感染拡大防止に日常的衛生が不可欠な科学的証拠、Global Hygiene Councilの新論文

The Global Hygiene Council

AsiaNet 83908 (0702)

 

【ロンドン2020年5月8日PR Newswire=共同通信JBN】American Journal of Infection Controlがオンラインで公表したポジションペーパー(https://www.ajicjournal.org/article/S0196-6553%2820%2930209-1/fulltext )によると、手洗いなど日常的な衛生習慣の向上が一般的な感染症のリスクを大きく減らすのに役立つ。リスク縮小は最大50%に達することが証明されている。COVID-19の感染拡大を遅らせるために衛生の取り組みが強化されており、Global Hygiene Council(GHC、国際衛生機構)の公衆衛生専門家らは、感染症の拡大縮小に役立てるため、家庭や社会での衛生習慣の向上に一層の配慮を呼び掛けている。

 

GHCに代わって作成されたこのポジションペーパーは、家庭や社会環境(職場、大学、学校、保育所、公共輸送機関、買い物や娯楽活動中など)での日常的な衛生対策の順守が感染微生物の脅威を防ぎ、遅らせるのに重要な役割を果たせるという証拠を確かめている。有害な細菌やウイルスは感染した個人から他の人々に手や頻繁に触れる表面を介して移動し、感染症を起こすのに十分な数で生き延びることができることを、多様な調査が実証している。

 

習慣的な手洗いや表面の消毒は、手や頻繁に触れる表面の微生物レベルの減少に役立つ重要な衛生手段である。家庭や日常生活で衛生対策を取り入れることが、伝染の最大リスクがあるときや場所での感染に対する防護を最大化する手段となる。

 

主執筆者であるカーディフ大学薬学部のジャンイブ・マイヤール製薬微生物学教授は「現在のCOVID-19の世界的流行とこのペーパーに提示された証拠に照らして、感染の拡散を最小化するには、みんなが集団衛生の役割を認識することが緊急に必要だ。これは抗生物質の消費削減と抗微生物薬耐性に対する闘いにも役立つ」と語った。

 

懸念が高まっている今、Global Hygiene Councilは保健機関や医療専門家に対し、感染拡大を最小化するために家庭や社会環境の衛生が大切だと人々に助言する重要性を認識するよう呼び掛けている。

 

Global Hygiene Councilは医薬品・衛生用品の世界的企業RBの支援を受けている。

 

▽参考文献

1. Curtis V, Cairncross S. Effect of washing hands with soap on diarrhoea risk

in the community: a systematic review(共同体での下痢のリスクに対する石鹸での手洗いの効果:体系的調査). Lancet Infect Dis. May 2003; 3 (5):

275-81

 

2. Staniford LJ, Schmidtke KA. A systematic review of hand-hygiene and

environmental-disinfection interventions in settings with children(子どもとの生活環境における手指衛生と環境消毒教育の系統的調査). BMC Public

Health 20, 195 (2020). Available at:

https://bmcpublichealth.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12889-020-8301-0

 

3. International Scientific Forum on Home Hygiene. Containing the burden of

infectious diseases is everyone's responsibility(感染性疾患の苦難の防止はみんなの責任). October 2018. Available from:

https://www.ifh-homehygiene.org/sites/default/files/publications/IFH%20White%20Paper-10-18.pdf

Accessed April 6, 2020.

 

Photo: https://mma.prnewswire.com/media/1163611/Global_Hygiene_Council.jpg

 

ソース:The Global Hygiene Council

 

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