国立映画アーカイブで、「オーストリア映画・ハンガリー映画特集」を開催

2019年9月3日

駐日ハンガリー大使館

国立映画アーカイブで、日本・ハンガリー外交関係開設150周年を記念して

「オーストリア映画・ハンガリー映画特集」を開催

 2019年は日本・ハンガリー外交関係開設150周年の記念年です。これを記念して、駐日ハンガリー大使館では、国立映画アーカイブ、駐日オーストリア大使館と共同で、10月10日(木)から10月20日(日)の間、「日墺洪国交樹立150周年 オーストリア映画・ハンガリー映画特集」を開催します。

 上映作品は、国立映画アーカイブ所蔵の日本語字幕付きプリントを中心に、駐日ハンガリー大使館、駐日オーストリア大使館、およびHungarian National Film Fund – Film Archive(ハンガリアン・ナショナル・フィルム・ファンド=フィルムアーカイブ)の協力の下、両国合わせて10プログラム(16本)を予定しています。

 今後、「オーストリア映画・ハンガリー映画特集」の詳細は、「日本・ハンガリー外交関係開設150周年」イベントページ(https://hungaryjapan150.events/)で逐次更新していきます。

■「日墺洪国交樹立150周年 オーストリア映画・ハンガリー映画特集」概要

会期 :2019年10月10日(木)~2019年10月20日(日)

会場 :国立映画アーカイブ 2階「長瀬記念ホールOZU」

定員 :310名(各回入替制・全席自由席)

料金 :一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円

※障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料

前売券 :9月24日(火)10時より、チケットぴあにて全上映回の前売券を発売

(全席自由席・各150席分)[Pコード:550-377]

問合せ :ハローダイヤル03-5777-8600

※詳細は、国立映画アーカイブのサイト(https://www.nfaj.go.jp/exhibition/austriahungary201909/)をご覧ください。

■上映予定のハンガリー映画

1、メリー・ゴー・ラウンド(93分・35mm・白黒)

上映日時:10月13日(日)11:00/10月17日(木)19:00

メリー・ゴー・ラウンド_2

 舞台は1953年の農村。集団農場(農協)から独立しようとする父親から、娘は共同事業者との結婚を強要される。しかし彼女には想いあう相手が別にいた。自由と尊厳を謳いつづけたファーブリ・ゾルターンの代表作で、1956年のカンヌ国際映画祭に出品され、2017年には「カンヌ・クラシック」の1本として上映された。

 自在に移動するキャメラが、的確なポジションとアングルで、人物の心理の動きを語り尽くす。メリー・ゴー・ラウンドのシーンに代表される旋回運動は必見。

1955(フンニア・フィルムジャール)

監督/脚本/美術:ファーブリ・ゾルターン、原作:シャルカディ・イムレ、脚本:ナーダシ・ラースロー、撮影:ヘジ・バルナバーシュ、音楽:ラーンキ・ジェルジ、出演:テレーチク・マリ、ショーシュ・イムレ、シルテシュ・アーダーム、バルシ・ベーラ、キシュ・マニ、バコシュ・ジュラ、ファルカシュ・アンタル

2、もうひとりの人(219分・35mm・カラー)

上映日時:10月13日(日)14:00/10月16日(水)13:30

もうひとりの人

 昨年12月に81歳で生涯を閉じた、ハンガリーを代表する映画監督コーシャ・フェレンツの追悼上映。第二次世界大戦末期の1944年を舞台とする第一部と、一党独裁政権と武装蜂起した市民との間で銃撃戦となった1956年のハンガリー動乱を描く第二部からなり、とある家族の3世代に渡る受難が繊細なキャメラワークで描き出される。

 ハンガリー映画史上最重要作の1本。非武装を貫こうとする父子の姿と、常に周囲の大国に左右されてきたハンガリー人の歴史が反響しあい、非常時下での人間の尊厳のありかを問う普遍的な映画となっている。日本では「東欧映画祭’90」で上映。

*途中10分の休憩をはさみます。

1988(マフィルム・オブジェクティーブ・フィルムシュトゥーディオー)

監督/脚本:コーシャ・フェレンツ、撮影:バラニャイ・ラースロー、美術:ケル・ジョルト、音楽:ヴカーン・ジェルジ、出演:ヤカブ・チャバ、ラーツケヴェイ・アンナ、ヴァルガ・ゾルターン、セレニ・ジョルト、ベッシェニェイ・フェレンツ、コニョルチク・ヤーノシュ、ホッル・イシュトヴァーン、ボドル・ヨハンナ、エペリエシュ・カーロイ

3、私の20世紀[4Kレストア版](103分・DCP・白黒)

