Artprice by Artmarket: ガゴシアンが今は亡きアーティストSimon Hantai(1922-2008)作品の一大プロジェクトの実現へ
Artprice by Artmarket: ガゴシアンが今は亡きアーティストSimon Hantai(1922-2008)作品の一大プロジェクトの実現へ
AsiaNet 81014
パリ、2019年10月14日/PRニュースワイヤー/ --
昨日2019年10月13日、ガゴシアン ギャラリーがパリ郊外のル ブルジェに新しいスペースをオープンし、Simon Hantai展が開催されています。アーティストの作品が国際的なガゴシアンギャラリーにおいて披露されることになります。「LES NOIRS DU BLANC, LES BLANCS DU NOIR(白の黒、黒の白)」と題されたこの個展は、1969年から1997年間に実現されたキャンバス作品とプリント作品に焦点を当てます。この時期に、作家は独自のフォールディング(プリアージュ)技法を発展させました。
Artpriceの創立者兼CEO Thierry Ehrmannは、「生涯の大部分においてアート市場を回避してきたアーティストの作品が、その死後11年後に世界でもっとも勢力のあるギャラリーの庇護下に置かれます。これは皮肉なことかもしれません。作品を取り扱う特権を獲得するには、おそらく熾烈な争いがあったことでしょう。そして、ガゴシアンがその権利を獲得しました。ガゴシアンが全世界におけるHantai作品のビジビリティを管理していきます。その作品には、見かけよりも複雑な内面が潜んでいます。そのあたたかで魅力的な色使いの裏には、ほかにはない深さをたたえたスピリチュアルな側面が隠されています」。
2008年の作家の死去以来、ロンドンとニューヨークのギャラリーにおいてSimon Hantaiの作品が展示されています。その価格はすでに大きく上昇しています。ガゴシアン ギャラリーは、Hantaiの作品市場にはまだ大きなポテンシャルがあると見ています。
フランス国外でSimon Hantai の主要作品が出品された初めてのオークションは、2017年のサザビーズ ニューヨークでした。この際に、Mariale m.d. 4 (1962)が325万2500ドルで落札されています。これは作家にとって第3位となるオークション記録であり、市場におけるHantai作品の価値上昇を明らかにしています。というのも同作品は、2008年6月にパリのアギュットにおいて54万ドルで落札されており、その価値は約6倍に成長しています。
とはいえ、このニューヨークでの落札は同作家作品にとっては例外的なものであり、その90%近くはパリで落札されています。すなわちSimon Hantaiの作品は、ニューヨーク、ロンドン、香港各地よりもパリにおいて所有主の間を渡り歩く傾向があります。ガゴシアンをはじめとする国際規模のギャラリーは、この点にSimon Hantaiの作品継承管理におけるポテンシャルを見取ってます。
実際にSimon Hantaiの作品はフランス国外においてはあまり公にされていません。このことは作家自身の意思にも起因し、1982年のヴェネツィアビエンナーレにおける作品展示を最後に、作家本人がアート市場から「身を引く」ことを明らかにしています。そして、その作品は1998年に至るまで公の場に復帰されませんでした。友人でギャラリストの Jean Fournierの辛抱強い説得によって、作家は再びその作品を公の場において披露します。
Jean Fournierギャラリーのディレクターを務めるEmilie Ovaere-Corthayによれば、「ギャラリーは作家の生涯を通じて、またその死去から今日までも変わらずその作品をサポートしてきました。われわれは彼の個人的意思を尊重し、1982年から1998年までの一時的撤退に際しても、その意志を遵守しています。より大々的にその作品の流通を手がけるために、Jean Fournierがカンカンポワ通りに広いスペースをオープンさせた際に、作家は再び表舞台に返り咲きます。
2008年の死去ののちには、アングロサクソン系のいくつかのギャラリーが、Simon Hantaiの作品に対する興味を明らかにしてきました。2010年にニューヨークのPaul Kasmin、そして2014年にTimothy Taylor、翌2015年にはMnuchin Galleryにおいてその作品が展示されています。いずれの展示もJean Fournier galleryとの提携で実現されています。
ここで焦点とされるのは、販売に向けて取り扱い可能な作品です。ガゴシアンはメジャー作品へのアクセスを有し、自社の13を数えるギャラリーを介して、グローバル規模で作品を重要コレクションに加えることができるでしょう」。
オークションにおけるSimon Hantaiの「ベスト」キャンバス作品は、作家が独自のフォールディング手法を使用したもので、とりわけMariale, Mur – Manteaux de la Vierge (1960-1962)シリーズが注目を集めています。この時期の2平方メートル大のラージキャンバス作品は、現在200万ドルから500万ドルの値がつけられています。Meun (1967-1968)、Etude (1969-1971)、Blanc (1973-1975)の3シリーズに属するキャンバス作品は、通常100万ドル近くの値で取り引きされています。一方で、50平方センチメートル以下の小規模作品は平均10万ドル未満の額で取り引きされています。
Emilie Ovaere-Corthayは、「人々は色彩を用いたラージフォーマットの作品を真っ先に思いうかべる傾向があります。作品に用いられた「オールオーバー」パターンが観客との間にフィジカルで緊密な関係性を生み出します。そのインパクトは、アメリカの著名な抽象表現作家になぞらえられます。
とはいうものの、1940年末にパリにやってきた当時、Simon Hantaiがもっとも影響を受けた流派はシュルレアリスムでした。彼のルーツは文学にあり、時とともに構築されていく深遠なスピリチュアリティに支えられています。
主要な国際的ギャラリーが追求しているアーティストの遺産管理によって、正当に評価されていなかった作品の価値が再発見され、マイナーアーティストに脚光が集められる機会を創出しています。一作品に関する知的でエモーショナルな「ナレッジ」は、市場における作品人気とは必ずしも連動していません。すなわち市場における流通状態と、作品に内在する価値は別個に考慮されなければなりません。
1950年代初頭にさかのぼる出会いから今日に至るまでのSimon HantaiとJean Fournierのやり取りはギャラリーに保管されています。また、その作品群の複製が細心の注意を払って残されています。今日この貴重なアーカイブは研究者に開かれており、Simon Hantaiの作品認証における主要なデータベースとなるとともに、その作品カタログ製作にも活用されています。つまるところJean Fournierギャラリーの資産は、Simon Hantai作品に対するより正確なナレッジの手がかりであり、遺産としてそして将来的にも有益なものとして評価されています」。
