科技日報:中国の新型コロナウイルスの経験は世界の感染症との闘いに役立つ可能性

科技日報(Science and Technology Daily)

AsiaNet 83458 (0486)

 

 

【北京2020年3月27日PR Newswire=共同通信JBN】科技日報(Science and Technology Daily)は以下のように報じた:

 

欧州では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が続いているが、中国は既に科学的手法でCOVID-19との闘いに段階的な勝利を収めた。最新の公式データによれば、中国の感染状況は初期段階で制御され、過去数日間の新たな感染者の報告はごく少数かゼロである。同時に、中国の研究者は多数の国の求めに応じて中国の「COVID-19対策」の経験を共有し始めた。

 

3月19日午後8時、中国のCOVID-19の予防と封じ込めの経験の共有を狙いとして、世界的なオンライン医療会議が北京で開催された。ジョン・ナンシャン氏、リー・ランジュアン氏、チャオ・ジエ氏ら多数の中国の学者が会議に出席し、外国の学者と掘り下げた議論を行った。彼らは外国の専門家とオンラインユーザーからの10を超す質問に回答し、全世界の約7万人の医療従事者とネットワーク市民がオンライン視聴した。

 

「Wuhan Mode」(武漢方式)はこの感染症と闘うための最も象徴的な手法の1つになりつつある。この状況は、世界保健機関(WHO)事務局長のテドロス・アダノム・ゲブレイエスス博士の以前の発言の裏付けとなる。その発言とは、中国で起こっている感染症は現在のところ制御下にあり、COVID-19に対処する中国の行動も成功しているというものである。すなわち、「Wuhan Mode」の実施は中国の感染症との闘いでの成功に極めて重要な役割を果たしている。

 

具体的には、「Wuhan Mode」には3つの重要な指示が含まれる。

 

第1に、人々の流れを減らすため、中国政府によって武漢で「封じ込め作戦」が実施され、COVID-19との闘いの間は居酒屋、映画館、大学など全ての公共の場所が閉鎖された。同時に、中国政府は武漢のみならず他の都市においても人々の健康状態を積極的に監視し、中核的政策である「予防的監視、早期検知、診断、隔離と治療、およびCOVID-19患者の濃厚接触者の厳重な追跡と隔離」を実施した。

 

第2に、感染源を断ち、感染症の大規模な拡散を予防し、武漢の地元医療システムの負担を軽減するため、中国はスタジアムなどの大型公共建築物を幾つかの特別病院に改築し、武漢の医療システムへの圧力を緩和した。特別病院は「臨時病院」と呼ばれ、中国人民解放軍(PLA)の移動式野外医療システムのようなもので、これには治療ユニット、病棟ユニット、技術支援ユニットなど異なる様々なユニットが含まれる。こうした病院の建設により、COVID-19患者の緊急治療、外科治療、臨床試験などの治療が保証された。

 

第3に、中国国民は中国政府に積極的に協力していた。武漢でCOVID-19患者の診断と治療を助けるためにさまざまな省から多数の医療チームが武漢に急行し、他の非感染者たちは病原体との濃厚接触を避けるため自発的に自宅にとどまっていた。

 

現在までに、多数の欧州の国々がこの「Wuhan Mode」に学んでいる。

 

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は3月16日、テレビを通じて全国に、COVID-19と闘うために「平時にいまだかつて実施されたことのない」厳格な対策を導入すると宣言した。これには最低15日間の公共交通利用の制限、市議会選挙の第2回投票の延期、現行の政府改革の停止、国家によるタクシーとホテルの収用が含まれ、フランス陸軍は患者の搬送と感染が最も深刻な地域での野外病院の設置に責務を負う。手短に言えば、フランスはイタリアとスペインに続き、戒厳令を敷いた3番目の欧州国家になった。

 

フランスは「Wuhan Mode」を遂に実施することでさまざまな対策を徐々に推進しつつあり、中国の感染症対策の経験が実行に移されたことを示している。National Commission of Public Healthのドミニク・ベルトラン会長は中国の検疫措置が極めて効果的で、良い結果に終わり、これはフランスに重要な参考例を提供したと考えている。フランスは、国民が状況を受け入れる余地を幾分残すため即座には戒厳令を実施しなかった。これはフランスの国民性を考慮したものだが、それは完全なワンステップで成功を収めることを難しくしている。

 

ウイルスの拡散は常に、確認された感染者数に先行している。世界保健機関は再び宣言した。「中国が世界のために稼いだ時間はなくなりつつある」

 

ベルトラン氏は現在のCOVID-19大流行に関して国際協力が必要だと強調し、中国がCOVID-19に関して国際協力を組織することを支持し期待を示した。現在、さまざまな国は中国がなぜこうした対策を実施しており、とりわけそれらがいかに有効かを理解する必要がある。フランスは感染症との闘いにおいて、その試練に成功裏に耐えた中国との協力を強化することを望んでいる。要するに、フランスは感染症に直面した中国の経験を極めて重視している。

 

ソース:Science and Technology Daily

 

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