FDI国際歯科連盟:世界的調査によると、子供が甘い飲食物を摂取するのを制限している親は半数未満(38%)

FDI国際歯科連盟(FDI World Dental Federation)

AsiaNet 83294 (0417)

 

 

【ジュネーブ2020年3月16日PR Newswire=共同通信JBN】

*調査対象10カ国のうち、米国は下から2番目で、子供の食生活で糖分を制限している親は3分の1未満

*英国は最上位だが、糖分を制限している親は半数を若干上回っただけ

*少なくとも年に一回、子供に歯科検診を受けさせている親は半数未満

 

FDI国際歯科連盟(FDI World Dental Federation、FDI)の委託を受けた、先進国、途上国計10カ国を対象とするYouGovの調査によると、歯を守る手段として、子供たちがキャンディー、ソーダ飲料、ジュースなどの甘い食べ物や飲み物を摂取するのを積極的に制限している親は半数に満たない。(https://www.fdiworlddental.org/

 

3月20日の世界口腔保健デー(World Oral Health Day、WOHD)(http://www.worldoralhealthday.org/ )に先立ってリリースされた調査では、18歳未満の子供を持つ親に「子供の口腔衛生維持のために、以下のことをこれまでにしたことがあるか?」と質問した。結果は、子供の糖分摂取量を制限している米国(USA)の親が3分の1未満だったのに対し、英国(UK)の親は最も積極的で、半分以上の親が糖分を制限していることが示された。英国の親は、少なくとも年に1回は子供に歯科検診を受けさせている割合でも最上位で、他の9カ国の親でそうしているのは半数以下だった。

 

FDI会長のゲルハルト・シーバーガー博士は「口腔疾患は、ほぼ予防可能な疾患負担の大きな部分を占めており、今回の調査結果は、われわれが幼少期に口腔衛生問題回避策を十分講じていないことを示している」と語った。

 

口腔疾患は、喫煙、アルコールの有害な摂取、不健康な食生活、とりわけ糖分の多い食生活など、他の非感染性疾患(NCD)と共通のリスク要因がある。また、NCDの負担と関連性の高い健康格差の典型例でもある。

 

シーバーガー博士は「口腔衛生科の大部分は、医学や医学教育システムとは別の専門科として存在してきたが、過去数年間の糖分をめぐる激しい議論でタコツボ的なやり方ではいけないことが良く分かった。子供たちの口腔衛生に及ぼす明白な影響を考慮せず、糖分の多い飲料やそれと肥満のまん延との関連について議論しても非生産的なだけだ」と語った。

 

口腔衛生は依然として、世界の健康の中で最も軽視されている分野の1つである。悲劇的なのは、口腔疾患は世界人口の半分以上の約35億8000万人を悩ませている沈黙の流行病だが、大部分は予防可能であるということだ。齲蝕(虫歯)、歯周病、口腔がんといった口腔疾患は、予防可能なNCDの最も一般的な形態で、生涯を通じて人々を襲い、痛み、不快感、変形、ひいては死を引き起こす。口腔疾患を予防できていないことで、世界経済には総額約4420億米ドルもの負担が掛かっている。

 

軽視の原因の多くは、1つの大きな障壁、つまり高い治療費にある。口腔疾患は、治療の自己負担費が4番目に高い疾患である。さらに、医療政策策定において「口」が「身体」と別に扱われてきたという歴史的事実もあり、こうした状況を変える政治的推進力がほとんど存在してこなかった。

 

今回の調査によると、子供の食生活で(キャンディー、ソーダ、ジュースなど)甘い食べ物や飲み物を制限するか(したか)という質問に対して、その通りと答えた米国の親は回答者の32%で、下から2番目だった。その他の国の結果は、英国(52%)、スウェーデン(44%)、オーストラリア(41%)、中国(41%)、モロッコ(40%)、フランス(37%)、フィリピン(36%)、エジプト(32%)、アルゼンチン(30%)だった。

 

少なくとも1年に1回は子供に歯科検診を受けさせた米国の親は41%だった。その他の国の結果は、英国(63%)、アルゼンチン(47%)、フランス(42% )、スウェーデン(41%)、オーストラリア(37%)、フィリピン(31%)、中国(18%)、モロッコ(12%)、エジプト(11%)だった。

 

今年の世界口腔保健デーは、一般市民、政策立案者、医療専門家、その他の主要な利害関係者を口腔衛生のために一致団結させるとの宣言が目玉である。

 

▽調査について

全ての数値の出所は、特に明記しない限り、YouGov Plcである。合計サンプル数は1万1552人の成人で、そのうち4056人は18歳以下の子供を持つ親だった。実地調査は、2018年1月30日から2月8日まで実施された。調査はオンラインで行われた。数値は、18歳以上の全成人を代表するようウエイトバック集計された。18歳以下の子供を持つ親である人々の内訳は、英国(468)、オーストラリア(311)、エジプト(463)、フィリピン(506)、フランス(357)、米国(295)、モロッコ(386)、スウェーデン(272)、中国(529)、アルゼンチン(469)である。

 

▽世界口腔保健デーについて

毎年3月20日に挙行されている世界口腔保健デー(WOHD)は、口腔疾患の予防と抑制に対する世界的な意識向上のため、FDI国際歯科連盟によって開始された。

www.worldoralhealthday.org ; #WOHD20

#UniteForMouthHealth

WOHDグローバルパートナー:ユニリーバ

WOHDサポーター:3M、Planmeca、Wrigley Oral Healthcare Program

 

▽FDI国際歯科連盟について

FDI国際歯科連盟は、世界中の100万人を超える歯科医の中心的代表機関の役割を果たしている。会員は、約200の各国歯科協会と130を超える国の専門家グループである。FDIには、世界を最適な口腔衛生に導くというビジョンがある。

https://www.fdiworlddental.org/

https://www.facebook.com/FDIWorldDentalFederation

https://twitter.com/FDIWorldDental

 

▽さらに詳しい情報は以下まで。

Michael Kessler

Michael Kessler Media

Mob: +34-655-792-699

Email: michael.kessler@intoon-media.com

 

Logo:https://mma.prnewswire.com/media/1123888/FDI_World_Dental_Federation_Logo.jpg

 

Photo:https://mma.prnewswire.com/media/1123889/World_Oral_Health_Day_2020_Infographic.jpg

 

ソース:FDI World Dental Federation

 

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