別会員、賛助会員) ほか 

<テーマ>「World United by Noodles」

 

<アジェンダ>

DAY1 (2月25日) 

 ・オープニングセレモニー 

 ・ホスト (モンデニッシン社) からのメッセージ  

 ・WINA会長からのメッセージ  

 ・基調講演① 

 ・WINA Challenge Target プレゼンテーション 

 ・展示会テープカットセレモニー 

 ・フォーラム①:栄養と健康 

 ・フォーラム②:環境保全 

 

DAY2 (2月26日) 

 ・オープニング

 ・基調講演② 

 ・フォーラム③:食品安全 

 ・フォーラム④:その他の社会課題 

 ・マニラ宣言 

 ・クロージング 

 

※詳細は第11回世界ラーメンサミットのイベントサイト (http://winasummit.org) <英語のみ> をご覧ください。

 

 

<世界ラーメン協会について>

世界ラーメン協会 (World Instant Noodles Association 略称:WINA) は即席めん品質改善および消費拡大を図り、業界発展と世界の食生活に貢献することを目的に1997年に設立された、27カ国/地域の139社 (団体) が加盟する世界規模の業界団体です。当会では、消費者の皆様に即席めんを美味しく、安心して食べてもらえるよう、品質向上に関わる業界共通の技術的課題について情報の集積・共有を行っています。また、日々の活動に加え、会員企業による品質向上のための意見交換を目的とした会議・イベントの開催や、即席めんを通じた社会貢献も行っています。

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世界ラーメン協会事務局 

〒160-8524 東京都新宿区新宿6-28-1 (日清食品ホールディングス株式会社 内)

【ウェブサイト】 https://instantnoodles.org/

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マニラサミット:総会の様子

各国・地域からWINA理事会社が参加

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