「これからの演劇を問う場」をつくりだす。『実験と対話の劇場 - 新しい人/ 出来事の演劇- 』

F/Tと共に本プロジェクトに取り組む松田正隆は立教大学映像身体学科で教鞭をとり、若手の創作の場に多く立ち会ってきた。彼の掲げる「出来事の演劇」を、これからの演劇を問う上でのひとつの物差しとし、演劇の上演とそれに対する議論を行なう。

11月2日

フェスティバル/トーキョー17

若手アーティストによる上演を中心に「これからの演劇を問う場」をつくりだす『実験と対話の劇場 - 新しい人/ 出来事の演劇- 』が始動。

公演日程:11月3日(金・祝)~11月5日(日) 会場:あうるすぽっと

詳細 http://www.festival-tokyo.jp/17/program/jikkenn/

■ F/T が、マレビトの会代表・松田正隆と共に新たに始動する若手アーティストとのプロジェクト。

■「出来事の演劇」を軸に、各アーティストによる60 分の上演と、それに対する批評とディスカッションを展開。「これからの演劇を問う場」をつくりだす。ゲストには、宮沢章夫氏(劇作家、演出家、小説家)、宇野邦一氏(フランス文学者・批評家)、佐々木敦氏(批評家・HEADZ主宰)が参加。

■F/T と松田により選出された、シラカン、関田育子、玉城大祐、演劇計画・ふらっと、の20 代を中心とする4 組が参加。「試される」のではなく「試す」ことを重視。

「実験と対話の劇場」は今年より始動する、若手アーティストたちとの新たなプロジェクト。共にプロジェクトに取り組むのは立教大学映像身体学科で教鞭をとるなど若手アーティストの創作の場に多く立ち会ってきた松田正隆。松田の掲げる「出来事の演劇」を、これからの演劇を問う上でのひとつの物差しとして定め、その上演と、それに対する批評と討論を行い「これからの演劇を問う場」をつくりだす。上演を行うのは、多摩美術大学在籍の学生たちで構成されるシラカン、青年団演出部に所属する玉城大祐、松田の教える映像身体学科の関田育子、演劇計画・ふらっと、の4 組。いずれも20 代のアーティスト達で、今後の活動を期待されている。次の世代の担い手と共に「出来事の演劇」について思索していくことは、自ずとF/T の枠を超え、この先の現代演劇を考えることにつながっていくだろう。

■ 演劇計画・ふらっと、 Furatto,

2017 年、劇作・我妻直弥の戯曲を演出・福井歩が上演するために発足した演劇プロジェクト。寄り道するように演劇に関われる、つくり手・観客の立場を問わないフラットな創作・上演の場の構築をコンセプトとし、活動していく。

■ シラカン Shirakan

「焦るのが嫌だから ゆらゆらと溺れているのに 肉も野菜も、魚も好きで 黒がカラフルに見えてくるのがシラカンです。」主な実績として2016 年9 月、『永遠とわ』が東京学生演劇祭にて審査員個人賞と大賞、佐藤佐吉賞2016 にて優秀作品賞受賞。17 年2 月、『永遠とわとは』が第2 回全国学生演劇祭にて審査員賞・観客賞・大賞を受賞し、三冠を達成する。

■ 関田育子 Ikuko Sekita

1995 年栃木県生まれ。立教大学現代心理学部映像身体学科、在学中。2016 年に、同学科教授・松田正隆氏が代表をつとめる「マレビトの会」のプロジェクト・メンバーとなる。フェスティバル/トーキョー16 主催プログラム『福島を上演する』に演出部として参加する。「映身展2017」では、演劇作品『自然劇場 A peep show』(作/ 演出)を上演した。

■ 玉城大祐 Daisuke Tamaki

青年団演出部所属、こまばアゴラ劇場制作/ プログラムオフィサー。1988 年9 月16 日生まれ。大阪府豊中市出身。京都教育大学教育学部卒業。2011 年より京都のライブハウスを拠点にパフォーマンスを発表。3 年間で上演した短編11 本、長編2 本全ての作・演出を担当。16 年より青年団演出部所属。

【公演情報】

・上演時間 135分(途中休憩15分あり)(予定)

・ディスカッション:60分(予定)

・言語 日本語上演

・一般発売 自由席(整理番号つき)  一般前売2,500円/ 当日3,000 円、学生1,600円 ほかセット券あり

【タイムスケジュール】

●11月3日(金・祝)

14:00-15:00 シラカン『花擤んでふゆう』

15:15-16:15 関田育子『驟雨』

16:20-17:20 ディスカッション:カンパニーメンバー×松田正隆×宮沢章夫

●11月4日(土)

