特別展「伝統の技、革新の表現ー堺の竹工芸ー」

堺市

 竹は古来より人々の身近な素材として豊富にあり、丈夫で弾力性に富む特性から、様々な生活用具として加工されてきました。

 近世に「茶の湯」が隆盛したことで、竹工芸は飛躍的な展開期を迎えます。堺が生んだ茶道の大成者である千利休は、魚籠を茶道具の「花入れ」に見立て、竹に美を見出しました。さらにその後、中国から渡来した煎茶道が流行し、文人たちの憧憬を反映した多用な竹工品が茶道具として幅広く用いられるようになりました。このような需要の高まりから、明治時代にかけて、堺を中心に優れた竹工の専門職である籠師が多く集まり、活躍の場を広げていきました。

竹工芸作品

左)初代 田辺竹雲斎「柳里恭花籃」 個人蔵

右)二代  前田竹房斎「花籃 球」 堺市蔵>

 本展では、堺で歴代にわたり綿々と受け継がれてきた前田家と田辺家の竹工芸をご紹介します。伝統技法を生かしつつ、新たな創作により芸術の域にまで昇華させた、竹に込められた美の息吹を感じていただければ幸いです。

■会期       平成29年12月23日(土)~平成30年1月28日(日) 

             休館日:企画展開催中は1月15日(月)・16日(火)・年末年始12月29日~1月3日

■開館時間 午前9時~午後6時(最終入館午後5時30分)

■会場        さかい利晶の杜 企画展示室

■主催      堺市

■観覧料   大人300円(240円) 高校生200円(160円) 小中学生100円(80円)

         ※「千利休茶の湯館」「与謝野晶子記念館」の観覧券で企画展示室にもご入場いただけます。

       ※( )内は10名以上の割引料金

★関連イベント★

①講演会&実演

堺出身で世界的な竹工芸家の四代田辺竹雲斎氏をお招きし、堺の竹工芸の歴史や堺で明治から続く四代にわたる田辺竹雲斎の作品について、実演を交えながらお話をうかがいます。

・日時/平成30年1月6日(土)14時~15時30分

・講師/四代 田辺竹雲斎氏

・会場/さかい利晶の杜 茶室

・参加費/無料

・定員/40名

②花かごワークショップ

竹ひごを使って、最も基本的な四つ目編みという編み方で花かごを作ります。はじめは四つ目編みで制作し、途中からは編み方次第でオリジナルの花かごを制作できます(初めての方でも制作可能です)。

・日時/平成30年1月7日(日) 14時~16時

・講師/田辺家弟子の方々

・場所/さかい利晶の杜 講座室

・参加費/1,000円

・定員/12名(小学校第五学年以上)

①②のお申し込みは ファックス 電子メール ハガキ で

氏名、住所、電話番号、申込人数(2名様まで)、年齢または学年、講演会またはワークショップのいずれか希望の方をご記入の上、下記までお申込ください。

12月20日(水)必着。応募多数の場合は抽選により決定し、全員にハガキで結果を通知いたします。

 メール:bunka@city.sakai.lg.jp

 FAX:072-228-8174

 ハガキ:〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市文化課 堺の竹工芸 係

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竹工芸作品

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