上映日時:10月10日(木)15:00/10月19日(土)13:00

私の20世紀

 『心と体と』(2017)などで知られるエニェディ監督の長篇監督デビュー作。エジソンによる白熱電球のお披露目が行われた1880年、ブダペストで生まれた双子の姉妹がそれぞれ別の里親に引き取られていく。20年後、ひとりは革命家、もうひとりは詐欺師となり、同じオリエント急行に偶然乗り合わせる…。双子の姉妹とひとりの男の奇妙な恋愛が、エジソンやテスラなどの魔法のような科学の光に照らし出される20世紀の幻想譚。

 日本では1990年に初公開され、今年4Kレストア版が再公開された。

配給:サンリス

1989(ブダペスト・シュトゥーディオー/フレイハンレア・フィルムプロデュクシオン)

監督/原作/脚本:エニェディ・イルディコー、撮影:マーテー・ティボル、音楽:ヴィドフスキー・ラースロー、美術:ラーバシュ・ゾルターン、出演:ドロタ・セグダ、オレーグ・ヤンコフスキー、パウルス・マンカー、アンドライ・ペーテル

4、君の涙 ドナウに流れ ハンガリー 1956(120分・35mm・カラー)

上映日時:10月11日(金)15:00/10月16日(水)19:00

君の涙 ドナウに流れ ハンガリー 1956_1

 1956年、水球代表選手カルチ(フェニェー)は、デモを率いる女子学生ヴィキ(ドボー)と恋に落ちる。流血の闘争はやがて民衆の勝利に終わり、カルチは五輪開催地のメルボルンへと旅立つのだが…。

 「ランボー」シリーズや『勝利への脱出』(1981)などのプロデューサーであるアンドリュー・ヴァイナが、故国ハンガリーで、ハンガリー動乱と「メルボルンの流血戦」として名高い水球のハンガリー対ソ連戦をモチーフにプロデュースした大作。登場人物は全員架空の人物だが、迫真の映像が、観る者を強烈に作品世界へと引き込む。2007年日本公開。

2006(C2 /シネルギ/フラッシュバック・プロダクションズ)

監督:ゴダ・クリスティナ、原作/脚本:ジョー・エスターハス、脚本:ガールドシュ・エーヴァ、ベレメーニ・ゲーザ、ディヴィニ・レーカ、撮影:グヤーシュ・ブダ、ヴェチェルニェーシュ・ヤーノシュ、美術:サボルチュ・ヤーノシュ、音楽:ニック・グレニー=スミス、出演:フェニェー・イヴァーン、ドボー・カタ、チャーニ・シャーンドル、ゲステシ・カーロイ、バーンシャーギ・イルディコー、ヨルダーン・タマーシュ、サーヴァイ・ヴィクトーリア

5、悪童日記(112分・DCP・カラー)

上映日時:10月15日(火)15:00/10月19日(土)16:00

悪童日記

 アゴタ・クリストフの世界的ベストセラーの映画化。第二次世界大戦末期、オーストリア国境に近いハンガリーの村で、一心同体の双子の少年が、人間の醜さを直視しながらしたたかに生き抜いていく。

 ドイツ軍の制服やダビデの星などが登場することで、原作があえて曖昧にしていた歴史的・地理的設定が特定されている。ミヒャエル・ハネケとのコンビで知られるクリスティアン・ベルガーの撮影と、個性的な仕事で注目を集める中、昨年急逝したヨハン・ヨハンソンの音楽にも注目。2014年日本公開。

2013(フンニア・フィルムステュディオ/インテュイット・ピクチャーズ/アムール・フ・ウイーン/ドルチェ・ヴィタ・フィルムズ)

監督/脚本:サース・ヤーノシュ、脚本:セケール・アンドラーシュ、原作:アゴタ・クリストフ、撮影:クリスティアン・ベルガー、美術:ガランボシュ・イシュトヴァーン、音楽:ヨハン・ヨハンソン、出演:ジェーマーント・アンドラーシュ、ジェーマーント・ラースロー、モルナール・ピロシュカ、ウルリク・トムセン、ウルリッヒ・マテス、ボグナール・ジェンジヴェール、ザビン・タンブレア

■イベントの情報は、公式Twitterでもご紹介しています。

パラノビチ・ノルバート駐日ハンガリー大使公式Twitter

https://twitter.com/HUNBASSADOR

「日本・ハンガリー外交関係開設150周年」記念事業に関する問合せ先

駐日ハンガリー大使館(Embassy of Hungary in Japan)

Email:mission.tio@mfa.gov.hu

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

メリー・ゴー・ラウンド_1

メリー・ゴー・ラウンド_2

もうひとりの人

私の20世紀

君の涙 ドナウに流れ ハンガリー 1956_1

君の涙 ドナウに流れ ハンガリー 1956_2

悪童日記

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