社団法人日本臓器移植ネットワーク（本部：東京都港区、理事長：野本亀久雄）は、アステラス製薬株式会社（本社：東京都中央区、社長：畑中好彦）のサポートのもと、臓器移植の普及啓発を図るために毎年「グリーンリボンキャンペーン」を全国展開しています。その一環として「グリーンリボンDAY」(臓器移植法施行日)である本日10月16日（火）12時より、東京ミッドタウンにおいて、「グリーンリボンドライバー宣言」PRイベントを開催しました。

　「グリーンリボンDAY」は、より多くの方に臓器移植について認知促進を図り、大切な人と話をして意思を表示してもらいたいという願いを込めて制定されたものです。グリーンリボンは、世界的な移植医療のシンボルとなっており、その「グリーン」は成長と新しいいのちを意味するといわれ、“Gift of life”（いのちの贈りもの）によって結ばれた臓器提供者（ドナー）と移植が必要な患者さん（レシピエント）のいのちのつながりを表現しています。

　2010年秋以降に発行された運転免許証の裏には臓器提供の意思表示欄がありますが、気付いていない方や未記入の方が多いのが現状です。また、2010年7月の改正臓器移植法施行後は、本人の意思が不明でも家族の承諾で臓器提供ができるようになり、一人一人が正しい知識を持って、家族と話し合い、自分の意思を表示しておくことが、より大切となりました。

　本イベントは、運転免許証で臓器提供の意思を表示するドライバーを「グリーンリボンドライバー」と位置づけ、運転免許証の裏の意思表示欄を意識していただき、日頃から家族や大切な人と話し合い、臓器移植に対する関心・理解を深めていただく目的で開催されました。

　「グリーンリボンドライバー宣言」PRイベントでは、社団法人日本臓器移植ネットワークの雁瀬美佐（がんせ　みさ）より、グリーンリボンドライバーステッカーをタクシーの車体に掲出するキャンペーンに参画する、東京乗用旅客自動車協会の川野繁（かわの　しげる）副会長と、飛鳥交通株式会社の現役ドライバー・長島尚志（ながしま　なおし）さんに、グリーンリボンドライバーステッカーを贈呈しました。

　グリーンリボンドライバーステッカーを受け取った川野副会長は「本年はタクシー誕生100年の年にあたります。この節目の年に、社会貢献したい、地域に還元したいと考えていたところにグリーンリボンキャンペーンに参画することになりました。毎日、全国で20万台を超えるタクシーが走っていますが、グリーンリボンドライバーステッカーをきっかけに家族と話をして、意思表示していただければ大変嬉しいです」とコメントしました。

　続いて、ゲストの安めぐみさんと、雁瀬美佐によるトークショーが行われました。安さんは「このイベントへの出演を機に、運転免許証の裏面に臓器提供意思表示欄があることを知りました。主人の運転免許証の裏にも意思表示欄がありましたし、普段の生活の中で臓器移植を意識することは少ないので、家族で話をすることは大切だなと思いました。ドライバーの新しいたしなみとして、グリーンリボンドライバーステッカーを通じて、臓器移植の意思表示がどんどん広がってくれるといいなと思います」と話しました。

　ステージには、グリーンリボンドライバー第1号として、大学生の大川健伸（おおかわ　けんしん）さんが登壇し、雁瀬からグリーンリボンドライバー第1号認定証が贈呈され、会場に設置された大川さんの乗用車に、安さん、大川さんが一緒にグリーンリボンドライバーステッカーを貼付しました。

　最後に、安さんから「私自身も今まで臓器移植について詳しく分かっていませんでしたが、命をつなぐとても大切なことなので、家族や大切な人と一緒に考えて、さらに意思表示をきちんとしていきたいなと思います」と、メッセージが送られました。

　イベント終了後には、会場の東京ミッドタウン アトリウムの周辺で、グリーンリボンドライバーステッカーなどが配布されました。

【「グリーンリボンドライバー宣言」PRイベント概要】

【 日時 】 2012年10月16日（火）12：00～12：50

【 会場 】 東京ミッドタウン　アトリウム（東京都港区赤坂9-7-1）

【 ゲスト 】安めぐみさん

【 登壇者 】　

東京乗用旅客自動車協会　副会長／飛鳥交通株式会社　代表取締役社長　川野繁様

飛鳥交通 株式会社　タクシードライバー　長島尚志さん　

グリーンリボンドライバー第1号　大学生　大川健伸さん

社団法人 日本臓器移植ネットワーク　広報・普及啓発部　部長　雁瀬美佐

【 内容 】　

グリーンリボンドライバーステッカー活動概要のご紹介（雁瀬美佐）

グリーンリボンドライバーステッカー贈呈（川野繁副会長・長島尚志ドライバー・雁瀬美佐）

トークショー（安めぐみさん・雁瀬美佐）

グリーンリボン第1号認定セレモニー（安めぐみさん・大川健伸さん・雁瀬美佐）

フォトセッション

＜グリーンリボンとグリーンリボンキャンペーンについて＞

　グリーンリボンは、世界的な移植医療のシンボルです。グリーンは成長と新しいいのちを意味するといわれ、“Gift of life”（いのちの贈りもの）によって結ばれた臓器提供者（ドナー）と移植が必要な患者さん（レシピエント）のいのちのつながりを表現しています。

　（社）日本臓器移植ネットワークをはじめとする関連団体ではこれまでもグリーンリボンを胸につける運動などを行ってきましたが、より多くの人に移植医療について理解してもらうため、毎年10月の臓器移植普及推進月間を中心にグリーンリボンキャンペーンを展開しています。臓器を提供してもいいという人と移植を受けたい人が結ばれ、よりたくさんのいのちが救われる社会を目指しています。

　1997年10月に「臓器移植法」が施行されたことにちなみ、毎年10月は「臓器移植普及推進月間」です。厚生労働省、地方公共団体、（社）日本臓器移植ネットワークなど関係団体が連携・協力し、「臓器移植推進国民大会」や講演会など、臓器移植に対する理解と協力のための普及啓発活動を集中的に実施します。また、（社）日本臓器移植ネットワークが中心となり、移植医療を応援する「グリーンリボンキャンペーン」を全国展開しています。

※アステラス製薬は、グリーンリボンキャンペーンを支援しております。