立教大学ロイドホール(18号館)がグッドデザイン賞を受賞

立教大学は、池袋キャンパスに建つロイドホール(18号館)について、2013年度グッドデザイン賞を受賞しました。これにより、立教大学の施設としては、2006年に初めて受賞して以来、4点目の受賞となりました。

2013年10月4日

学校法人立教学院

立教大学ロイドホール(18号館)が

グッドデザイン賞を受賞

立教大学(東京都豊島区、総長:吉岡知哉)は、池袋キャンパスに建つロイドホール(18号館)について、2013年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。これにより、立教大学の施設としては、2006年に初めて受賞して以来、4点目の受賞となりました。

「ロイドホール(18号館)」は、国内の大学でも屈指の規模を誇る「池袋図書館」と教育研究施設からなり、地下2 階、地上7 階、延べ床面積20,000 ㎡を超える、キャンパスで最大規模となる建物です。内外装に連続するレンガタイルは、池袋キャンパスの象徴である赤レンガを現代的に捉えたもので、温かさと親しみやすさをロイドホールに添えています。革新的でありながら伝統を重んじる、立教大学らしいキャンパスづくりの延長として、ロイドホールはそこに集う人々にこれまでと同じような居心地の良さを提供することを目指しました。

立教大学池袋キャンパスは、大正時代に建てられた煉瓦造の校舎群が今も大切に保存・活用されている緑豊かな空間です。90年以上もの間、学生や教職員に愛され、大切にされてきた建物は、今も現役で美しく佇んでいます。建築に求められる役割が複雑となる中で、ロイドホールが次の100年を担い、多くの学生に活用されることを期待します。

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■「ロイドホール(18号館)」の審査委員の評価コメント

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大学のキャンパスの中に建つ図書館である。四隅のコアによって支えられた無柱の大空間は、本の集積を体感できるダイナミックなもので、潔い。ともすると大雑把な印象になってしまうメガストラクチャだが、床のPC板の柔らかな曲面と小さく分節されたスケール感がその印象を払拭しており、さらにそこを照らす柔らかな光、レンガの暖かみのある仕上げなどが相まって、読書に相応しい落ち着いた空間ができあがっている。

<グッドデザイン賞概要>

受賞対象名  立教大学 ロイドホール [18号館]

事業主体名  学校法人 立教学院

分類     公共領域のための空間・建築・施設

受賞企業   学校法人立教学院 (東京都)

受賞番号   13G100919

■「ロイドホール(18号館)」について

ロイドホールは、収蔵冊数200万冊、閲覧席数1,520席の池袋図書館を内包する建物です。

図書館フロアはフレキシビリティの高い大空間を実現するため、最大スパン14.6mのプレキャストコンクリート床板(以下PC床板)により構成。四つ角にコアを配置し、耐震壁、機械室、水廻り、階段室を集約、構造的制約のない閲覧空間としました。PC床板は応力に忠実である上に凸の形状とし、これにより生じた端部の谷形状のスペースを床吹出空調の床下ダクトスペースとして利用しています。

限られた階高で豊かな空間を創るため、天井は船底型のPCを表した意匠としました。PC床板のピッチは1,650㎜とし、書架の配置と合わせることで、荷重点にPCリブが配置される合理的な計画となっています。

意匠・構造・設備が三位一体となり、合理性を追求した空間は、大学の地の中心としてふさわしい緊張感を生み出しているとともに、日々熱心に学ぶ多くの学生たちで賑わっています。なお、池袋図書館は、オープン後わずか10ヶ月で入館者数100万人を突破しました。

<建築概要>

建物名称   立教大学 ロイドホール [18号館]

建築主    学校法人 立教学院

所在地    東京都豊島区西池袋3-34-1

工期     2010年8月1日~2012年7月31日(24ヶ月)

利用開始   2012年9月(池袋図書館グランドオープン 2012年11月)

主体構造   鉄骨鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造

階数     地下2階 地上7階 塔屋1階

敷地面積   54,019.66㎡

建築面積   3,227.04㎡

■立教大学の過去のグッドデザイン賞受賞暦

2006年度  立教大学 11号館(池袋キャンパス)

2006年度  立教大学 新座キャンパス(新座キャンパス)

2008年度  立教学院 太刀川記念交流会館(新座キャンパス)

立教大学池袋キャンパスは、正門を入ると大正期に建設された赤レンガの校舎が中庭を挟んでシンメトリーに配置され、ヒューマンスケールのキャンパス空間が広がっています。立教大学はこの風景を歴史と伝統の象徴として保存・活用すると共に、それらと調和しながら先進性ある建物を計画することで、立教らしいキャンパス再整備を行っています。新しく建設される建物のファサードを構成する素材は、伝統を継承するレンガ、躯体また仕上げとしてのコンクリート、アクティビティが透過されるガラスであり、これらが池袋キャンパスの新校舎のデザインコードとなっています。歴史と伝統を大切にする中で、自然に生まれたデザインコードは、歴史ある建物と新しい建物を結び付け、キャンパスとしての一体感を創り出しています。

■「グッドデザイン賞」について

「グッドデザイン賞」は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、総合的なデザインの推奨制度です。1957年に「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」として創設され、以来50年以上にわたって、「よいデザイン」を選び、顕彰することを通じ、暮らし、産業、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的としています。「グッドデザイン賞」の対象は、デザインのあらゆる領域にわたり、受賞数は毎年約1,000件、55年間で約38,000件に及んでいます。

※ロイドホール(18号館)の設計を担当された株式会社日建設計の原田由紀氏と立教大学総長の吉岡知哉の対談サイト。建物の設計上の特徴や大学の中での図書館の位置づけなどについて話しています。http://www.rikkyo.ac.jp/research/library/_asset/pdf/archives/no82.pdf

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プレスリリース添付画像

立教通りから見るロイドホール(18号館)

図書館4層を繋ぐ吹抜

ロイドホール(18号館)エントランス

ロイドホール(18号館)ラーニング・スクウェア

曲面PC床板で構成された図書館フロア

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