90億光年彼方の銀河から強い紫外線の検出に成功
2020.08.26
早稲田大学
本発表の詳細は、早稲田大学のホームページをご覧ください。
https://www.waseda.jp/top/news/69931
■発表のポイント
・銀河間に漂う水素を電離できる強い紫外線は、40億光年から110億光年の間にある銀河からは発見されていなかった。
・インドの天文衛星を用い、90億光年彼方の銀河から強い紫外線の検出に成功した。
・宇宙の再電離の解明や、宇宙望遠鏡開発に大きな刺激となることが期待される。
■概要
早稲田大学理工学術院の井上 昭雄(いのうえ あきお)教授、Inter-University Centre for Astronomy and AstrophysicsのKanak Saha博士らの研究グループは、インドの天文衛星を用いて90億光年彼方にある銀河から強い紫外線の検出に成功しました。
銀河間に漂う水素を電離できる強い紫外線について、これまで多くの天文学者が発見を試みてきましたが、40億光年から110億光年の間にある銀河からは発見されていませんでした。今回の研究では、インドの天文衛星に搭載された紫外線望遠鏡を用い、90億光年彼方にある銀河から、これまで検出された紫外線の中で最も高エネルギー(短波長)の紫外線を検出しました。今回の研究成果は、宇宙の再電離の解明につながる可能性があり、また世界の宇宙望遠鏡開発にとって大きな刺激となることが期待されます。
本研究成果は、2020年8月24日(月)午後4時(英国時間)に『Nature Astronomy』のオンライン版で公開されました。
■論文情報
雑誌名:Nature Astronomy
論文名:AstroSat detection of Lyman continuum emission from a z = 1.42 galaxy
DOI:https://doi.org/10.1038/s41550-020-1173-5
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。
プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。
このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 早稲田大学
- 所在地 東京都
- 業種 大学
- URL https://www.waseda.jp/top/
過去に配信したプレスリリース
ケルト伝承が日本で変貌-妖精「デュラハン」蘇る死者へ
9/17 14:00
早稲田大学政治経済学部、2027年度から新カリキュラム導入
9/17 10:00
自分の身体を触ることが言葉探しを助ける
9/16 14:00
メタボ健診制度で国保加入現役世代の健康改善
9/12 11:00
寝室の換気量、現行の2倍が望ましい可能性
9/9 14:00
表情でうつリスクを早期発見
9/8 11:00
制約を圧縮して表現する量子技術を開発
8/29 11:00
バイオ模倣非接触汗センサーを開発
8/28 14:00
早稲田大学に「ソニーグループ寄附講座 クリエイティブエンタテイメント学」を設置
8/21 15:00
異なるアモルファス材料系に意外な共通点
8/6 14:00