成都は中国で発展を加速するエンジンに

成都東部新区(The Chengdu Eastern New Area)

AsiaNet 84167(0837)

 

【成都(中国)2020年5月27日新華社=共同通信JBN】4月28日、四川省政府の公式ウエブサイトは、成都東部新区(Eastern Chengdu New Area)の設立に対する四川省人民政府の回答と承認を発表した。この文書によると、成都東部新区は成都・重慶経済圏(Chengdu-Chongqing Economic Circle)形成のための「新たなプラットフォーム」になる。

 

成都と重慶は中国西部に位置する隣接した2つの大都市で、2都市の市民は類似した慣習と食習慣を共有している。今年1月、「成都・重慶経済圏」という語が作り出され、中国政府はこれを「高品質発展の重要な成長軸」に位置付けようとしている。

 

「成都・重慶経済圏」の2中核都市の1つである成都の拡張は、近年世界から広く注目を集めてきた。2019年10月、米国のシンクタンクであるMilken Instituteがまとめた中国262都市の9の開発指数に基づくランキングで、成都は「Best-performing Chinese Cities」(最も優秀な中国都市)のリストで深センをも押さえ1位になった。

 

Milken Institute Asia Centerの研究部門のゼネラルマネジャーでこの報告書の共同執筆者であるホアン・ホァユエ氏は「Best-performing Chinese Citiesランキングのデータは、科学技術イノベーションが今後中国都市の変革の土台になることを十分に示している。成都は健全な国際的評価を持つハイテクかつ現代的な産業圏を構築しながら、中国西部地域の発展において経済的影響力を高めており、そのいずれもメガロポリスの中核都市の典型的な影響力水準に合致する」と指摘した。

 

産業推進力と可能性を刺激し、地元の技術革新企業をインキュベート・育成し、より多くの技術革新企業が市内でのプレゼンスを確立するよう誘致するため、成都は市南部にある天府新区に「ユニコーン島」を開設し、これは折しも、主にユニコーン企業のインキュベーションと育成に携わる世界初の産業コンプレックスにもなっている。現在、コンプレックスのExhibition and Convention Center(展示・会議センター)の主要構造は間もなく建設が完了し、プロジェクト全体は2022年までに実現すると予測されている。

 

「ユニコーン島」以外に、「Business and Innovation Centre for China-Europe Cooperation」(中国・欧州協力のためのビジネス・イノベーション・センター)も、中国西部の第1選択の目的地として、世界の技術革新企業の間で急速に脚光を浴びつつある。現在、AWS Joint Innovation Center、ノルウェー企業オペラの大中華圏本社、フランスのIoT企業Sigfox、英国企業Vertuのグローバルアジア太平洋本社など50を超す世界的に有名な組織と企業が進出している。

 

今年1月16日、Chengdu-Israel Science and Technology Innovation Center(成都・イスラエル科学技術イノベーション・センター)がBusiness and Innovation Centre for China-Europe Cooperation内に正式に開設された。ハイテク産業のための国際金融と国際商取引、生物医薬産業のための国際的な科学技術研究結果の転換などのサービスに特化した同センターは、成都の地元の技術革新プロジェクトのニーズに応え、グローバルなコミュニケーションを強化する狙いがある。

 

企業の集合と成長は都市間に住民と貨物の交通量増大をもたらし、欧州に最も近い国家中央都市である成都の国際的ハブとしての地位もますます顕著になっている。

 

成都双流国際空港は中国本土で第4位の航空ハブで、127の国際(地方)路線が5大陸にアクセスを提供している。現在建設中の天府国際空港は2021年に供用開始の見通しで、これにより成都は、北京、上海に次いで、2つの国際空港を持つ中国本土で第3の都市になる

 

同時に、成都は欧州へのアクセスを提供する中国の鉄道貨物運送センターでもある。成都からのChina-Europe Railway Express(中欧班列)の出発便数は3年連続で国内トップの地位を維持している。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響下にもかかわらず、今年1、2月の成都の中欧班列の出発便数は267を記録しており、実際、これは前年同期比で驚くべき88%の大幅増に等しい。

 

成都の重要なハブとしての地位は国内でも同様に重大である。現在、成都と重慶を結ぶ第3の高速鉄道である全長280キロのChengdu-Chongqing Hi-speed Railway Central Line(成都・重慶高速鉄道中央線)が建設中であり、完成すれば2都市間の移動所要時間は現在の90分からわずか50分に短縮される。これもまた「成都・重慶経済圏」の構築および成都・重慶都市クラスターの統合に利する重要な方策である。

 

成都は2都市経済圏の構築に有利な東部ゲートウエーを創出するため、「新区」を利用している。おそらく「成都・重慶経済圏」は中国の次なる長江デルタメガロポリスになり、今後数十年間にわたり中国経済の持続的かつ力強い成長を推し進める原動力になるだろう。一方、成都は中核的な推進力を供給する主要なエンジンである。

 

ソース:The Chengdu Eastern New Area

 

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