INOVIOが米国防総省との契約で得た7100万ドルでCOVID-19 DNAワクチン用のCELLECTRA(R)3PSPスマートデバイスの大規模製造とCELLECTRA(R)2000の調達へ

INOVIO Pharmaceuticals, Inc.

AsiaNet 84499 (0992)

 

【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)2020年6月23日PR Newswire=共同通信JBN】

*米政府はINOVIOのCOVID-19ワクチン送達用のINOVIO独自の皮内DNA送達デバイスCELLECTRA(R)3PSPの製造拡大をサポート

 

*INOVIOは6月下旬に米国での第1相臨床試験の中間結果を報告

 

*INOVIOは米国での第2/3相有効性試験の今夏開始に向け準備中

 

INOVIO(NASDAQ:INO)は23日、米国防総省(DoD)から7100万ドルの資金提供を受け、INO-4800を直接皮内に送達するために使用する同社独自のCELLECTRA(R)3PSPスマートデバイスの大規模製造とCELLECTRA(R)2000の調達に振り向けると発表した。

 

Photo - https://mma.prnewswire.com/media/1195022/INOVIOs_CELLECTRA_3PSP_Device.jpg

 

CELLECTRA(R)3PSPは、INO-4800が皮内に直接送達され、そこで同ワクチンが直ちに体の免疫系に強力な免疫反応を引き起こさせるよう設計されている。INO-4800の米国での第1相臨床試験の中間結果は今月後半に発表される。第2/3相有効性試験は今夏(7月/8月)、開始される予定。

 

DoDとの契約により化学・生物・放射性物質・核防衛統合計画事務局生命工学支援室(JPEO-CBRND-EB)から国防保健プログラムを通じて提供される資金は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団と感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)から供与済みの各500万ドルの助成金に上積みされ、CELLECTRA(R)3PSPの試験を加速させる。この次世代のCELLECTRA(R)3PSPスマートデバイスの初期開発は、米国防脅威削減局(DTRA)の医療部門Medical CBRN Defense Consortium(MCDC)から810万ドルの資金提供を受け、2019年に始まった。

 

INOVIOの社長兼最高経営責任者(CEO)、J・ジョセフ・キム博士は「INOVIOは、米国防総省から多額の資金供与を受け、画期的なDNA医薬品送達デバイスCELLECTRA(R)の迅速な製造拡大を継続できることを大変喜んでいる。DoD、JPEO-CBRND、JPL-CBRND-EBと緊密に連携し、COVID-19の安全かつ効果的なワクチンの開発を通じて、DoD職員とその家族が待ち望む保護を提供できるのを楽しみにしている。この次世代スマートデバイスは、 CEマークの認定を受け、臨床試験で2000人以上の患者に7000回を超えるINOVIOのDNA医薬品を安全に投与してきた旧バージョンの効果的送達と安全性の実績を活用している。現在のDoD契約は、グローバルなCOVID-19パンデミックと戦うため、INOVIOが来年、最大数億回分のINO-4800を投与できるデバイスを大規模製造し配備するのをより強力に支えてくれる」と語った。

 

CELLECTRA(R)3PSPは、単3電池で動作する、小型でポータブルな携帯型のユーザーに優しいデバイスである。同デバイスは厳しい環境でも確実に動作するよう設計されており、保守なしで大量に備蓄できるというパンデミック状況下では極めて重要な特性を備えている。INOVIOのサンディエゴ・デバイス製造施設は同デバイスの初期量を生産済みで、設計や製造プロセスの規模拡大を契約メーカーに委託して供給をさらに増やせることも明らかにしている。

 

▽JPEO-CBRNDについて

化学・生物・放射性物質・核防衛統合計画事務局(Joint Program Executive Office for Chemical, Biological, Radiological and Nuclear Defense)は、統合軍の化学、生物、放射性物質、核防護機器と医療対策の開発、調達、配備、ライフサイクルサポート統括部門である。われわれは効果的な調達プログラムとして、必要な時に必要な場所で軍人と初期対応者の手に効果的で役に立つシステムを手頃な価格で提供している。われわれが目指しているのは、化学、生物、放射性物質、核環境下でも戦い、勝利できる、革新的で最先端のソリューションに支えられた強靭な統合軍である。統合計画リーダー・化学・生物・放射性物質・核防衛・生命工学支援室(JPL-CBRND-EB)は、危機や将来の脅威に対する医療ソリューションを提供する目的で設立された組織である。

 

▽INO-4800について

INO-4800は、COVID-19を引き起こす新型コロナウイルスSARS-CoV-2感染予防のために開発中のINOVIOのDNAワクチン候補である。INO-4800は、COVID-19を引き起こすコロナウイルスの遺伝子配列の発表後、INOVIO独自のDNA医薬品プラットフォームを使用し、迅速に設計された。INOVIOはコロナウイルス関連事業の経験が豊富で、中東呼吸器症候群(MERS)を引き起こす関連コロナウイルス用の第2相ワクチンを有する唯一の企業である。

