2018年度 新入社員の会社生活調査を発表
2018年6月20日
学校法人産業能率大学
2018年度 新入社員の会社生活調査(調査報告書)
学校法人産業能率大学(東京都世田谷区)は、新入社員の働く意欲や新社会人としての意識、将来の目標などに関するアンケートを実施し「2018年度 新入社員の会社生活調査」としてまとめました。
調査は3月29日から4月11日まで、本学の産能マネジメントスクールが開催する「新入社員セミナー」に参加した109社445人の新入社員を対象に実施し、445人(男性323人・女性122人)から有効回答を得ました。本調査は1990年度から「新入社員の会社生活調査」として継続して実施しています。
注目データ
■副業の制度があれば「利用したい」…56.6%
■将来の年金は老後の収入として「期待できない」…62.2%
■メッセージアプリを「業務でも使いたい」…50.7%
■“課長以上”を志向する女性 4割超(2000年度以降最高)
調査概要
調査対象:産能マネジメントスクール主催の新入社員セミナー参加者のうち109社445人
調査時期:2018年3月29日~4月11日
調査方法:書面アンケートによる回答肢選択方式
有効回答:445人(男性323人・72.6%/女性122人・27.4%)
全体総括
働き方改革の一環として「副業」に対する関心が高まっています。今年度の新入社員に会社に副業が可能な制度があった場合、利用したいかどうかを尋ねたところ、半数以上の約57%が“利用したい”(「利用したい」+「どちらかといえば利用したい」)と回答しました。同様に利用したいかを尋ねた「テレワーク」や「時差出勤」を望む声も多く、新入社員の働き方に対する多様なニーズがみてとれます。
また、将来の年金を老後の収入として期待しているかを聞くと、「期待していない」と「どちらかといえば期待していない」をあわせると約62%が期待していないと回答しました。
昨年度の調査で約99%が代表的なメッセージアプリであるLINEを使っていることがわかりましたが、このLINEなどを業務においても使いたいかでは、「使用したい」が50.7%、「使用したくない」が49.3%とほぼ二分されました。「使用したい」と回答した人のうち、約82%が「社内のスケジュール調整」に使用したいとしています。また、「遅刻の連絡」(約59%)や「欠勤の連絡」(約46%)についてもメッセージアプリを使用したいと回答しました。一方、「使用したくない」と回答した人の理由としては、「プライベートで使うものだと思っているから」が約83%、「相手に失礼だと思うから」が約44%となっています。
目標とする役職・地位については、特に女性に管理職志向が見られました。“課長以上”(社長、役員、部長、課長)を目指す女性新入社員は2000年度以降初めて4割を超え(41.1%)、なかでも「課長クラス」は15.6%(前年比+8.2㌽)で2000年度以降最高となりました。2000年度には約75%いた「地位には関心がない」とする女性は、約57%に減少しました。
▼“副業”ができる制度「利用したい」⇒約57%
会社に副業ができる制度があった場合、利用したいかを尋ねると、「利用したい」が26.6%、「どちらかといえば利用したい」が30.0%となりました。働き方が多様化する中、過半数の56.6%が副業制度を利用したいと回答しています。
▼“将来の年金”は老後の収入として「期待できない」⇒約62%
少子高齢化が急速に進む社会にあって、現役世代と年金受給者世代が2025年には2:1になると予想されています。こうした問題が背景にある中、将来支給される年金(国民年金・厚生年金等)について、老後の収入として期待しているかを尋ねると、「どちらかといえば期待していない」が37.3%で最も多くなりました。さらに「期待していない」とあわせると62.2%が期待していないと回答しました。
▼メッセージアプリを「業務でも使いたい」⇒約51%
近年の新入社員のほぼ全員が使っているLINEなどのメッセージアプリの業務使用について、「使用したい」が50.7%、「使用したくない」が49.3%とほぼ二分されました。男女別でみると、男性は「使用したい」が52.3%、女性は「使用したくない」が53.7%でそれぞれ過半数となり、男女でメッセージアプリの使用志向に違いがみられます。
使用したい場合、使用してもよいと思うものは全体で「スケジュールの調整(社内)」が82.2%、「遅刻の連絡」が58.7%、「打ち合わせ(社内)」が46.2%、そして「欠勤の連絡」が45.8%と続きます。
業務で使いたくない理由は、「プライベートで使うものだと思っているから」が83.1%で男女ともほぼ同数で最多となっています。次に「相手に失礼だと思うから」(44.3%)、「アカウントを知られたくないから」(35.2%)が続きます。
▼“課長以上”を目指す女性⇒2000年度以降初めて4割超
目標とする役職・地位を尋ねると、“課長以上”(社長、役員、部長、課長)を目指す女性が41.1%となり、2000年度以降初めて4割を超えました。なかでも「課長クラス」が昨年度より8.2ポイント増加した15.6%で2000年度以降最高となりました。一方、「地位には関心がない」が56.6%と2000年度以降最低となったことからも、女性の管理職に対する意欲が高まっている様子がうかがえます。
※調査全文は、下記のURLからもご覧いただけます。
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 学校法人産業能率大学
- 所在地 東京都
- 業種 大学
- URL https://www.sanno.ac.jp/
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