パナソニックが8年ぶり4度目のライスボウル制覇
1月3日(日)、アメリカンフットボール日本選手権『プルデンシャル生命杯 第69回ライスボウル』が東京ドームで行われ、パナソニックインパルスが22対19で立命館大学パンサーズに勝利。パナソニックは、前身のパナソニック電工、松下電工時代を含めて8年ぶり4度目のライスボウル制覇となった
2016年1月3日
公益社団法人日本アメリカンフットボール協会
パナソニックが8年ぶり4度目のライスボウル制覇
-パナソニックが8年ぶり4度目のライスボウル制覇-
アメリカンフットボール日本選手権『プルデンシャル生命杯 第69回ライスボウル』
2016年1月3日(日)、東京ドームにおいて開催
1月3日(日)、アメリカンフットボール日本選手権『プルデンシャル生命杯 第69回ライスボウル』が東京ドームで行われ、パナソニックインパルスが22対19で立命館大学パンサーズに勝利。パナソニックは、前身のパナソニック電工、松下電工時代を含めて8年ぶり4度目のライスボウル制覇となった。
2009年と同じ顔合わせとなったこの日の試合。7年前の雪辱を果たしたいパナソニックと7年ぶり4度目の戴冠を目指す立命館の一戦は、コイントスに勝った立命館がキック、パナソニックがレシーブでスタートした。
パナソニックはファーストドライブでK佐伯 栄太が33ヤードのフィールドゴールを決めて先制した。対する立命館も、自陣10ヤードから始まったセカンドドライブでRB西村 七斗(2年)のラン攻撃を軸に前進。すると、K栃尾 優輝(3年)が19ヤードのフィールドゴールを決めて、3対3の同点に追いつく。
追いつかれたパナソニックは、立命館のオンサイドキック失敗で得た自陣47ヤードからの攻撃をK佐伯の43ヤードフィールドゴールにつなげ、3点のリードを再び奪い返す。さらに次の攻撃で、QB高田 鉄男の26ヤードパス、RB横田 惇の25ヤードランとロングゲインを連発すると、最後はK佐伯が49ヤードのフィールドゴールを成功させて、9対3とリードを広げた。
さらにパナソニックは、前半終了間際に立命館のフォースダウンギャンブルをゴール前2ヤードで止めつつ、ラン攻撃を軸に敵陣24ヤードまで攻め込んだが、QB高田のパスがDB木村 俊基(3年)にインターセプトされて、追加点はならなかった。
後半に入ると、パナソニックの自慢のラン攻撃が立命館の守備を切り裂いた。パナソニックは、後半最初の相手ドライブを止めると、RBベンジャミン デュプリーがランで25ヤード、20ヤードのゲインを重ねゴール前1ヤードまで侵入。ここでRB横田が中央に飛び込み、この試合両チーム通じて初のタッチダウンを記録した。しかし、パナソニックは2点コンバージョンを狙うも失敗して、得点は15対3。
12点のビハインドを背負うことになった立命館も黙ってはいない。学生チャンピオンは自陣22ヤード地点からのパナソニックのフィールドゴールをブロックして攻撃権を得ると、フォースダウン12ヤードまで追い込まれてしまうが、自陣36ヤード地点でパントフォーメーションからのトリックプレイが炸裂。WR近江 克仁(2年)からWR宇治野 健(2年)へのパスが決まり敵陣13ヤードへ。第3Q残り34秒、RB西村のタッチダウンランで6点を加点。しかし、キックが失敗となり、得点15対9。
勢いに乗る立命館は、パナソニックの攻撃をDB奥田 凌大のインターセプトで攻撃権を奪取すると、このチャンスを32ヤードのフィールドゴールにつなげ、3点差に迫る。なおも、キックオフでファンブルリカバーして攻撃権を奪取したが、ここは28ヤードのフィールドゴールが失敗となり、得点は15対12のままだった。
それでも立命館は、次のパナソニックの攻撃をスリーアンドアウトでストップ。その後の自陣44ヤードからの攻撃で、QB西山 雄斗(2年)からWR猪熊 星也(3年)へ54ヤードのタッチダウンパスがヒット。キックも成功して、立命館が19対15と試合をひっくり返す。
この試合で初めて追う展開となったパナソニックは第4Q残り4分19秒、自陣37ヤードから攻撃をスタート。フォースダウン4ヤードまで追い込まれるが、QB高田からWR小山 泰史へ14ヤードパスが決まりギャンブル成功。その後、自軍の反則もあり、前へ進むことができず、再びフォースダウン20ヤードまで追い詰められたが、ここでパナソニックがスペシャルプレイを披露。QB高田がWR本多 皓二へのパスが決まると、本多が走り込んできたWR小山へ後方パス。受け取ったWR小山がエンドゾーンまでそのまま持ち込みタッチダウン。キックも決まり、パナソニックが22対19と土壇場で逆転した。パナソニックはその後の立命館の攻撃をフィールドゴール失敗に追い込み、パナソニックインパルスとなっては初のライスボウル優勝を飾った。
敗れた立命館は、試合終了間際の最後のドライブで、敵陣32ヤードまで攻め込み、同点のフィールドゴールを狙ったが、無情にもポスト右に外れた。
なお、敢闘賞には6回捕球145ヤード、1TDを記録した立命館のWR猪熊、最優秀選手賞にはラン10回88ヤード、1TDをマークしたRB横田が選ばれた。
パナソニックHC 荒木 延祥
(今日の試合について)自作自演ですね。もう少ししっかりした試合をしたかったですけど、最後は選手が諦めずに良くやってくれたと思います。
(後半に逆転された瞬間について)まだ時間があったので、逆転することだけを考えていました。
(残り2分を切ってからの逆転のタッチダウンプレイについて)サードダウンの時点からフォースダウンであのプレイをやろうと話していました。うまくいって良かったです。選手が本当に成長してくれて、いつも通りのプレイをすることができました。
パナソニック QB高田 鉄男
(日本一について)今日は自分で何かできたか思い当たることはありませんが、ディフェンスを含めて全員でフットボールをできた結果だと思います。
パナソニック DL脇坂 康生
(立命館について)スピードもありますし、コンビネーションも良かったです。こんなにやられたのは久しぶりかと思うぐらいプレイの判断に迷いましたし、本当に素晴らしいチームだと思います。
(8年ぶりの優勝について)最高です。
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