満員御礼の凱旋上映!仲代達矢主演「帰郷」第32回東京国際映画祭 凱旋特別上映レポート
2019/11/5
時代劇専門チャンネル
カンヌ・MIPCOMでのアジア初ワールドプレミア上映に続き、
東京国際映画祭にて満員御礼の凱旋上映!
「帰郷」
第32回東京国際映画祭 凱旋特別上映レポート
時代劇専門チャンネルが制作したオリジナル時代劇最新作「帰郷」(原作:藤沢周平 主演:仲代達矢)が、第32回東京国際映画祭にて11月4日(月・休)に特別上映され、主演の仲代達矢に東京国際映画祭から特別功労賞が授与されました。
舞台挨拶の冒頭では、仲代達矢に記念のトロフィーが贈呈された後、仲代達矢演じる宇之吉の娘・おくみ役を演じた常盤貴子からお祝いの花束が贈られる一幕も。さらに、出演者の北村一輝、田中美里、杉田成道監督も登壇し、会場に集まった約500人の観客に向けて、日本でのお披露目を迎えての思いや、撮影時のエピソードが語られました。
■仲代達矢 コメント
今日はたくさんの方に来ていただき、このような立派な賞までいただいて、長い間役者をやっていて本当に良かったと思っております。観客の皆さんと一緒に改めて「帰郷」を観ましたが、自分で出ていながら一種の感動を覚えました。何十作品と時代劇には出演させて頂きましたが、今までやったことのない時代劇だと感じております。この物語は老渡世人の晩年が描かれています。私自身もそろそろ役者として晩年を迎える頃だと思っていますが、それゆえに共感を覚えて、少し涙がこぼれました。
■常盤貴子 コメント
本作に関わった俳優陣、スタッフの皆さんもそうだと思うのですが、仲代(達矢)さんは圧倒的な存在感でいらっしゃるので、最初は本当に震える思いでした。ですが、仲代さんが本当に優しく、温かい眼差しで包み込んでくださったので、胸をお借りして、ドンといかなくては仲代さんに失礼だろうという気持ちで、出来る限り飛び込んでいかせていただきました。監督は仲代さんにも「もう一回」と何回も演出をされていましたが、これこそがあの「北の国から」の杉田監督なんだな、というのを間近で見れた気がして、嬉しい瞬間でした。
■北村一輝 コメント
私は以前、一度仲代さんと親子役で共演させていただくという幸せな機会に恵まれたのですが、今回は仲代さん演じる宇之吉の若かりし頃を演じさせていただきました。これほど役者冥利に尽きることはありません。プレッシャーもありましたが、この作品に出演する機会を与えていただき、今日こうやって皆さんに観ていただけること、そして私が今ここに立っているということをすごく幸せに感じています。杉田監督の演出について、僕の場合ほとんどがアクションシーンなのですが、一つ分かったのが、本当の鬼は笑っているということです(笑)
■田中美里 コメント
私の役は宇之吉の心にずっと引っかかっている女性という、とても難しい役どころでした。私が思い描いていたおとしは、健気で儚く、色っぽい女性だったのですが、監督は「もっと狂気的に!もっと行け!」という感じだったので、それがつながったときには、こういう女性だからこそ、宇之吉の心にずっと残っていたんだなという風に思えました。撮影がハードになればなるほど、ちらりと監督を見ると本当に満面の笑みで嬉しそうにしていらっしゃって(笑)「女の狂気はそんなもんじゃない」と言って、結構しごかれました。
【あらすじ】
信州・木曾福島に向かってひとりの無宿渡世姿の旅人が歩いていた。男の名は宇之吉。かつては木曾福島を縄張りとする博奕打ちだったが、親分の罪を被り、江戸に身を寄せた。しかし世話になった相州屋清五郎の妻・おとしと道ならぬ仲になり、清五郎を殺し、おとしと江戸を出奔。以来30 年余りの歳月が流れ、病に倒れた先で見た風景が宇之吉の心を抉る。老い先を思い故郷へ歩みを進めた。
故郷、木曾福島に辿り着いた宇之吉。町を歩くうち、斬り合いに遭遇する。野獣のように、隙がなく獰猛な動きを示している男が一人、十人を超える男たちを相手にしていた。のちに知れる男の名は源太。彼を追い詰める男たちは、宇之吉のかつての兄貴分、九蔵の手下たちだった。川に飛び込み難を逃れる源太。宇之吉はその姿にかつての自分の姿を重ねていた。
ある日、渡世人仲間の栄次と行った飲み屋で、おくみという女と出会う。栄次から、おくみと源太は好いた仲だが、かねてからおくみに目を付けていた九蔵が、二人の仲を引き裂こうと執拗に嫌がらせを重ね、ついに源太が九蔵に斬りつけ、追われる身となってしまったのだと知らされる。
神社で行われる山博奕の日、宇之吉は幼なじみの佐一と再会し、衝撃の事実を耳にする・・・。
【作品概要】
原作:藤沢周平「帰郷」(文春文庫『又蔵の火』所収)
出演:仲代達矢
常盤貴子 北村一輝 緒形直人 谷田歩 佐藤二朗
田中美里 前田亜季 /三田佳子/ 橋爪功 中村敦夫
監督:杉田成道
脚本:杉田成道 小林政広
音楽:加古隆
企画・プロデュース:宮川朋之(時代劇専門チャンネル)
プロデューサー:秋永全徳(時代劇専門チャンネル)足立弘平(松竹)
制作:時代劇専門チャンネル BSフジ 関西テレビ放送 朝日新聞 読売新聞 中日新聞 毎日新聞 産経新聞
東海テレビ 石川テレビ 鹿児島テレビ KBS京都 テレビ長崎 福井テレビ
文藝春秋 リイド社 ぴあ カルチュア・エンタテインメント クオラス 松竹株式会社
上映情報:2020年1月より劇場上映予定
放送情報:2020年2月時代劇専門チャンネルにて放送予定
公式サイト:https://www.jidaigeki.com/kikyo/
公式Twitter:https://twitter.com/kikyo_drama
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