12:00-13:00 玉城大祐『その把駐力で』

13:15-14:15 演劇計画・ふらっと、『金星人』

14:20-15:20 ディスカッション:カンパニーメンバー×松田正隆×宇野邦一

17:00-18:00 シラカン『花擤んでふゆう』

18:15-19:15 関田育子『驟雨』

19:20-20:20 ディスカッション:カンパニーメンバー×松田正隆×佐々木敦(批評家・HEADZ主宰)

●11月5日(日)

14:00-15:00 玉城大祐『その把駐力で』

15:15-16:15 演劇計画・ふらっと、『金星人』

16:20-17:20 ディスカッション:カンパニーメンバー×松田正隆×佐々木敦(批評家・HEADZ主宰)

※上記のタイムスケジュールは目安です。

【ゲストプロフィール】

・宮沢章夫

1956年生まれ。劇作家、演出家、小説家。80年代半ば、竹中直人、いとうせいこうらとともに、「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」を開始。作・演出をすべて手掛ける。90年、演劇ユニット「遊園地再生事業団」の活動を始める。第二回公演『ヒネミ』で、93年、岸田戯曲賞受賞。舞台作品多数。他にもエッセイをはじめとする執筆活動、小説発表などで注目され、『サーチエンジン・システムクラッシュ』で芥川賞候補、『時間のかかる読書』で第21回伊藤整文学賞受賞。早稲田大学文学学術院教授。早稲田小劇場どらま館芸術監督。

・宇野邦一

フランス文学者・批評家。著書に『アルトー 思考と身体』(白水社)、『ジャン・ジュネ−身振りと内在平面』(以文社)、『映像身体論』、『土方巽 衰弱体の思想』(みすず書房)、訳書にドゥルーズ『フーコー』、『襞』(河出書房新社)、ドゥルーズ/ガタリ『アンチ・オイディプス』、アルトー『神の裁きと訣別するため』、『タラウマラ』(河出文庫)、ベケット『伴侶』、『見ちがい言いちがい』(書肆山田)などがある。

・佐々木敦

1964年生まれ。批評家。HEADZ主宰。ゲンロン批評再生塾主任講師。『ゴダール原論』『例外小説論』『未知との遭遇【完全版】』『批評時空間』『シチュエーションズ』など著書多数。最新刊として9月に『筒井康隆入門』、10月に『新しい小説のために』を刊行。

関連ウェブサイト:

アーティスト・インタビュー

シラカン/関田育子

http://www.festival-tokyo.jp/17/ft_focus/jikken_interview_1/

演劇計画・ふらっと、/ 玉城大祐

http://www.festival-tokyo.jp/17/ft_focus/jikken_interview_2/

平田オリザ×松田正隆 対談 演劇の全体(ユニバース)と総体(アンサンブル)

http://www.festival-tokyo.jp/17/ft_focus/ft17talk_matsudahirata/

フェスティバル/トーキョー17

会期:2017 年9月30 日(土)-11 月12 日(日)44日間 

会場:東京芸術劇場、あうるすぽっと、南池袋公園、PARADISE AIRほか

フェスティバル/トーキョー(F/T)は、東京で開催される国際的な舞台芸術フェスティバルとして、舞台芸術の魅力を多角的に提示し、国境、世代、ジャンルを越えて多様な価値が出合い、互いに刺激しあうことで、あらたな可能性を拓くことを目指しています。第10回となるF/T17は、「新しい人 広い場所へ」をテーマとし、国内外から集結する同時代の優れた作品を主催プログラムとして14演目を実施するほか、各作品に関連したトーク、展示などを展開。その他、連携プログラムとして12演目を実施いたします。

主催:フェスティバル/トーキョー実行委員会

豊島区/公益財団法人としま未来文化財団/ NPO 法人アートネットワーク・ジャパン、

アーツカウンシル東京・東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)

協賛:アサヒグループホールディングス株式会社、株式会社資生堂

平成29年度 文化庁 文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業

(池袋/としま/東京アーツプロジェクト事業、としま国際アートフェスティバル事業)

http://www.festival-tokyo.jp/

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プレスリリース添付画像

実験と対話の劇場メインビジュアル

参加アーティスト ふらっと、(福井歩・我妻直弥)

参加アーティスト シラカン・ロゴ

参加アーティスト 関田育子

参加アーティスト 玉城大祐

キュレーター 松田正隆

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  • 名称 フェスティバル/トーキョー実行委員会
  • 所在地 東京都
  • 業種 芸術・エンタテイメント
  • URL https://www.festival-tokyo.jp/
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