1990年代後期にSimon Hantaiみずからが、自身のキャリアにおける代表作品の数々をポンピドゥセンターとパリ市立近代美術館に寄贈しています。またフランス国内においては、モンペリエのファーブル美術館や、ボルドー現代美術館(CAPC)などにおいてもその作品が収蔵されています。
MoMAとワシントン ナショナルギャラリーがそれぞれ1点づつSimon Hantai作品を所蔵しているものの、メジャーなアングロサクソン系の美術館において、その作品は一般的に不在となっています。ガゴシアンギャラリーの主要な役割は、欧州外でこのフランス/ハンガリーアーティストのネームバリューを称揚することにあります。フランスにおいては定期的に展示され、歴史家や思想家の注意を受けてきました。
1998年に出版されたL'etoilement(カンバセーション ウィズ ハンタイ)において、Georges Didi-HubermanがHantai作品のミステリアスな側面について次のような印象的な記述を残しています。「Hantaiは美に対する慎重な態度を怠らない。私はその美を感じることができる…
「LES NOIRS DU BLANC, LES BLANCS DU NOIR(白の黒、黒の白)」展、ル ブルジェ、 ガゴシアンギャラリーにて
2019年10月13日～2020年3月14日まで開催
https://gagosian.com/exhibitions/2019/simon-hantai-les-noirs-du-blanc-les-blancs-du-noir/
Simon Hantai作品アーカイブ: simonhantai.org
Jean Fournierギャラリー: www.galerie-jeanfournier.com
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（日本語リリース：クライアント提供）
Artprice by Artmarket: The Gagosian's Grand Projects for the Late Simon Hantai (1922-2008)
PR81014
PARIS, Oct. 14, 2019, /PRNewswire=KYODO JBN/--
Yesterday, 13 October 2019, the Gagosian Gallery inaugurated its new space at
Le Bourget on the outskirts of Paris with an exhibition dedicated to Simon Hantai,
whose estate the international gallery now represents worldwide. Titled
LES NOIRS DU BLANC, LES BLANCS DU NOIR, the exhibition focuses on canvases and
prints made between 1969 and 1997, years during which Simon Hantai developed
his folding (pliage) techniques.
thierry Ehrmann, founder/CEO of Artprice by Artmarket: "It is ironic that an
artist who sought almost all his life to escape the Art Market should return
eleven years after his death under the aegis of the most powerful gallery on
the planet. No doubt the battle for the privilege of representing his estate
was tough... and this time it's the Gagosian that won. It now has responsibility
for giving global visibility to Hantai's work which is much more complex than
it appears. Because behind the warm and seductive colours, there is a unique
and profoundly spiritual work".
Since his death in 2008, several galleries have exhibited Simon Hantai's work
in London and New York, and his prices have already increased considerably.
However the Gagosian Gallery still sees enormous potential in Hantai's market.
The first auction of an important Simon Hantai work outside France dates back
to 2017 when Sotheby's New York sold his Mariale m.d. 4 (1962) for $3,252,500.
It was his third best auction result and confirmed the market's growing interest
as it represented six times the amount fetched at Aguttes in Paris in June 2008
($540,000) for the same canvas.
However... that New York sale was exceptional: nearly 90% of Simon Hantai's
auction turnover is hammered in France with his works primarily changing hands
in Paris rather than New York, London or Hong Kong. This, of course, explains
the potential that the major international galleries – and especially the Gagosian
– see in managing Hantai's succession.
In fact, Simon Hantai's work has received relatively little exposure outside
France, partly due to the artist himself, who after his exhibition at the
Venice Biennale in 1982, decided to 'withdraw' from the Art Market. He did not
show his work again until 1998, after much patient persuasion from his friend
and gallerist Jean Fournier.
