煙台:中国の海洋放牧の実証都市を構築

International Ocean Information Center

 

煙台市大欽島の海域に鎮座する「長鯨1号」

 

 

AsiaNet 85130 (1330)

 

【煙台(中国)2020年8月14日新華社=共同通信JBN】中国の沿岸地域には「中国で最高の海洋牧場は山東にあるが、山東で最高の海洋牧場は煙台にある」という言い回しがある。山東省の渤海沿岸に位置する煙台市は海洋牧場の構築を精力的に加速し、海洋放牧の変革と向上を継続的に促進している。International Ocean Information Center(国際海洋情報センター)によると、現在までに、煙台は省級またはそれ以上の30の海洋牧場を有し、そのうち14は国家級で、中国国内の総数の8分の1を占める。海洋牧場は総面積が700平方キロメートル以上に及び、煙台市は年間生産額が500億人民元を超す海洋放牧の産業チェーンを誇る。

 

煙台は2万6000平方キロメートルの海域を持ち、その10分の1は高品質の海洋牧場の建設に適している。1970年代および80年代に、中国最初の試験区の1つである煙台は人工礁の実験を実行し、資源強化活動とタイショウエビの放流を実施し、海洋牧場の建設を開始した中国の都市の1つで最も多くの国家級海洋牧場を持つ都市になった。

 

近年、煙台は海洋放牧の技術革新と統合された実用化のレベルを向上し、Yantai Strategic Alliance for Technological Innovation of Ocean Ranching Industry(煙台市海洋牧場産業技術革新戦略連盟)を設立するために約100の企業および科学研究機関を組織し、海洋放牧の産業チェーン拡大を支援するため海洋産業の開発に総額10億人民元の投資基金を設定した。基金は主に海洋放牧、海洋工学装備、海洋科学技術、海産品養殖、生鮮品加工などに充てられる。同時に、市では牧場データ資源を統合し、海洋生態系環境のオンライン監視、海洋牧場監視、海洋経済運営の監視ネットワークを向上させ、包括的な海洋運営のためのビッグデータ・プラットフォームを構築し、「可視化され、測定可能、制御可能かつ早期警戒的な」海洋牧場の管理を実現する。

 

昨年5月、深海インテリジェント・ネットケージ「長鯨1号(Changjing No.1)」が煙台の長島で操業を開始した。「長鯨1号」は最初の国産深海着底型ネットケージで、Yantai CIMC Rafflesによって研究、開発された。それは長さ66m、幅66m、上部環状部の高さ34m、有効養殖水体6万4000立法メートルで、通常のネットケージ100個分に相当する。このネットケージは給餌、水中監視、ネット洗浄の自動装置に加え、下水処理システム、脱塩システム、太陽光発電システムを備えている。これは世界初の深海着底型水産養殖ネットケージで、自動揚網機能を実現した最初の大型ケージである。

 

今年7月、中国最初のインテリジェント海洋放牧の大型複合プラットフォームである「耕海1号(Genghai No.1)」が煙台で運用を開始した。総直径80メートル、総養殖容積3万897立法メートルで国際基準プール14個分の水量に相当し、同形・同サイズの3つの回転式サブケージで構成され、海に3枚の花弁が開いたようである。「耕海1号」は可動式の着底構造、新素材のネット、インテリジェント装置などの点で数多くのイノベーションを実現し、年間150トンの魚類を生産し5万人の観光客を受け入れる見通しである。

 

海洋放牧のプラットフォームに依拠し、煙台は漁業と観光、スポーツ産業の統合深化を促進するため、「海洋放牧+海洋工学装置+観光」と「レジャーの海釣り+ヨット遊び」を組み合わせるレクリエーション漁業の開発の新たなモデル構築の探究を開始した。昨年、煙台はレクリエーション漁業産業の生産額が51億人民元に達し、前年比で13.5%増加した。

 

Zhang Shuping煙台市党委員会書記は、市は海洋漁業の変革と向上のための主要な推進力として海洋牧場の構築を活用し続け、「生態系優先、陸と海の統合、持続可能な使用」の原則に沿い、拡張可能で工学的、インテリジェントかつグリーンな海洋牧場の開発方針を固守すると述べた。

 

ソース:International Ocean Information Center

 

▽画像添付リンク:

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キャプション:煙台市大欽島の海域に鎮座する「長鯨1号」

 

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キャプション:海洋放牧の複合施設「耕海1号」

 

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プレスリリース添付画像

煙台市大欽島の海域に鎮座する「長鯨1号」

海洋放牧の複合施設「耕海1号」

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