 

INO-4800は室温でも1年以上変質しない唯一の核酸ベースのワクチンで、冷凍して輸送や保管をする必要がない。これは、集団予防接種を行う際の重要な要素である。

 

▽INOVIOのDNA医薬品プラットフォームについて

INOVIOには現在、ヒトパピローマウイルス(HPV)関連疾患、がん、さらにMERS関連コロナウイルス、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)とDoDの助成金を得ているCOVID-19疾患を含む感染症に焦点を当てた15のDNA医薬品開発臨床プログラムがある。DNA医薬品は、コンピューターシーケンス技術によって合成または再編成され、体内で特定の免疫反応を発現させるよう設計された小さな環状の2本鎖構造である、最適化されたDNAプラスミドから成る。

 

INOVIOのDNA医薬品は、CELLECTRA(R)と呼ばれるINOVIO独自の携帯スマートデバイスを使用して、最適化されたプラスミドを筋肉注射または皮内注射で細胞に直接送達する。CELLECTRAデバイスは、短い電気パルスを使い、細胞内に小さな孔を可逆的に開けてプラスミドの侵入を可能にしており、他のDNAや、mRNAといった他の核酸法の大きな制約を克服した。細胞内に入ったDNAプラスミドは、細胞が目的とする抗原を生成できるようにする。抗原は細胞内で自然に処理され、望ましいT細胞と抗体を介した免疫反応を引き起こす。CELLECTRAデバイスを使用した投与により、DNA医薬品が体の細胞に直接送達され、そこで直ちに免疫反応を引き起こしにかかることが可能になる。INOVIOのDNA医薬品は、個人のDNAをいかなる方法でも妨害したり、改変したりすることはない。INOVIOのDNA医薬品プラットフォームの利点は、DNA医薬品の生成と生産の速さ、保管、輸送中の凍結を必要としない製品の安定性、臨床試験で実証されてきた持続性のある免疫反応、安全性プロファイル、忍容性である。

 

2000人以上の患者が様々な臨床試験において7000以上の適用でINOVIOの治験DNA医薬品を投与されており、INOVIOには世界中の差し迫った健康ニーズを満たす可能性を秘めたDNA医薬品候補を迅速に生み出してきた優れた実績がある。

 

▽INOVIOについて

INOVIOは、感染症、がん、HPV関連疾患を患う人の治療や予防用の精密設計DNA医薬品の迅速な市場投入に重点的に取り組むバイオテクノロジー企業である。INOVIOは、独自のスマートデバイスを介して体内の細胞にDNA医薬品を直接送達し、強力かつ忍容性の高い免疫反応を発現させられることを臨床的に実証した最初で唯一の企業である。具体的には、前がん性子宮頚部異形成に対する第3相試験が現在行われているINOVIOの主力候補薬VGX-3100は、第2b相臨床試験で高リスクのHPV16型、18型を死滅させ、除去した。高リスクHPVは、子宮頸がんの70%、肛門がんの91%、外陰がんの69%の原因となっている。HPV関連がん、希少HPV関連疾患である再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)、非HPV関連がんである多形膠芽腫(GBM)や前立腺がんを対象とするプログラムも開発中で、外部資金によるジカ、ラッサ熱、エボラ、HIV、MERS関連コロナウイルスおよびCOVID-19疾患の感染症DNAワクチン開発プログラムもある。パートナーおよび共同研究者には、Advaccine、ApolloBio Corporation、アストラゼネカ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、米国防高等研究計画局(DARPA)/米国防総省(DOD)、GeneOne Life Science/VGXI、HIV Vaccines Trial Network、国際ワクチン研究所(IVI)、Medical CBRN Defense Consortium(MCDC)、国立がん研究所、国立衛生研究所、国立アレルギー・感染症研究所、Ology Bioservices、パーカーがん免疫療法研究所、Plumbline Life Sciences、Regeneron(リジェネロン)、Richter-Helm BioLogics、Roche/Genentech(ロシュ/ジェネンテック)、ペンシルベニア大学、ウォルター・リード陸軍研究所、ウィスター研究所が含まれている。INOVIOは、取締役会の20%以上が女性の企業を顕彰する「2020 Women on Boards」の 「W」称号も授与されている。詳細については、www.inovio.com を参照。

 

▽問い合わせ先

メディア向け:

Jeff Richardson

267-440-4211

jrichardson@inovio.com

 

投資家向け:

Ben Matone

484-362-0076

ben.matone@inovio.com

 

ソース:INOVIO Pharmaceuticals, Inc.

 

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。

プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。

プレスリリース受信に関するご案内

SNSでも最新のプレスリリース情報をいち早く配信中