Emilie Ovaere-Corthay, director of the Jean Fournier Gallery: "Our gallery
supported Hantai's work throughout his life, and still does today. We respected
his personal wishes, including his desire to withdraw from the artistic scene
between 1982 and 1998, just when Jean Fournier opened a large space on
Quincampoix Street in order to diffuse his work on a larger scale.
After his death in 2008, several Anglo-Saxon galleries expressed interest in Simon Hantai:
Paul Kasmin exhibited his work in New York in 2010, then Timothy Taylor in 2014 and the
Mnuchin Gallery in 2015, each time in collaboration with the Jean Fournier gallery.
The big question is the availability of works for sale. The Gagosian will no
doubt have access to major works, and it will also have a free hand to place
them in important collections on a global scale, via its network of 13 galleries."
At auction, Simon Hantai's 'best' canvases are those created when he started
using his folding technique, particularly the series Mariale, Mur – Manteaux de
la Vierge (1960-1962). The value of large formats (2m square meters) from this
period currently ranges from $2 to $5 million. Canvases from the three series
Meun (1967-1968), Etude (1969-1971) and Blanc (1973-1975) usually sell for
close to a million dollars, although the smaller works (less than 50cm2) are
still fetching less than $100,000 on average.
Emilie Ovaere-Corthay, again: "We tend to remember the large colored formats,
the 'all over' patterns that elicit an immediate and physical relationship with the viewer.
Their impact is close to the efficacy of the great American Abstract Expressionists.
However, it is important to remember that Simon Hantai was primarily influenced
by Surrealism when he arrived in Paris at the end of 1940. His roots are in
fact literary, underpinned by a profound spirituality that grew over time.
The 'quest' for the management of artists' estates by the major international
galleries has allowed the rediscovery of lesser-known artists, sometimes
misunderstood in their time. But 'knowledge' of an oevre, in the intellectual
and emotional sense of the term, is not necessarily related to its diffusion on
the market. These are two different things.
From their first meeting at the beginning of the 1950s until today, the gallery
has kept correspondence between Jean Fournier and Simon Hantai, and has
meticulously recorded reproductions of his works. Today these archives,
accessible to researchers, represent a solid and essential basis for the
certification of his works and the redaction of his catalogue raisonne and that
is why the Jean Fournier gallery contributes to a better knowledge of his work,
in both a patrimonial and a prospective dimension at the same time".
As of the late 1990s, Simon Hantai himself donated many works – representative
of the major periods in his artistic career – to the Pompidou Center and the
Ville de Paris Musee d'Art Moderne. Several other French museums, including the
Fabre Museum in Montpellier and the CAPC in Bordeaux, have also integrated his
work into their collections.
The MoMA and the National Gallery of Art in Washington both have a painting by
Simon Hantai, but in general his works are absent from major Anglo-Saxon
collections. The primary role of the Gagosian Gallery will be to present this
Franco-Hungarian artist outside Europe, and especially outside France, where
his works have been regularly exhibited and have received plenty of attention
from art historians and philosophers.
In L'etoilement (Conversation with Hantai) published in 1998, Georges
Didi-Huberman was moved to make the following touching observation which
somehow captures the mystery of his painting: "Hantai is wary of beauty, I can
feel it... it's in his DNA" .
The exhibition LES NOIRS DU BLANC, LES BLANCS DU NOIR at Le Bourget, Gagosian Gallery
From 13 Octobre 2019 until 14 March 2020 :
https://gagosian.com/exhibitions/2019/simon-hantai-les-noirs-du-blanc-les-blancs-du-noir/
Simon Hantai's Archives: simonhantai.org
Galerie Jean Fournier: www.galerie-jeanfournier.com
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About Artmarket:
Artmarket.com is listed on Eurolist by Euronext Paris, SRD long only and
Euroclear: 7478 - Bloomberg: PRC - Reuters: ARTF.
Discover Artmarket and its Artprice department on video:
Artmarket and its Artprice department was founded in 1997 by its CEO, thierry Ehrmann.
Artmarket and its Artprice department is controlled by Groupe Serveur, created in 1987.
See certified biography in Who's who (C):
https://imgpublic.artprice.com/img/wp/sites/11/2019/10/biographie_oct2019_WhosWho_thierryEhrmann.pdf
Artmarket is a global player in the Art Market with, among other structures,
its Artprice department, world leader in the accumulation, management and
exploitation of historical and current art market information in databanks
containing over 30 million indices and auction results, covering more than 700,000 artists.
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in the world: no less than 180 million digital images of photographs or engraved
reproductions of artworks from 1700 to the present day, commented by our art historians.
Artmarket with its Artprice department accumulates data on a permanent basis
from 6300 Auction Houses and produces key Art Market information for the main
press and media agencies (7,200 publications). Its 4.5 million 'members log in'
users have access to ads posted by other members, a network that today
represents the leading Global Standardized Marketplace(R) to buy and sell
artworks at a fixed or bid price (auctions regulated by paragraphs 2 and 3 of
Article L 321.3 of France's Commercial Code).
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"Innovative Company" by the Public Investment Bank (BPI) (for the second time
in November 2018 for a new period of 3 years) which is supporting the company
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SOURCE: Artprice.com
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