メルクがウイルスベクターと遺伝子治療商品の商業製造力を増強

メルク(Merck)

AsiaNet 83603 (0551)

 

【ダルムシュタット(ドイツ)2020年4月21日PR Newswire=共同通信JBN】

*1億ユーロの新施設は生産力を2倍以上に

*ウイルス・遺伝子治療商品の大規模商業生産を支援

 

大手科学・技術企業のメルク(Merck)は21日、BioReliance(R)ウイルス・遺伝子治療サービス提供用(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2771201-1&h=1127128411&u=https%3A%2F%2Fwww.bioreliance.com%2Fus%2Fservices%2Fbiomanufacturing-services%2Fgene-therapy-viral-vaccine-contract-manufacturing&a=BioReliance%C2%AE+viral+and+gene+therapy+service+offering )に米カリフォルニア州カールスバッドの第2施設の建設を発表した。1億ユーロの新施設は来年春に開設する予定。

 

写真 - https://mma.prnewswire.com/media/1156781/Merck_Gene_Therapy.jpg

 

メルクのウディット・バトラ取締役兼ライフサイエンス事業部門最高経営責任者(CEO)は「ウイルスベクターの製造はニッチ産業からバイオ医薬品の未来の基盤に変容した。ウイルスベクター商品の大規模・高品質商業生産システムが整備されている企業はほとんどない。ウイルスベクターによる顧客の遺伝子治療の商業化支援の成功を基礎に、当社の拡張は革新的企業によるこうした治療商品をより多くの必要とする患者に確実に届けるための大量生産に役立つだろう」と語った。

 

カールスバッドのメルク・ライフサイエンス事業部門施設は世界中の顧客のために遺伝子治療商品を製造する。遺伝子治療商品は、変異した遺伝子の修正、あるいはがんと闘う免疫細胞のリターゲティングなどの治療効果を生み出すために、患者の細胞に遺伝子ペイロードを送達する。血友病やがんなどの疾患は、1回の投与で治せる可能性のあるこの技術の利用が研究されている。ウイルスベクターはしばしば、現在製造される最も複雑な治療用物質と呼ばれる。最近のBiotech Forecastsの世界市場分析・業界予測によると、2018年に10億ドルだった遺伝子治療市場は2016年までに100億ドルに達すると予想されている(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2771201-1&h=3936349639&u=https%3A%2F%2Fwww.biotechforecasts.com%2FGT-19&a=recent+Biotech+Forecasts+global+market+analysis+and+industry+forecast )。

 

メルクの14万平方フィートの新製造施設は、Mobius(R)使い捨て機材(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2771201-1&h=2046504138&u=https%3A%2F%2Fwww.emdmillipore.com%2FUS%2Fen%2FMobius-Single-Use-Manufacturing%2FMobius-Single-Use-Bioreactors%2FN76b.qB.fW0AAAFZmkxiYtcY%2Cnav&a=Mobius%C2%AE+single-use+equipment )を利用して1000リットル規模でウイルス・遺伝子治療商品の生産をサポートする。この施設は、ライフサイエンス事業のウイルス・遺伝子治療市場向け生産・サービス提供拡大の一環である。メルクは細胞・遺伝子治療で30年近い経験があり、その米国カリフォルニア州カールスバッド施設は遺伝子治療の臨床試験が始まったころの1997年以来、遺伝子治療分野に携わってきた。同社はその間、2つの細胞・遺伝子治療商品用のウイルスベクターを製造した。

 

この拡張はウイルス・遺伝子治療の臨床から商業規模へのメルクの継続的な投資を明確に示し、カールスバッド施設の近年で2番目の大規模投資である。2016年の投資では、生産力が2倍近くになった。拡張された施設は4万4000平方フィートから6万5000平方フィートになった。カールスバッド施設は今日、遺伝子治療、ウイルスワクチン、免疫療法商品用に16モジュールのウイルス大量製造クリーンルーム棟と使い捨て機材、2つのフィル・フィニッシュ(充填・最終製剤化)棟を擁する。拡張で11棟増えて計27棟となり、製造の多様な段階に使われる。

 

ウイルスベクターの受託開発・製造サービスに加え、メルクは世界中の製薬・バイオ製剤試験施設で切れ目のない製造・試験サービスも提供している。

 

メルクは細胞・遺伝子治療が医学の大きな進歩につながったと認識している。同社は、倫理的、法的基準を考慮してこれらの治療法をサポートする。同社は独立した外部のBioethics Advisory Panel(生命倫理諮問委員会)(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2771201-1&h=2811166643&u=https%3A%2F%2Fwww.merckgroup.com%2Fen%2Fcr-report%2F2018%2Fbusiness-ethics%2Fbioethics.html%23accordionSpecial1&a=Bioethics+Advisory+Panel )を設置している。この委員会は同社の事業が関係する遺伝子編集、幹細胞利用を含む多様なテーマで指針を提供する。同社は科学的、社会的問題も考慮した上で、経営上の立場を明確にしている。

 

メルクの全ニュースリリースは、メルクのウェブサイトで公開されると同時に、電子メールで配布される。オンラインでの登録、サービスの選択変更または中止は、www.merckgroup.com/subscribe まで。

 

▽メルクについて

メルク(Merck)は、医療、ライフサイエンス、高機能素材分野で事業展開している大手科学・技術企業である。約5万7000人の従業員が、より楽しく持続可能な暮らし方を生み出すことで、何百万もの人々の生活に日々、プラスの変化をもたらすべく努力している。遺伝子編集技術の推進や、最も困難な疾患を治療するための独自の方法の発見から、インテリジェントなデバイスの実現まで、メルクはいたるところにある。メルクは2019年、66カ国で162億ユーロの売上を達成した。

 

科学的探求と責任ある起業家精神が、メルクの技術的、科学的進歩の鍵となってきた。1668年の創業以来、メルクはこのように繁栄してきた。創業家が今も、上場企業の株式の過半数を所有している。メルクは、「メルク」の名称とブランドに対する世界的な権利を保有している。唯一の例外は米国とカナダで、その事業部門は医療ではEMDセローノ、ライフサイエンスではミリポアシグマ(MilliporeSigma)として、さらにEMDパフォーマンスマテリアルズとして活動している。

 

ソース:Merck

 

▽問い合わせ先

Andreas.cezanne@merckgroup.com,

Phone: +49 6151 72-44461

 

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