地下水の専門家、ジョン・チェリー博士が2020年ストックホルム水大賞を受賞

Stockholm International Water Institute (SIWI)

AsiaNet 83343(0437)

 

 

【ストックホルム2020年3月23日PR Newswire=共同通信JBN】ジョン・チェリー(John Cherry)博士が、地下水の脆弱性への認識に大幅な変革をもたらした発見により、2020年ストックホルム水大賞(Stockholm Water Prize)の受賞者に選ばれた。チェリー博士の研究は、地下水汚染が世界中でいかに進んでいるかとの認識を高め、この問題に取り組むための新たなより効果的な方法を導いた。

 

ジョン・チェリー博士は、地下水汚染の脅威に関する優れた権威であり、化学物質や廃棄物の浸出を研究する汚染水理地質学という学問分野を創出した。訓練を経た地質学エンジニアである同博士は、汚染された地下水を監視し、管理し、浄化するため、高度に連携した現地実験と新たな組織化されたアプローチを切り開いた。これにより、汚染物質運搬過程への鋭い知見がもたらされ、世界人口のほぼ半数にとっての飲料水源である地下水を守ることがより容易になった。

 

受賞の報を受けてチェリー博士は、「ストックホルム水大賞の受賞と、地下水を守ることの重要性について話す機会を得たことを大変喜んでいる。世界の水危機はより大きな注目を集め始めているが、地下水が地球の新鮮な水の99%を構成しているにもかかわらず、地下水はしばしば忘れられている。多くの人は地下水が現実に人間の活動によって脅威にさらされている時に、地下水は汚染されていないと思っている」と語った。

 

ストックホルム水大賞指名委員会は賞の決定にあたって、「ストックホルム水大賞の受賞によりジョン・チェリー氏は、科学、教育、実践への貢献が認められ、われわれにとって最も不可欠でありながら最も危機に直面している資源である水を守るために政府が確立しなければならない現在の、また将来の政策や法律、集団での議論をアピールするため、自ら獲得した名声を熱情的でより効果的な地下水学への主張に置き換えたことが認められた」と述べた。

 

ストックホルム国際水協会(Stockholm International Water Institute、SIWI)のトルグニー・ホルムグレン事務局長は、「チェリー博士は、危機にさらされている世界の地下水をいかにして守ることができるかを理解しやすくするため、計り知れない貢献をした」と述べた。

 

チェリー博士はカナダのゲルフ大学非常勤教授、同大学のConsortium for Field-Focused Groundwater Researchの所長、G360 Institute for Groundwater Research副所長を務めている。

 

賞は、スウェーデン王立科学アカデミー(Royal Swedish Academy of Sciences)と共同でSIWIが授与し、ストックホルムの世界水週間(World Water Week)期間中、8月26日のロイヤル・アワード・セレモニー(Royal Award Ceremony)においてスウェーデンのビクトリア王女から手渡される。

 

編集者注

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▽問い合わせ先

Hawra Daoud

SIWI

+46-720-506008

hawra.daoud@siwi.org

 

ソース:Stockholm International Water Institute (SIWI)

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