ヨーグルトの摂取と呼吸器感染症罹患との関連についての観察研究

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OLL1073R-1株とOLS3059株で発酵したヨーグルトの摂取頻度が高いほど インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などの呼吸器感染症罹患者の割合が低く、 疲労感・睡眠の質などに関するQOLが高いことを約7,000名対象の大規模観察研究で確認 ~第79回日本栄養・食糧学会大会で発表~

 

 株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)と明治ホールディングス株式会社(代表取締役社長 CEO:川村 和夫)は、ヨーグルトの摂取と疾病の罹患との関連について評価した共同研究において、乳酸菌Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus OLL1073R-1(以下、OLL1073R-1株)とStreptococcus thermophilus OLS3059(以下、OLS3059株)で発酵したヨーグルトについて、その摂取頻度が高いほど、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、風邪症候群・その他呼吸器感染症の罹患者の割合が低く、疲労感、ストレス、気分の落ち込み、睡眠の質に関するQOL(Quality of life)が高いことを約7,000名対象の大規模観察研究で確認しました。また当研究成果は、2025年5月24日に第79回日本栄養・食糧学会大会にて発表しました。

 

研究成果の概要

 OLL1073R-1株とOLS3059株で発酵したヨーグルトを習慣的に摂取している方を対象に、過去の摂取状況と呼吸器感染症(インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、風邪症候群・その他呼吸器感染症)の罹患状況と、QOLをWebアンケートで調査し、その関連性を解析しました(解析対象者6,998名)。

OLL1073R-1株とOLS3059株で発酵したヨーグルトの過去1年間の摂取頻度が高いほど、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、風邪症候群・その他呼吸器感染症の罹患者の割合が低いことが示されました。  

 また、摂取継続年数が長いほど、これら呼吸器感染症の罹患者の割合が低いことも確認されました。

OLL1073R-1株とOLS3059株で発酵したヨーグルトの過去1年間の摂取頻度が高いほど、過去1カ月間の疲労、ストレス、気分の落ち込みを感じる頻度が低く、また自覚的な睡眠の質が高く、QOLが高いことが示されました。

 

研究成果の活用

 インフルエンザや新型コロナウイルス感染症は世界的な流行が続いており、体調管理に有効な食品としてOLL1073R-1株とOLS3059株で発酵したヨーグルトの感染防御効果に関する研究をさらに深耕して参ります。

 

研究の目的

 過去の臨床研究から、OLL1073R-1株とOLS3059株で発酵したヨーグルトには感冒発症リスク低減効果※1があることが明らかになっています。本研究ではOLL1073R-1株とOLS3059株で発酵したヨーグルトの摂取状況と呼吸器感染症罹患の関連性を詳細に解析するため、一般消費者を対象とした大規模観察研究を実施しました。

 

※1 Makino S et al. Br J Nutr. 104(7):998-1006 (2010).

 

発表内容

 

【タイトル】

ヨーグルトの摂取と呼吸器感染症罹患との関連についての観察研究

 

【方法】

 日本在住の20~80歳の男女約30万名にwebアンケートを配信し、過去のヨーグルト摂取状況を調査しました。そのうちOLL1073R-1株とOLS3059株で発酵したヨーグルトを習慣的(過去1カ月に週4日以上)に摂取していた方を対象に、過去の摂取状況と呼吸器感染症(インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、風邪症候群・その他呼吸器感染症)の罹患状況、QOLの関連性を解析しました(解析対象者6,998名)。

 

【結果】

 OLL1073R-1株とOLS3059株で発酵したヨーグルトの過去1年間の摂取頻度別に、それぞれの呼吸器感染症に1回以上罹患した方の割合を解析したところ、摂取頻度(週あたりの摂取回数)が高いほど、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、風邪症候群・その他呼吸器感染症の罹患者の割合が低いことが明らかになりました(図1)。摂取頻度が最も高い集団(週6日以上)は、最も低い集団(週1日以下)よりもインフルエンザが5.9%、新型コロナウイルス感染症が16.9%、風邪症候群・その他呼吸器感染症が15.6%、罹患者の割合が低い結果が得られました。また、過去1年間の摂取頻度が週6日以上の集団において、摂取継続年数別に呼吸器感染症に罹患した方の割合を解析したところ(解析対象者4,668名)、摂取継続年数が長いほどインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、風邪症候群・その他呼吸器感染症の罹患者の割合が低いことが明らかになりました(図2)。

図 1.OLL1073R-1 株と OLS3059 株で発酵したヨーグルトの摂取頻度別の呼吸器感染症罹患者の割合

 

図 2.OLL1073R-1 株と OLS3059 株で発酵したヨーグルトを 週 6 日以上継続摂取した年数別の

呼吸器感染症罹患者の割合

 

 さらに、過去 1 カ月の QOL について調査したところ、過去 1 年間の摂取頻度が週 4 日以上の 集団は週 3 日以下の集団と比較して、疲労、ストレス、気分の落ち込みを感じる度合いが有意に 低いことが示されました(図 3)。また、摂取頻度が週 4 日以上の集団は週 3 日以下の集団と比較 して、自覚的な睡眠の質が有意に高いことも示されました(図 4)。

 

図 3.OLL1073R-1 株と OLS3059 株で発酵したヨーグルトの摂取頻度別の

疲労感・ストレス・気分の落ち込みの度合い

 

 

図 4. OLL1073R-1 株と OLS3059 株で発酵したヨーグルトの摂取頻度別の自覚的な睡眠の質

 

【結論】

 OLL1073R-1 株と OLS3059 株で発酵したヨーグルトの摂取頻度が高いほど、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、風邪症候群・その他呼吸器感染症の罹患者の割合が低く、疲労感、ストレス、気分の落ち込み、睡眠の質に関する QOL が高いことを確認しました。

 

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