世界的な衛生学専門家が不衛生な家庭環境が抗生物質耐性の一因であると警告

The Global Hygiene Council(GHC)

AsiaNet 85464 (1507)

 

 

【ロンドン2020年9月11日PR Newswire=共同通信JBN】

*Global Hygiene Council(GHC、国際衛生機構)の公衆衛生専門家によると、家庭の衛生状態に対してリスクベースの取り組みを採用することが、抗生物質への耐性という拡大する脅威を抑制するために最も重要である

 

一般に使用される抗生物質に対する耐性率は一部の国で2030年までに40~60%を上回ると推定されている。(1) 何ら手を打たなければ2050年までに抗生物質に対する耐性(AMR)が1000万人の命を奪うと言われる中(2) GHCの専門家は、家庭や日常生活における衛生習慣がAMRやCOVID-19などわれわれが現在直面している緊急の公衆衛生問題に対して効果的で最適であることを確認するため、こうした習慣の見直しを呼び掛けている。

 

GHCによって策定され、American Journal of Infection Controlの9月号に掲載された新しいポジションペーパーで、専門家は家庭や日常生活におけるより良い衛生状態が抗生物質に対する耐性に取り組む上で不可欠な役割を果たすことを示すエビデンスを発表した。優れた衛生状態は、2つの方法でAMRとの闘いに貢献する。感染を予防して抗生物質処方の必要性を減少させること、そして、抗生物質が効かない感染症の人から人への広がりを防ぐことだ。

 

ペーパーでは、家庭やコミュニティーの環境での感染症拡大を最小限に抑えるには、リスク評価に基づく衛生状態へのより重点的な取り組みが必要となるというエビデンスを再検証している。例えば、調理中やトイレ使用時など注意を要する時にリスクの高い表面や手から感染症を広げる細菌を取り除くことで、人から人への感染症まん延を最小限に抑えられることが証明されている。ある介入研究は、デイセンターで子どもの集団の間で手の衛生状態が改善されると、一般的な呼吸器感染に対する抗生物質使用の必要性を30%減少させることができると明示している。(3)

 

公衆衛生専門家で、ペーパーへの寄稿者であるSally Bloomfield教授は「今コロナウイルスの拡大を封じ込めるのに役立てるだけでなく、引き続きAMRに取り組むのに役立てるため、住宅内を徹底的に掃除するのではなく、有害な細菌が最も広がりやすい時期や場所に集中し、家庭や日常生活でこのエビデンスに基づいたTargeted Hygieneの取り組みを維持するよう促したい」と説明している。

 

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ソース:The Global Hygiene Council(GHC)

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